アポカリプス・シティ 終末都市の紹介:2014年アメリカ映画。民間企業ホーン社が管理する近未来のある国。貧困層と犯罪者の暮らす東地区では、人殺しをしながら居場所を転々とする若い女性の二人組、連続殺人を繰り返しレッドハーベストキラーと呼ばれる男、そのレッドハーベストキラーを追う刑事のジェリーがいます。その3組の姿を同じ時間軸で映し出し、ラストで集まるという内容の、近未来アクション映画です。名作「ブレード・ランナー」的な流れの作品です。
監督:クリスチャン・ジュード・グリロ 出演者:D.C.ダグラス(エイドリアン)、カメラ・ヘイスレット(カティア)、トム・デトリック(ジェリー)、タミー・ジーン(グラディス)、トム・アトキンス(署長)ほか
映画「アポカリプス・シティ 終末都市」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アポカリプス・シティ 終末都市」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アポカリプス・シティ 終末都市」解説
この解説記事には映画「アポカリプス・シティ 終末都市」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アポカリプス・シティ 終末都市のネタバレあらすじ:起
カティアとグラディスの若い女性二人は、金持ち男のプレックスに家に呼ばれます。リビングでくつろぐと早速プレックスが裸になりグラディスを呼び「ヤクの金が無かったらこうするんだ」と言ってSEXをはじめます。黙って見ていたカティアが立ち上がると、背後からプレックスの背中を何度も刺して殺しました。
近未来のこの国はホーン社という民間企業に管理されています。ホーン社の管理者であるエイドリアンは、人当たりが良く誰からも優しい男と言われていますが、裏の顔はレッドハーベストキラーと呼ばれる連続殺人犯でした。
自宅でくつろぐエイドリアンはテレビのニュースで「ホテルの一室でウエイドという男が殺されました。これもレッドハーベストキラーの犯行でしょうか?」と言うニュースキャスターの言葉に、怒りが込み上げてきます。
エイドリアンはレッドハーベストキラーと呼ばれることに喜びを得、そして名誉と思っていました。そして他の殺人鬼と自分は違うというプライドを持っていたのです。そこでエイドリアンは、一緒にいた二人の若い女性の情報を掴み、犯人さがしを始めました。
アポカリプス・シティ 終末都市のネタバレあらすじ:承
この国は、裕福な人ばかり集まる治安のいい西地区と、西地区に住めない人や、犯罪者たちが集まる東地区に分かれています。その東地区で長年刑事として働くジェリーはレッドハーベストキラーを追っています。署長はジェリーの昔からの友人で、「早く逮捕しろ」と常々口にしています。
カティアとグラディスは、掃除の契約をしている女性を追い払った後、プレックスの家から薬物を持ち出し、街の仲介人に売りに行きます。仲介人は超能力者なのか、二人がプレックスを殺して奪った薬物だと知っていて、なおかつ100クレジットと高く買ってくれたのです。このころから、プレックスの家を根城にして生活したいグラディスと、人殺しをしながら転々としたいカティアの間には溝が生まれ始めていました。
エイドリアンは見知らぬ男を拉致し、ラップでぐるぐる巻きにして窒息死させていました。プレックスの家に戻った二人に、プレックスの母が訪ねてきます。「友人だ」と言ってごまかそうとする二人ですが、母親は「あの子に友達はいない」と言って、死体のある浴室に行こうとしたため、カティアが母親を射殺してしまいます。
再び人殺しをやったカティアにグラディスが突っかかります。するとカティアは「あんたは西地区の生活が嫌で私についてきたんだろう、それが嫌なら帰れ!」と怒鳴ります。
アポカリプス・シティ 終末都市のネタバレあらすじ:転
ジェリーと署長はラップで巻かれた死体の現場検証をしています。その後プレックスと母親の死体が発見されて急行すると、ジェリーが「この死体はレッドハーベストキラーの仕業じゃない、奴は死体の身元がわからないようにはしない。ウエイドの事件と同じだ」と言いました。
テレビではラップ巻きの事件より、プレックス親子の事件が大きく取り上げられています。テレビを見ていたエイドリアンは、自分の評価が下がったことでいら立っていると、プレックスの家に来ていた掃除の女性がやって来ます。その女性がプレックスの家に見知らぬ女が二人いて、追い出された事を喋ったのです。このことでエイドリアンはカティアとグラディスの事を知り、プレックスの家へと向かったのです。
ベッドで寝ていたカティアが目覚めるとエイドリアンがいます。グラディスも起きて、二人はエイドリアンと話をします。エイドリアンは自分の名を名乗らず長々と理屈めいた話をした後、「人殺しをやめろ」といいます。するとカティアが「私たちを警察に売ったら、お前の人殺しを私たちの手柄にする」と言いました。するとエイドリアンは出て行きました。
カティアはグラディスを射殺し、仲介人に会いに行きます。話しに来た男の事を聞き出そうと話をし、あの男がエイドリアンでレッドハーベストキラーだと聞かされ、その後仲介人を鎖で絞殺します。
アポカリプス・シティ 終末都市の結末
ジェリーは行きつけのカフェで、隣に座るエイドリアンと話しています。しきりにレッドハーベストキラーの話をするエイドリアンが店を出ると、店主が「今の客、店のフォークを使わずにマイフォークを持っていた」と言いました。
その言葉を聞いてジェリーは、あいつがレッドハーベストキラーだと分かり、署長に会いに行きます。機嫌の悪い署長は「お前をレッドハーベストキラーの担当から外す」と言ったのでした。
その後エイドリアンからジェリーに電話が入り「私の正体がわかったか?」と挑発された後、ジェリーの愛するソフィアを殺したのも自分だと告白したのです。怒りが爆発したジェリーは警察バッジを署長の机に置き、エイドリアンの家に行きます。
そのころ、エイドリアンは乗りこんできたカティアに銃で脅されていました。そこへジェリーがやって来て、扉越しにエイドリアンが「私を逮捕しに来たのか?」と聞きます。ジェリーが「殺しに来た」と言うと、二人は扉ごしにお互い発砲します。防弾チョッキで助かったジェリーは煙草を一服し、エイドリアンは頭を撃ち抜かれて死んでいました。
街では大統領が「惑星ケレスが軌道を逸れ、地球に向かっている。国民の命はあと一日だ。私たちは宇宙ステーションに移住した」と発表したのです。やがてその時が来ると、閃光が走り、一瞬にして人々は消え去ったのです。
以上、映画「アポカリプス・シティ 終末都市」のあらすじと結末でした。
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