ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシン・ゲームの紹介:2011年アメリカ映画。裏社会の凄絶な殺し合いを描いたアクション作品。凄腕の殺し屋フリントを雇って悪党を始末してきたインターポールは、彼の存在が邪魔になり抹殺を目論んだ。フリントを誘き出すため、彼が個人的に恨んでいるマフィアのボス、ポロを釈放させ囮に使う。復讐に燃えるフリントは暗殺に乗り出すが、もう1人の殺し屋が現れ事態は混迷に陥った。同じターゲットを巡り、2人の殺し屋は激しく激突する。
監督:アーニー・バーバラッシュ 出演者:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(ブラジル)、スコット・アドキンス(ローランド・フリント)、ケヴィン・チャップマン(カリー)、イヴァン・ケイ(ポロ)ほか
映画「アサシン・ゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アサシン・ゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシン・ゲームの予告編 動画
映画「アサシン・ゲーム」解説
この解説記事には映画「アサシン・ゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシンゲームのネタバレあらすじ:蠢く陰謀
舞台は現代のルーマニア、ブカレスト。インターポールは大きな不祥事に揺れていました。悪党を始末するため殺し屋を雇っていたことが露見し、新聞報道までされてしまったのです。インターポールは事実を隠蔽するため雇っていた殺し屋を抹殺しますが、最後の1人、凄腕スナイパーのローランド・フリントだけは居場所すら掴めない状態でした。しかもフリントは足を洗う際、インターポールの裏金をごっそり持ち去っています。フリントを誘き出すため、インターポールは服役中のマフィアのボス、ポロを釈放させることにしました。フリントはポロに個人的な恨みがあるので、必ず現れるだろうと考えたのです。フリントはウクライナのカルパチア山脈の邸宅に身を潜めていました。彼の妻アンナは昏睡状態で、パブレスクという女性を雇って一緒に世話をしています。フリントの隠れ家を探し当てた友人カリーは、ポロが釈放されたこと、ポロの暗殺依頼が出ていることを教えました。インターポールの罠だとすぐに勘付いたフリントですが、ポロへの憎しみから仕事を受けることにします。しかしフリントより早く、正式に仕事を請けた殺し屋がいました。彼の名前はブラジル。寡黙で神経質な男で、感情を捨てたかのように常に冷静です。近くポロの弟が証拠不十分で釈放されるので、ポロは彼を迎えに裁判所に現れるだろうと考えられました。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシンゲームのネタバレあらすじ:暗殺失敗
釈放当日、息を潜めて狙撃のタイミングを見ていたフリントは、絶好の瞬間に引き金を引きます。ところがそこにブラジルも居合わせてしまいました。フリントの弾はブラジルの車に当たり、ブラジルのクロスボウの矢はポロの弟に当たります。暗殺に失敗したブラジルはそのまま走り去り、フリントもインターポールに見つかってその場を離れざるを得ませんでした。弟を殺されたポロは怒り狂い、手下に全力で殺し屋探しを行わせます。ブラジルが自宅アパートに戻ると、廊下から女の悲鳴が聞こえてきました。隣室の娼婦斡旋屋テリーが、娼婦のオクトーバーに暴力を振るっていたのです。あまりの悲鳴にブラジルはテリーを殴って黙らせました。そして部屋を閉め出され泣き喚くオクトーバーを仕方なく自室に招きます。一晩だけ泊めてやることにしたブラジルは、ポロが潜伏している可能性のある工場へ忍び込みました。そこでフリントと鉢合わせます。ブラジルは邪魔なフリントを消そうとしますが、フリントは共闘を持ちかけました。フリントは2年間ポロの組織に潜入していたため、ある程度行動を予測出来るのです。ブラジルは仕方なく協力を約束しました。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシンゲームのネタバレあらすじ:狭まる包囲網
フリントはポロのお気に入りだという、最新武器を製造しているオフィスへ向かいます。最新式の銃を使って脅したフリントは、ポロの居場所について聞き出しました。ブラジルが帰宅すると、オクトーバーがベッドで眠っています。人付き合いを嫌うブラジルはさっさと追い出そうとしますが、次第に彼女に興味を持ち惹かれていきました。フリントはインターポールの事務総長の自宅に侵入し、邪魔をするなと脅します。しかしそれが逆効果になり、インターポールは何が何でもフリントを抹殺しようと計画しました。そしてあろう事か、ポロと手を組むことにします。ブラジルの旧知の斡旋屋、ナルバンディアンの店で協力を約束する両者。インターポールはフリントの、ポロはブラジルの身柄確保を要求しました。その頃、ポロの周辺を探っていたカリーが一味に捕らえられてしまいます。彼は凄惨な拷問を受け、知っている情報を全て吐いてしまいました。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシンゲームのネタバレあらすじ:裏切りと後悔
ナルバンディアンに呼び出されたブラジルは、フリントを明日午前9時に市庁舎に誘き出せと依頼されます。渋るブラジルに、ナルバンディアンはフリントとポロの因縁について教えました。フリントはかつてポロの組織に潜入し、大打撃を与えました。しかしそれがポロにばれてしまいます。ポロは手下と共にフリントを縛り上げ、彼の目の前でアンナを集団レイプし、昏睡状態になるまで殴ったそうです。フリントはその後インターポールの裏金と共に姿を消しました。ブラジルは躊躇いを覚えつつも結局フリントを誘き出すため、偽の情報を掴ませます。夜、ブラジルはオクトーバーと拙い会話を重ねました。信頼出来る人とこの街を出て、人生をやり直したいと語るオクトーバー。彼女は自分が死んだ時、ロウソクを灯して欲しいという願い事を誰かに託したいと話します。その頃、ポロのもとにテリーが現れました。ブラジルを苦々しく彼は、ポロがブラジルを探していると知って情報を渡しに来たのです。翌朝、ブラジルは市庁舎に行くため身支度を整えました。オクトーバーは頬にキスをして「気を付けて」と言います。ブラジルは動揺しながら、彼女の頬にキスを返しました。フリントは市庁舎で待機していたインターポールに捕まってしまいます。見届けたブラジルはナルバンディアンの店へ向かいました。そこへポロから電話がかかって来ます。彼はテリーから得た情報で部屋に押し入り、オクトーバーを人質にしていました。脅されたブラジルは、自分は何にも縛られないと言って電話を切ってしまいます。その後警戒しながら部屋に戻ると、中はめちゃくちゃに荒らされていました。ポロ達の姿はありません。そしてベッドの上には、血まみれのオクトーバーの惨殺体が放置されていました。ブラジルは深く後悔し、ナルバンディアンの店に戻ります。そしてフリントがどこへ連れて行かれたのか情報を買うことにしました。古い工場へ向かったブラジルは、インターポールから拷問を受けているフリントを救出します。フリントは裏切りを怒りますが、ブラジルは非を認め彼を助け起こしました。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシンゲームの結末:最後の戦い
フリントを警戒するポロは、カリーから聞き出した情報をもとに隠れ家を見つけ出します。パブレスクを殺害し、アンナを人質に取ってフリントを待ち構えました。翌日、ブラジルとフリントが屋敷に到着すると、ちょうどポロから電話がかかってきました。15分以内に武器を捨てて投降しなければ、アンナに凄惨な拷問を加えるというのです。2人は丸腰でポロと対峙することになりました。ブラジルとフリントは仲違いをする振りをして素早く跳躍。外に隠しておいた最新式の銃を稼働させ、室内にいたポロの手下を射殺します。ブラジルはポロの始末をフリントに任せ部屋を出ていきました。フリントはポロの首にナイフを当て、アンナに謝れと言います。たまらず「許してくれ!」と叫ぶポロ。しかしフリントは「妻には聞こえない」と言い放ち、ポロを殺害しました。その後、ブラジルはテリーを、フリントはインターポールの事務総長をそれぞれ殺害します。アンナは新しい治療法を試すことになりました。ブラジルは教会へ足を向け、オクトーバーの願いを思い出しながら彼女のためにロウソクに火を灯します。静かに涙を流すブラジル。彼が静かに教会を立ち去り、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ジャン=クロード・ヴァン・ダム/アサシン・ゲームのあらすじと結末でした。
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