ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定の紹介:2019年アメリカ映画。小さな漁業の町で起きた2件の殺人事件が発端となって、過去から現代に渡って受け継がれてきた町の女たちの暗黙の協定を描いた、男たちの美しい労働歌が印象的な作品。
監督:ダニエル・クルーディ、ブリジット・サヴェージ・コール 出演:ジューン・スキップ、マーゴ・マーティンデイル、アネット・オトゥール、モーガン・セイラー、ほか
映画「ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定の予告編 動画
映画「ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定」解説
この解説記事には映画「ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブローザマンダウン女たちの協定のネタバレあらすじ:起・姉妹の秘密
アメリカ、メイン州の小さな漁業町イースター・コーヴ。姉プリシラと妹のメアリーは母の葬儀の接待に立ちまわっていたが、メアリーはプリシラから、母が営んでいた魚店の経営難から自宅が担保に入れられていたことを聞いて口論になり、家を飛び出す。
閉塞的な田舎町を嫌うメアリーは苛立ちを抱えたまま入ったバーで、気前の良いよそ者の男ゴースキーに出会い彼と店を出るが、住みかとしている漁師小屋まで来たところで身の危険を感じた彼女は、追い詰められて思わず彼を殺してしまう。
真夜中、血まみれで帰ってきたメアリーから事情を聞いたプリシラは、妹と共に現場へ行くと、魚用のクーラーボックスにゴースキーの遺体を詰め、海に投げ捨てる。
ブローザマンダウン女たちの協定のネタバレあらすじ:承・女の死体
翌日、店で魚をさばくナイフを夕べの現場に忘れてきたことに気づき慌てるプリシラのもとに、警察がボートを借りにやってくる。海で死体が打ち上げられたと聞いて焦るプリシラだったが、死体は町の売春宿の娼婦ディーだった。
警察は売春宿のオーナー、エニッドやディーを姉と慕っていた娼婦のアレクシスから事情を聞き、用心棒として雇ったゴースキーの行方が分からなくなっていることから彼を追い始める。やがてゴースキーの車が発見され、銃と被害者の所持品が残っていたことからゴースキーがディーを殺し逃げたと見る。
一方、ナイフを探しに再び漁師小屋に入ったメアリーだったがナイフは見つからず、代わりに大金の入った紙袋を発見し持ち帰る。しかし入れ違いにやってきたエニッドがナイフを発見、姉妹の犯行を確信する。
ブローザマンダウン女たちの協定のネタバレあらすじ:転・町の取り決め
かつての町は男たちが女を連れ込み治安が悪化、それを見かねたエニッドと姉妹の母があえて売春宿を作ることで秩序を保ち、町の女たちも自分たちの娘を守るため黙認してきた。
しかし最近では逆に風紀の乱れ、売春婦殺害事件からスージー、ゲイル、ドリーンの老婦人らはもはや役割は終えたとエニッドに宿の閉鎖を要求する。姉妹の母が娘たちのために引退した後、自分だけがその役割のために人生を犠牲にしてきたという憤りを抱えるエニッドは、身勝手な老婦人たちの要求を突っぱねる。
ブローザマンダウン女たちの協定の結末:引き継がれる女たちの掟
店の上がりが払われていなかったことを知り、その金を姉妹が持ち逃げしたと知って激怒したエニッドは、2人に「金を返せばナイフを渡す」と取引を持ち掛ける。自首しようと言う姉と、持ち逃げを企む妹は口論になるが、結局2人は取引に応じ、エニッドに金を渡してナイフを取り返す。
しかしそのあと、エニッドがディー殺害犯である証拠を掴んだアレクシスがエニッドを殺害、金を持って町を出る。
母の墓からの帰り道、姉妹は黒いゴミ袋を抱えるゲイル、スコップを担いだドリーンとすれ違い、やがて庭先でスージーがクーラーボックスを洗っているところに出くわす。驚きの眼差しで見つめる姉妹にスージーは微笑みかけるのだった。
以上、映画「ブロー・ザ・マン・ダウン 女たちの協定」のあらすじと結末でした。
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