ブラック・ライダーの紹介:1971年アメリカ映画。南北戦争終戦後のテキサスを舞台に、奴隷制度から解放され、自由を求めて南部から西部に旅をする黒人たちが白人の偏見や暴力に立ち向かいながらも強く生き抜く姿をアカデミー賞俳優のシドニー・ポワチエの監督・主演で映画化した西部劇です。
監督:シドニー・ポワチエ 出演者:シドニー・ポワチエ(バック)、ハリー・ベラフォンテ(ラザフォード)、ルビー・ディー(ルース)、キャメロン・ミッチェル(ディシェイ)、ニタ・タルボット(マダム・エスター)、デニー・ミラー(フロイド)、ジョン・ケリー(保安官)ほか
映画「ブラック・ライダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラック・ライダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラック・ライダー」解説
この解説記事には映画「ブラック・ライダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラック・ライダーのネタバレあらすじ:起
アメリカを二分した南北戦争は終わり、奴隷制度は廃止されました。奴隷の身分から解放された黒人たちは自由を求めて次々と南部から西部へと旅立っていきましたが、南部の白人の中には黒人たちを元の農場へ連れ戻そうと目論む無法者も少なくはありませんでした。
かつて北軍の騎兵隊員だった黒人のバック(シドニー・ポワチエ)は移住する黒人たちのガイドを務めており、無法者のリーダーである白人のディシェイ(キャメロン・ミッチェル)らの執拗な妨害や襲撃に見舞われながらも黒人たちを守るために必死で闘っていました。
この日もディシェイの一味はルイジアナから来た黒人の幌馬車隊を襲撃、バックの妻のルース(キャメロン・ミッチェル)に銃を向けましたが、危機を察したバックはルースを助けて逃走しました。
ブラック・ライダーのネタバレあらすじ:承
翌朝、バックは馬が弱っていたことから、たまたま野営していた自称・巡回牧師のラザフォード(ハリー・ベラフォンテ)の馬を買おうとしますが、最終的に自分の馬と引き換えに彼の馬を奪って走り去りました。数日後、バックはディシェイ一味に追われているという幌馬車隊に合流、一方のラザフォードはバックの馬でとある町に辿り着き、現れたディシェイ一味に馬を奪われたことを話し、ディシェイはバックの居場所を知らせてくれたら500ドルをやると持ち掛けました。
その後、幌馬車隊の野営地を見つけたラザフォードはバックに殴りかかり、ラザフォードが黒人たちが命がけで貯めてきた金を狙っていることに気付いたバックは馬を返すから消え失せろと警告しました。やがてバックはインディアンの土地を通過するのに必要な通行税を払うために一旦幌馬車隊を離れ、ラザフォードもバックに帯同するうちにいつしか奇妙な友情を結んでいきました。
ブラック・ライダーのネタバレあらすじ:転
バックとラザフォードが幌馬車隊に戻ると、隊はディシェイ一味に襲われた後で、子供を含む数人が犠牲になっていました。そして何よりも黒人たちが大事に貯め込んできた1400ドルまでもが奪われてしまい、後で合流するとして再び幌馬車隊と別れたバックはラザフォードと共にディシェイ一味の後を追いました。
コッパースプリングスの町に辿り着いたバックとラザフォードは、ディシェイ一味が売春宿でカードゲームに興じていることを知り、散弾銃を手に乗り込んでディシェイを射殺しました。
金を取り戻したものの、500ドルしか残っていなかったバックはその場にいた売春宿のマダム・エスター(ニタ・タルボット)から残りの金の在り処を聞き出そうとしましたが、騒ぎを聞きつけた保安官(ジョン・ケリー)が駆け付け、バックとラザフォードは追われる身となってしまいました。自宅に戻ったバックはルースにラザフォードを紹介するとこの土地を離れると告げ、もうこんな自由のない国に居たくないというルースも二人に帯同することにしました。
ブラック・ライダーの結末
バックとラザフォード、ルースは、幌馬車隊に渡す金を作るために銀行強盗を思いつき、早速実行に移して大金を手に入れました。保安官やディシェイの残党は三人の後を追うも、その前にインディアンたちが立ちはだかりました。バックらはインディアンに協力を求めようとしますが、彼らは白人の戦争に加担した黒人も同罪だとして協力を拒みました。
一方の保安官たちもバックらが幌馬車隊に合流するとみて先回りして監視していましたが、幌馬車隊を襲撃すべきだと主張するディシェイ残党のフロイド(デニー・ミラー)は保安官を殺害して強硬手段に打って出ました。バックとラザフォードはルースを幌馬車隊に連絡に向かわせるとフランクらを迎え撃つ決心をし、フロイドらを岩山に誘い込んで銃撃戦を繰り広げました。バックとラザフォードはフロイドを倒すも敵に追い詰められてしまいますが、そこにインディアンが加勢して二人を助け、更にはルースの呼びかけに応じた幌馬車隊までもが駆け付けて敵を追い払うことに成功しました。バックとラザフォードはインディアンに感謝、やがて幌馬車隊は目的地に辿り着き、バックとラザフォード、ルースは自由を求めて新たな旅に出ました。
以上、映画「ブラック・ライダー」のあらすじと結末でした。
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