明日に処刑を…の紹介:1972年アメリカ映画。『ドアをノックするのは誰』に続くスコセッシ監督の初期作品。あくまで暴力とヌードを売り物にした低予算映画だが、ラストにキリスト教への言及があり、この監督らしさがうかがわれる。製作はロジャー・コーマン。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:バーバラ・ハーシー(ボックスカー・バーサ)、デヴィッド・キャラダイン(ビル・シェリー)、バリー・プリマス(レーク・ブラウン)、バーニー・ケーシー(ヴォン・モートン)、ジョン・キャラダイン(サートリス)、ほか
映画「明日に処刑を…」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「明日に処刑を…」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
明日に処刑を…の予告編 動画
映画「明日に処刑を…」解説
この解説記事には映画「明日に処刑を…」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
明日に処刑を…のネタバレあらすじ:起
軽飛行機のパイロットだった父親を事故で亡くした少女バーサ(バーバラ・ハーシー)は、頼れる肉親もなく、仕方なく列車にタダ乗りして各地を渡り歩くホーボーとなります。
当時は大恐慌時代で、浮浪者が溢れていました。そんな中に労働組合の活動に熱心な男、ビル・シェリー(デヴィッド・キャラダイン)がいます。彼は偶々父親の事故現場に居合わせたためにバーサとは顔見知りでした。気を許した彼女はつい彼と寝てしまいますが、ビルは5ドル札を置いて立ち去ります。
その後、バーサは賭博師のレーク(バリー・プリマス)と男女の仲になり、イカサマ賭博でもパートナーになります。しかしトリックがばれて口論となり、相手を撃ち殺したために官憲に追われる羽目に陥ります。
明日に処刑を…のネタバレあらすじ:承
バーサとレークは逃げる途中でホーボーたちと一緒に貨物車に乗り込みますが、その1人がビルでした。駅で待ち構えていた警官たちにビルとレークは逮捕され、刑務所に放り込まれます。
しかし、バーサがうまく監視役の保安官を騙し、2人は脱獄。またバーサの昔の知り合いである黒人のヴォン(バーニー・ケーシー)も捕まっていたため、一緒に逃亡します。彼らはチームを組んで列車強盗をおこない、まんまと成功。ただ、ビルはあくまで労働組合の運動員のつもりなので、犯罪者に落ちぶれた事が不満です。
罪滅ぼしのつもりで自分の取り分を持って組合事務所に行き、寄付しますが、犯罪に手を染めた事を批判されたため、組合とは縁を切ります。
明日に処刑を…のネタバレあらすじ:転
チームはビルがリーダーとなり、その後次々と銀行や列車を襲い、金を奪っていきます。バーサはレークとの仲を精算し、ビルと男女の関係に。
あまりの損害に鉄道会社のオーナーであるサートリス(ジョン・キャラダイン)は彼らを捕まえろと厳命しますが、それを知ったビルたちはサートリス主催のパーティに侵入。客たちの宝石類を奪い、サートリスに恥をかかせます。
ところが鉄道会社も策略を巡らし、わざとサートリスが乗った客車を襲わせてビルたちを逮捕します。
明日に処刑を…の結末
辛うじて逮捕を逃れたのはバーサだけです。彼女は生活に困って売春婦となるのですが、ある酒場で刑務所を出たヴォンとめぐり逢い、ビルが脱獄したことを知ります。
ヴォンに案内されて隠れ家を訪れたバーサは再会を喜びますが、すでに官憲の手が伸びていました。ヴァンによって官憲たちは倒されたものの、ビルは貨物列車にはりつけにされます。
彼を助けようとしたバーサの努力も空しく、列車はそのまま走り出し、ビルは遠くまで運ばれていくのです。
以上、映画「明日に処刑を…」のあらすじと結末でした。
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