ブレインスキャンの紹介:1994年アメリカ映画。謎のバーチャル・ゲームが引き起こす恐怖体験に巻き込まれた少年を描くサスペンス・ホラー。ゲームとホラーに目がないマイケルは、話題のゲーム「ブレインスキャン」をプレイしてみる。ゲームの中で恐ろしいほど生々しい仮想殺人を犯し興奮するマイケルだったが、殺人は現実に起こっていた。パニックに陥るマイケルの前に現れた怪人トリックスターは、ゲームを進めることを要求する。
監督:ジョン・フリン 出演者:エドワード・ファーロング(マイケル)、T・ライダー・スミス(トリックスター)、フランク・ランジェラ(ヘイデン警部補)、エイミー・ハーグリーヴス(キンバリー)、ジェイミー・マーシュ(カイル)ほか
映画「ブレインスキャン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブレインスキャン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブレインスキャンの予告編 動画
映画「ブレインスキャン」解説
この解説記事には映画「ブレインスキャン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブレインスキャンのネタバレあらすじ:1.話題のホラーゲーム
舞台はアメリカ、マウントビューの町。ハイスクールに通うマイケルは、自室のベッドで悪夢に魘されていました。彼は幼い頃交通事故で母を亡くし、自身も片足に後遺症があります。事件当夜を夢に見ては魘されるマイケル。そこに親友カイルから電話がかかってきます。彼らは学校でホラークラブに所属しており、2人ともホラーが大好きでした。カイルは興奮気味に、今話題になっているゲームについて語り出します。ゲームの名前は「ブレインスキャン」。ゲームの中に入り込んでストーリーを進めるバーチャル・ゲームで、「この地球上にこれ以上恐ろしい恐怖体験は存在しない」という触れ込みでした。ホラーに慣れきっているマイケルは思わず鼻で笑ってしまいます。気まぐれにブレインスキャンの会社に連絡を取ってみると、「最高の恐怖を体験できます」「あなたの潜在意識と連動します」と説明されました。マイケルが「そんなデタラメ…」と笑うと、突如体を電流のような衝撃が走ります。驚くマイケルに、ブレインスキャンは「“計画的な死”というゲームをあなたに」と言って通信を切ってしまいました。マイケルは再ダイヤルしますが、何故か繋がりません。
ブレインスキャンのネタバレあらすじ:2.仮想殺人
学校でホラー映画を観ていたマイケル達ホラークラブのメンバー。そこへ教師がやって来て、クラブには問題があると言います。そして次に鑑賞する作品を提出し、知的向上が認められるまでは休部だと宣告しました。マイケルが帰宅して郵便受けを確認すると、ブレインスキャンからソフトが届いています。夜になり、隣家で開かれているパーティーを横目にマイケルはディスクをセット。与えられたミッションを制限時間内にクリアすれば、次のステージに進むことが出来るようでした。「始めよう」と言ってプレイボタンを押すマイケル。強い光に包まれ、気付くと仮想空間に入り込んでいました。周囲は夜の闇に包まれており、目の前には一軒の家があります。「門から入れ」とゲームからの指示が聞こえ、その声に従ったマイケルは寝室で眠っていた男性を惨殺。仕上げにタトゥーのある右足首を切断しました。ミッションをクリアし覚醒したマイケルは、あまりの生々しさに「最高だ」と喜びます。翌日、マイケルはカイルにブレインスキャンがいかに素晴らしかったかを熱弁します。貸してくれと言うカイルに、マイケルはもう少しやり込んでからだと言いました。2人はいつものように「永遠の友?」「永遠に」と合言葉を交わして帰宅します。
ブレインスキャンのネタバレあらすじ:3.ゲームか現実か
マイケルは隣家を訪ね、同じハイスクールに通う少女キンバリーを呼び出します。マイケルはずっとキンバリーに恋をしていましたが、なかなか言い出せず盗撮を繰り返していました。キンバリーを待つ間、リビングのテレビに目を向けると昨夜発生した殺人事件が報道されています。テレビに映った被害者の家や犯行現場の様子を見たマイケルは戦慄しました。そこは昨夜、間違いなくブレインスキャンで殺人を犯した場所だったのです。慌てて現場を見に行きますが、担当の刑事ヘイデン警部補に追い払われてしまいました。自室に戻ったマイケルが冷凍庫を開けると、そこには昨夜切断したタトゥー入りの足首が入っています。パニックに陥るマイケルの前に、ブレインスキャンのナビゲーター、トリックスターが現れました。彼は昨夜人を殺害したのは間違いなくマイケルだと嘲笑し、「目撃者を始末しろ」と言い出します。ブレインスキャンはパート4までステージがあり、パート2のミッションは目撃者を殺害することでした。断固拒否したマイケルは、森の中にこっそり足首を埋めようとします。しかし散歩中の犬に邪魔されてしまったので、結局自宅の暖炉で処分しました。そこに訪ねて来たカイルがブレインスキャンを貸して欲しいと言い出し、マイケルは強い口調で追い返します。次に現れたキンバリーは、宿題を届けるついでに郵便受けの荷物もマイケルに渡しました。その中にブレインスキャンからの封筒があります。マイケルはキンバリーが帰った後、急いで封筒を破り2枚目のディスクを叩き割りました。ところが夜になって再びトリックスターが現れ、パート2のディスクを置いていきます。マイケルは自分が犯人か確かめるため、ビデオカメラをセットしてプレイすることにしました。
ブレインスキャンのネタバレあらすじ:4.終わらない恐怖
マイケルは椅子の上ではっと覚醒します。画面を見るに無事パート2をクリアしたようですが、何も覚えていません。ビデオをチェックしてみると、ゲーム開始直後椅子を立ってどこかに行く自分の姿が映っていました。恐る恐る冷凍庫を開けてみると、血まみれのペンダントが入っています。それはカイルがお守りとしていつも身に着けている物でした。マイケルは急いでカイルに電話をかけますが、電話に出たのはヘイデン警部補です。事態を察したマイケルは何も言わずに電話を切り、絶望に項垂れました。翌日。訪ねて来たキンバリーは、カイルが預けていったというクラブ再開の嘆願書を差し出します。嘆願書の端には「BUDDIES FOREVER??(永遠の友達??)」と書かれてありました。その後、マイケルは現れたトリックスターに怒りをぶちまけます。しかしトリックスターは悪びれもせず、マイケルのことを色々と知っているカイルは「目撃者」であり、彼を殺害したのもマイケルだと説明しました。パート3のミッションは、パート1で残してきた足跡を消すことです。警察から疑われていると感じたマイケルは、手がかりを消すだけならとパート3をプレイすることにしました。夜の闇に紛れ、土の上に残った自分の足跡を消していくマイケル。しかしトリックスターが警察に電話を入れたことで、追われる身になってしまいます。建築現場で自警団の1人に捕まったマイケルは必死に暴れました。すると資材が落下し、男性は下敷きになって死亡します。更に犯人と勘違いされた警察官が射殺され、マイケルは混乱に乗じて何とか自宅まで逃げ帰りました。しかしその姿をキンバリーに目撃されてしまいます。自室に戻ったマイケルに、トリックスターは「目撃者がいるぞ」と言いました。もちろんキンバリーのことです。
ブレインスキャンの結末
次の日の夜、マイケルはパート4をスタートさせました。キンバリーの部屋に侵入し、眠っている彼女を静かに見下ろします。やはりマイケルにはキンバリーを殺せません。するとトリックスターが現れ、「私がやる」と言い出します。「一体 何者だ」と問うマイケルに、トリックスターは「私は君だ」と囁きます。マイケルが鋏をトリックスターの腹に突き刺すと、その腕がどんどん飲み込まれ始めました。目を覚ましたキンバリーが悲鳴を上げる中、マイケルとトリックスターは融合してしまいます。マイケルの体を乗っ取ったトリックスターがキンバリーを殺害しようとすると、彼女はマイケルへの愛を告白しました。キンバリーもずっと恋心を寄せており、密かに隠し撮りまでしていたのです。マイケルはトリックスターを体から追い出し、「ゲームオーバー お前の負けだ」と告げました。しかしトリックスターがドアを開けると、そこにはヘイデン警部補が立っています。彼は「殺人者め」と言ってマイケルを銃撃。苦しむマイケルは、絶叫しながら自室で目を覚ましました。服装や隣家のパーティーを見るに、どうやらパート1をプレイした夜のようです。訳が分からず戸惑っていると、「ブレインスキャンはどうでした?」と音声が聞こえました。全てはブレインスキャンが見せた幻だったのです。マイケルは心底安堵して、ディスクを取り出し「やりすぎだぞ!」と叫びました。そこにカイルがやって来て、マイケルは大喜びで親友に抱きつきます。カイルと一緒に隣家のパーティーに参加したマイケルは、キンバリーの部屋で交際を申し込みました。「考えておくわ」と答えたキンバリーは、キスをして部屋を出ていきます。撮り写真を見つけたマイケルは好意を確信して笑顔になりました。後日、マイケルは教師にクラブで鑑賞する予定のゲームと称して、ブレインスキャンのディスクを渡します。教師の背後にトリックスターが現れ、マイケルはニヤリと笑いました。ここで物語が終わると思いきや、「待てよ 何か忘れちゃいないか?」とトリックスターの声が響きます。何かを咥えた犬がマイケルの家まで走っていました。犬が玄関先に置いたもの、それは切断された足首です。新たな恐怖の幕開けを予感させ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ブレインスキャンのあらすじと結末でした。
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