続・猿の惑星の紹介:1970年アメリカ映画。猿の惑星シリーズ2作目。人類に成り代わり地球を支配する進化した猿を描く「猿の惑星」旧五部作の第2作です。前作で不時着した「猿が支配する惑星」は未来の地球だと知った宇宙飛行士は、地下で密かに生き延び進化を遂げた人類と出会います。
監督:テッド・ポスト 出演者:チャールトン・ヘストン(ジョージ・テイラー)、ジェームズ・フランシスカス(ジョン・クリストファー・ブレント)、リンダ・ハリソン(ノバ)、キム・ハンター(ジーラ博士)、モーリス・エヴァンス(ザイアス博士)ほか
映画「続・猿の惑星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「続・猿の惑星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「続・猿の惑星」解説
この解説記事には映画「続・猿の惑星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
続・猿の惑星のネタバレあらすじ:起
不時着した惑星は知能の発達した猿に支配されており、しかもその惑星は未来の地球であることを知ったテイラー(チャールトン・ヘストン)とノバ(リンダ・ハリソン)。二人は禁断地帯を移動中に突然大きな地割れと炎に襲われ、調査に出向いたテイラーは行方不明になってしまいます。その直後、テイラーたちを追ってブレント(ジェームズ・フランシスカス)も未来の地球に到着、ノバと対面します。ブレントはノバがテイラーの認識票を持っていることからテイラーの生存を確信します。ブレントとノバは、猿の街に住む唯一の理解者ジーラ(キム・ハンター)とその夫コーネリアス(デイヴィッド・ワトソン)に会いに行きますが、二人とも猿の軍団に捕らえられてしまいます。
続・猿の惑星のネタバレあらすじ:承
猿の町では、食糧問題解決を解決すべく、強硬派のウルサス将軍(ジェームズ・グレゴリー)はザイアス博士(モーリス・エヴァンス)ら反対派を説得して、禁断地帯の征服を主張していました。一方、ジーラに助けられたブレントたちは禁断地帯に逃げ込み、そこが廃墟と化したニューヨークであることを知ります。ブレントらはそこで超能力を持つ地下人間(ミュータント)に出会う。核戦争時の放射能で突然変異を起こした人類の末裔である彼らは、テレパシーで相手の心を操ったり眩惑する能力を持っており、最終兵器のコバルト爆弾を祭壇に祀っていました。
続・猿の惑星のネタバレあらすじ:転
やがて猿の軍団がニューヨークに向けて進撃してきました。その頃、ミュータントへの協力を拒んだブレントは投獄され、そこでテイラーと再会します。ミュータントは超能力で互いを操り殺し合わせようとします。そこにノバが助けに現れますが、そこに現れた猿の兵士に射殺されてしまいます。
続・猿の惑星の結末
ウルサス将軍の軍隊はミュータントを打ち破って地下へ攻め入り、コバルト爆弾がある祭壇に近づきます。そこにテイラーとブレントが現れ銃撃戦となります。この戦いでブレントは戦死、テイラーも深手を負ってしまいます。テイラーは深い悲しみの中、遂にコバルト爆弾を起動させ、地球は大爆発を起こして完全に宇宙の塵と化したのです。
「続・猿の惑星」は、大ヒットした「猿の惑星」の続篇で、監督はフランクリン・J・シャフナーから「ダーティハリー2」等、大ヒット作の2本目の監督として起用される、手堅い職人肌のテッド・ポストに変わり、主演もチャールトン・ヘストンは最初と終局に出るだけで、ジェームズ・フランシスカスが中心部を占める。
前作で白人の娘と一緒に、猿の世界を去ったヘストンは、禁断地帯でパッと消え、新しく遭難した宇宙船のフランシスカスが、白人の娘と二人で猿族に捕まったりした後、地下の世界に入り込む。
その地下の世界は、ニューヨークの地下鉄を中心に、有名な建物が埋没した地区で、住民は放射能の影響でミュータント化しているという設定になっている。
彼らの武器は、テレパシーと一種の幻術で、フランシスカスやすでに捕まっていたヘストンを悩ますのだった。
そして、彼らは核ミサイルを神様と仰いでいるというのも、定石どおりで新味がない。
しかも、お話の焦点は猿の軍隊との攻防戦だから、前作ほどの独創性がなく、これも型どおりでつまらない。
もっと奇抜なイマジネーションが必要だったのではないかと思う。
しいて言えば、地下の住民が普通の顏のマスクをとると、いずれも坊主頭でオペラの怪人みたいな顔、というショックぐらいなもの。