グッド・シリアルキラーの紹介:2018年アメリカ映画。あなたの“毒親”殺します――。高校でソーシャルワーカーとして働く主人公は良き夫であり良き父親。しかし、過去にトラウマを持つ主人公は子供を傷つける親に怒りを募らせ…。『スプリット』『バージ』『ハッピー・デス・デイ』などを手掛けた「ブラムハウス・プロダクションズ」が贈る予測不能のサプライズ・スリラーです。
監督:ヘンリー・ジェイコブソン 出演者:ショーン・ウィリアム・スコット(エヴァン・コール)、マリエラ・ガリガ(ローレン・コール)、デイル・ディッキー(マリー・コール)、カッサンドラ・バラード(若き日のケリー・コール)、クリスティー・ハーリング(ケリー)、レイモンド・アレクサンダー・チャム・Jr(クリス)、ニック・ボレイン(ロー)、ショーン・H・スカリー(レイ)、ケヴィン・キャロル(オーバーストリート刑事)ほか
映画「グッド・シリアルキラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グッド・シリアルキラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グッド・シリアルキラーの予告編 動画
映画「グッド・シリアルキラー」解説
この解説記事には映画「グッド・シリアルキラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グッド・シリアルキラーのネタバレあらすじ:起
深夜のとある病院。勤務を終えた女性看護師キャロラインがシャワー室で何者かに殺害され、土の中に埋められました。一方、公立高校「イースト・エンジェルス高校」でソーシャルワーカーとして働く男エヴァン・コール(ショーン・ウィリアム・スコット)は夜遅くに帰宅、妻ローレン(マリエラ・ガリガ)と生まれて間もない我が子アンドリューと過ごしていました。
看護師殺人事件の3ヶ月前。エヴァンは家庭の問題を抱えた生徒たちの相談に親身になって応えていました。父と不仲だという少年レイ(ショーン・H・スカリー)、叔父との関係に悩む少女ケリー(クリスティー・ハーリング)、薬物問題を抱えた父を持つ優等生のクリス(レイモンド・アレクサンダー・チャム・Jr)などでした。
そんな中、エヴァンとローレンの間に待望の赤ん坊アンドリューが誕生しました。病院にはエヴァンの母マリー(デイル・ディッキー)も見舞いに訪れ、生まれたばかりの我が子を見たエヴァンはかつて自分が父から虐待を受けていた過去を思い出していました。
初めての育児に戸惑うばかりのローレンに横暴な看護師キャロラインが手荒くあたり、その様子を目の当たりにしたエヴァンとマリーは不快感を覚えました。
グッド・シリアルキラーのネタバレあらすじ:承
ローレンはアンドリューと共に退院、子育てに追われる様を見たエヴァンは何度も忌まわしき過去を思い出していました。しかし、そんな少年エヴァンを救ってくれたのは若き日の母マリー(カッサンドラ・バラード)でした。マリーはエヴァンが虐げられていると包丁を振り回して父を追い払ってくれたのです。
そしてエヴァンはひとつの結論に達しました。それは悩める生徒たちを救うには“毒親”を排除することこそが一番だという考えでした。エヴァンは手始めにレイを虐待している父の情報を調べ上げ、夜中に家を抜け出すと酒場にいたレイの父を家まで送ると騙して車に乗せ、街外れの荒れ果てた廃屋に連れて行くと椅子に縛り付けました。
そしてエヴァンはレイの父に我が子を虐待した事実を問い詰め、ナイフで腹を刺して殺害しました。エヴァンはレイの父の死体を近くに埋め、証拠品を全て処分してから帰宅、ローレンには気分転換にドライブに行ったと嘘をついておきました。その後、虐待から解放されて笑顔を取り戻したレイの姿を見たエヴァンは自分が善行を積んだものだと確信しました。
ケリーはかねてから叔父に性的虐待を受けており、エヴァンはケリーの叔父をも始末することにしました。エヴァンはレイの父の時と同じ手口でケリーの叔父を廃屋に連れて行き、懺悔を拒む叔父の腹にナイフを何度も突き刺しました。
グッド・シリアルキラーのネタバレあらすじ:転
その時、エヴァンの元にローレンから電話があり、アンドリューが高熱を出してしまったので今から病院に連れて行くと告げられました。エヴァンはケリーの叔父にとどめを刺し、死体をひとまず車のトランクに詰めて病院に向かいました。キャロラインは今回の発熱の時もそうですが、定期健診の際にもローレンに冷たくあたっており、エヴァンとマリーはローレンが傷つく様子を見ていました。
エヴァンはローレンとマリーを家に戻すと、ケリーの叔父の死体を処分しておきました。そんな時、真夜中にも関わらずクリスから電話があり、彼の元に向かったエヴァンはクリスが父に怪我を負わされたことを知りました。
ところが、翌日になるとクリスは父との関係は改善されたと言ってエヴァンのカウンセリングを受けようとはしませんでした。それでもエヴァンが既にクリスの父を始末することを決めており、クリスの父が薬物を入手しようとしているのを見計らって拉致しました。廃屋に拘束されたクリスの父はエヴァンが息子の学校のソーシャルワーカーであることを知り、命乞いしますがエヴァンは聞き入れずにクリスの父を殺害しました。
その頃、キャロラインは何者かに殺害されていました(映画冒頭の場面)実はキャロラインを殺したのは他ならぬマリーだったのです。実はマリーはエヴァンの父を殺害しており、その後も交際してきた男たちをも殺害していたのです。そして少年時代のエヴァンも母の凶行を手伝っていたのです。
グッド・シリアルキラーの結末
エヴァンが殺した者たちの死体が廃屋近くから立て続けに発見されました。被害者たちはいずれもエヴァンが担当している生徒の保護者であったことから、捜査を担当するオーバーストリート刑事(ケヴィン・キャロル)はエヴァンが一連の事件に関与しているのではないかと疑いを持ちました。
エヴァンが留守の間にオーバーストリート刑事から事情聴取を求められたローレンは、夫を庇いつつも彼が何かを隠しているのではないかと感づきはじめました。そんな時、ローレンはテレビのニュースでキャロラインが殺害されたことを知りました。
その夜、エヴァンの家にクリスが現れ、エヴァンに銃口を向けてきました。クリスはエヴァンこそが父を殺した犯人だと感づいていましたが、この時はエヴァンを殺すことはできず、エヴァンはクリスから銃を取り上げると家に帰しました。エヴァンが一連の事件に関与していることに気付いたローレンは、マリーから「家族は守られるべき。あなたは家族がいなくて苦労したはず。あなたにも守る家族ができた」と告げられ、ある決意を固めました。
ローレンはエヴァンにアンドリューの世話を任せて外に出、クリスを口封じすることにしたエヴァンは密かにクリスの後を追いました。するとローレンは人気のない場所でクリスと会っており、ローレンはエヴァンが取り上げた銃でクリスを撃ち殺し、その手に銃を握らせました。ローレンもまた自分や母と同じように殺しに手を染めたことを知ったエヴァンは、彼女の隠蔽工作に手を貸しました。
後日、クリスの死体が発見されました。エヴァンとローレンはクリスの携帯の履歴を消去したうえでエヴァンやマリーの罪をクリスに擦り付ける工作をしていました。警察はクリスが父たちを殺害して自殺したと断定、エヴァンは罪に問われずに済みましたが、それでもオーバーストリート刑事はエヴァンのことを疑っていました。
以上、映画「グッド・シリアルキラー」のあらすじと結末でした。
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