アポカリプトの紹介:2006年アメリカ映画。マヤ文明後期のアメリカのジャングルが舞台、妻と子供、仲間とともに平和に暮らしていた青年の過酷な運命を描く。誇り高き狩猟民族の血を受け継ぐ青年ジャガー・パウは、森の中で楽しい仲間や、村の長である父や妻子と共に平和に暮らしていた。ジャングルの中でいつものように狩りをしていると、村を追われてきた者たちと遭遇する。何故だか不安を感じるパウだったが、その不安が的中する。
監督:メル・ギブソン 出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・エルナンデス、ヘラルド・タラセーナ、ラオウル・トルヒーヨ、ジョナサン・ブリュワーほか
映画「アポカリプト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アポカリプト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アポカリプトの予告編 動画
映画「アポカリプト」解説
この解説記事には映画「アポカリプト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アポカリプトのネタバレあらすじ【逃げてきた民族達】
いつものように森で狩りをしていたパウ達、ジャングルから飛び出してきたバクを巧みに罠へと追い立てて一発で仕留めた。仕留めた獲物を前にふざけ合う仲間達、そこへ村を追われてきたという民族の群れに会う。その男は「村を襲われた、新しい始まりを探す」と言った、パウは「村を捨てて来たのか?」と聞くと「ああ、新しい始まりを探す」と男は繰り返し立ち去ろうとする。パウは何か言いたくて「待て」と言うが、パウの父フリントは「構うでない」とパウを制する。そして、フリントは「今日見た事は誰にも話すな、家族にも親しい人にもだ」と告げるのでだ。パウに「彼らは恐怖に侵されていた、恐怖とは重い病だ。人の心に深く入り込むすでにお前の心を蝕みはじめている」と言い、「村に恐怖を持ち込むな」と告げる。
アポカリプトのネタバレあらすじ【パウの村が襲われる】
朝方、パウは奇妙な夢を見る。それは昨日ジャングルで会った男性が、パウに向かって恐怖に引きつった顔で「逃げろ」と言った。何かの気配を感じた犬が、ずっと鳴き続けている。村を襲う為に他の民族がそっと近づいてきていた。いち早く気づいたパウは、臨月の妻と子を起こし裏にある枯れた古井戸に降ろし身を隠させた。その間にも村の人々は捕まり縄で縛られる者、また殺されていった者で溢れていた。井戸に隠した妻子に「必ず戻る」と告げ、人々を助ける為にパウは村に戻り勇敢に戦う。しかし圧倒的な勢力と人数を従えた部族を前に、ついにパウも捕まってしまう。そして目の前で捕まっていたフリントに、パウは「すまない、父さん」と告げると部族の2番手頭ミドルアイがパウの父親と知り、パウの目の前でフリントを殺してしまう。
アポカリプトのネタバレあらすじ【部族の村へ】
殴られて気を失っていたパウが目を覚ますと、パウは縛られ竹の竿に繋がれていた。捕虜となったパウ達は竹の棒に繋がれ連れられていく、子供達には用がなく置き去りにされる。他の場所で待っていた捕虜と部下と合流するが、そこには昨日ジャングルで会った男たちの部族も捕まっていた。村を襲った部族はマヤ帝国の部隊であり、捕虜や生贄達を捕まえる為に次々と村を襲っていた。
アポカリプトのネタバレあらすじ【予言する少女】
都へと向かう途中で疫病に侵され死んでいった人々の村を通ると、そこにいた少女が泣きながら助けを求めるように近寄ってきたが、マヤ族は「近寄るな」と少女を棒でつついて近寄らせなかった。立ち去ろうとする部族に、少女はまるで何かを予言するかの様に話し出す。「私が怖いのか?卑しい者ども、お前達がどんな風にして死ぬか知りたいであろう。聖なる時はすぐそこに迫っている。「真昼に訪れる闇」「気を付けるが良い、ジャガーを招きよせる男に」「その男が泥沼から蘇るさまを、お前たちは見るであろう」「お前たちを襲い、空を書掻き消し大地を削り取る、お前達を皆殺しにし、世界を滅ぼすであろう」「その男は今、ここに居る」「昼が夜の様に闇となり、ジャガーの男がお前たちを滅びへと導く」と、告げた。
アポカリプトのネタバレあらすじ【生贄の儀式】
マヤの都へと連れて来られたパウ達は、そこで様々な光景を目にする。捕虜たちが都の建設にこき使われ、使い物にならない者は見捨てられ、都は一見栄えている様に見えたが干ばつに苦しんでいた。連れて来られたパウ達一行は、女たちは台の上に乗せられ部族の者達に値をつけられ売られていく、そしてパウ達は青い塗料を全身に塗られピラミッドの頂上へと連れて行かれる。そこでは生贄の儀式が行われており、心臓を取られた男は首を切られ階段から落とされ、体も一緒に落とされていた。その階段は、死んでいった者達の血で赤く染まっていた。パウ達はその光景を目の当たりにし、恐怖に怯える。パウの仲間が最初の生贄となった、パウが生贄の台に乗せらえたその瞬間、昼が夜の様に闇となった。そう少女が予言した事が本当に起こった。それは皆既日食であったが、その光景を始めたみた部族たちは神に祈りが通じたと思い、生贄の儀式が終わり間一髪でパウは逃れる事ができた。
アポカリプトのネタバレあらすじ【新たな試練】
用済みになったパウ達は、マヤ族の遊び道具とされてしまう。縄を解かれ枯れたトウモロコシ畑まで逃げ切れば逃してもらえるというものであったが、トウモロコシ畑まで逃げる間に後方から弓矢や石が飛んできて、その逃走を邪魔し殺してしまうというものであった。最初に逃げるよう命じられたのは、一人の男と親友のブランテッドであった。必死に走り逃げる二人であったが、一人は石が頭に当り倒れ、ブランテッドも後方から飛んできた矢に貫かれ倒れてしまう。次に逃げるように指示されたのがパウ達だった、二人同時にジグザグに走り出し石や矢を交わしていくが、一人は矢が刺さり死んでしまう、パウもあと少しという所で矢が体に刺さってしまうが、最後の力を振り絞り倒れていたブランテッドが駆け寄ってきたマヤ人の足をつかみ、パウを助けてくれる。パウは自分に刺さった矢の先を折り、マヤ族のリーダーの息子の首を切り裂き、トウモロコシ畑へと走り去る。息子を殺されたマヤ族のリーダーは、怒りなんとしてもパウを探し出し殺そうとする。
アポカリプトのネタバレあらすじ【逃げるパウ、最後の戦い】
傷を負いながらも走り続けるパウであったが、力尽き見つけた木の上でひと時の休息をとっていた。しかしそこには、ジャガーの子供とその母親がパウを狙っていた。パウはジャガーから必死で逃げる事となる、その時マヤ族に見つかってしまうパウであったが、追ってきたジャガーがマヤ族の一人を襲い、その隙にパウは自分の村を目指し走り去る。マヤ族の者達は、予言の娘の言葉を思い出す。予言の言葉を振り払うかの様に迫ってくるマヤ族、そんなパウの前に深い滝壺があらわれ行き場を失くしたパウはそこから飛びおり、岸へと泳ぎ着くとマヤ族に向かいこう告げる。「俺はジャガー・パウ」「フリント・スカイの息子狩人だ」「父はこの森で狩りをして生きてきた」「ここは俺の森、この俺が死んだ後は息子が孫と共にこの森で狩りをする」「来るなら来い」と叫んだ。マヤ族達も滝壺へと飛び込むが、そこで数名岩にぶつかったり流されたりし死んでしまう。自分の森に戻ってきたパウは、必死に走り底なし沼にはまっていた、やっとの思いで沼から抜け出すと泥だらけになった自分の体を見てある事を考え着く。泥で守られた体でパウは、追ってきたマヤ族に蜂の巣をぶつけるのであった。蜂に刺されフラフラになりながらも尚パウを追ってくるマヤ族達に、毒針を作り一人やっつけ、そしてまた一人やっつけとマヤ族の人数を減らしていった。ついにマヤ族のリーダーも、パウがおびき寄せたバクを捕まえる罠により死んでしまう。
アポカリプトの結末【妻子との再会】
やっとの思いで逃げ切ったパウは、妻子の元へと急いでいた。何故なら、雨が降り始め枯れ井戸に水が溜まるのを知っていたからである。どんどん井戸に流れ込んでくる雨水により、妻と子は溺れかけていた、そんな時陣痛が起きパウの妻は雨水の中で赤ちゃんを産み落とす。そんな中、井戸を覗き込むパウがそこにいた。パウとパウの妻と子供、そして新しい命と再会を果たしたが、多くの犠牲者を出したパウは妻に「新しい始まりを探す」告げ、パウ達親子は森の中へと消えていく。
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