午後の喇叭(ラッパ)の紹介:1952年アメリカ映画。かつて将校の地位を剥奪されたシャフターは、リンカーン砦の第七騎兵隊の一兵卒となった。しかし、そこには因縁の男がいた。カスター将軍の部隊の全滅で有名な1876年のリトルビッグホーンの戦いを背景に騎兵隊員たちの友情や、恋をめぐる争いが描かれる。
監督:ロイ・ローランド 出演者:レイ・ミランド(カーン・シャフター)、ヘレナ・カーター(ジョセフィン・ラッセル)、ヒュー・マーロウ(エドワード・ガーネット)、バートン・マクレーン(マイルズ・モイラン)、ほか
映画「午後の喇叭」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「午後の喇叭」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「午後の喇叭」解説
この解説記事には映画「午後の喇叭」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
午後の喇叭のネタバレあらすじ:起・軍隊に復帰するシャフター
騎兵隊のカーン・シャフター大尉は同僚のガーネット中尉に暴行を働いた罪により階級を失い、隊員たちの面前でサーベルを折られ、記章を剥奪され、除隊処分となる。
数年後、シャフターはニューヨークから西部へ向かう。ファーゴを経由してビスマークへ駅馬車と鉄道の旅をする。道中で知り合ったジョセフィンという一人旅の娘の用心棒も務めた。だが、シャフターの目的はビスマークの街から6キロの、リンカーン砦の第七騎兵隊に一兵卒として入隊することだった。彼は文民の生活になじめなかったのだった。砦にはたまたまシャフターと旧知のモイラン大尉がいた。彼からシャフターは、ガーネットがこの砦に勤務していることを教わる。ガーネットはいまだにシャフターに敵意を抱いていた。
シャフターはモイランの大隊のA中隊に配属された。シャフターはすぐに、上官を殴って一兵卒に降格になったドノヴァンの代わりに軍曹に昇格するが、隊員たちはそれがおもしろくない。シャフターは実力を示すべく、ドノヴァンと厩舎で格闘する。ドノヴァンがノックアウトされるが、彼とシャフターは親友となる。だが、その晩、シャフターはガーネットと出くわす。仇敵との再会に驚いたガーネットだが、あらゆる手をつかってシャフターを排除すると宣言し、シャフターもそれを受けて立つ。
午後の喇叭のネタバレあらすじ:承・ガーネットの策謀
数日後、先住民に白人の民間人が殺され、ガーネットのG中隊とA中隊が出動する。ガーネットはあえてシャフターを借り出して、スー族の一団に分け入って容疑者を逮捕する危険な仕事をさせる。幸いスミス中尉の率いるA中隊の大軍が現れたために、容疑者の逮捕をスー族が許容し、シャフターは命拾いする。
ある夜、シャフターはジョセフィンが父と住む家を訪問するが、なんとガーネットが先客だったのですぐに帰ってしまう。でもシャフターのことが気になるジョセフィンは、次の日も待ち伏せてシャフターに会う。
午後の喇叭のネタバレあらすじ:転・深まる対立
ガーネットは病気の部下の補充にシャフターを希望し、モイランの心配をよそに、シャフターはそれを受けてたち、ドノヴァンら3人を連れてガーネットの中隊に入る。森林伐採作業の後、ガーネットによってキャンプに残されたシャフターたちは、先住民に襲撃されるが、シャフターの戦闘指揮によりかろうじて襲撃をしのぐ。
砦の舞踏会でシャフターが会場入り口を護る一方、ジョセフィンはガーネットにエスコートされて出席。ジョセフィンの存在のせいでシャフターとガーネットの対立はいっそう激しくなる。シャフターがライス砦への使者を務めた帰りに、雨宿りに入ったカーソン夫人の家でガーネットとジョセフィンが先に雨宿りをしていた。ついに二人の男は殴り合いになる。二人の争いはガーネットがシャフターの恋人を横取りしたことに由来していたが、それを知らないジョセフィンはシャフターの方を追い出す。
午後の喇叭の結末:カスター将軍帰らず
砦では先住民との大規模な戦闘の準備が進められる。とうとう第七騎兵隊が戦いに出発する直前、ジョセフィンはシャフターを呼び止め、自分がお守りにしてきたブローチを渡す。
ガーネットは移動中の先住民たちがいることをあえて隠してシャフターたちを斥候に出す。先住民に追われ、断崖に追い詰められたシャフターはドノヴァンたち部下を失い、かろうじて一人脱出する。野営地に戻ったシャフターはガーネットがシャフターは戦死したと報告して既に、カスター将軍が集合地点と決めたリトルビッグホーンに向かったことを知る。休む間もなくシャフターもリトルビッグホーンを目指して進むが、その途中で彼が目撃したのは全滅しつつあるカスター将軍直属部隊だった。
シャフターは先住民たちの前を突っ切って、先住民に対して防戦中のモイランにカスター隊の全滅を伝えに行くが、ガーネットはシャフターを見ると彼の馬を撃ち、シャフターと格闘を始める。しかし、ガーネットは結局先住民に撃たれて命を落とす。先住民相手に奮闘したシャフターもとうとう胸を撃たれる。
砦にはカスターの死が伝えられる。負傷したシャフターは騎兵隊大尉に復位した。病院で三日待ってやっと面会を許されたジョセフィンは、シャフターから彼を護ったブローチを受取るのだった。
以上、映画「午後の喇叭」のあらすじと結末でした。
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