バーレスクの紹介:2010年アメリカ映画。ロサンゼルスのクラブで働きながら、歌手を夢見るヒロインが才能を次第に開花していくサクセスストーリーと、クラブの再生を目指す人々が織りなす人間ドラマ。ステージ・パフォーマンスと共に描くエンターテインメントミュージカルドラマとなっている。
監督:スティーヴ・アンティン 出演:シェール(テス)、クリスティーナ・アギレラ(アリ)、エリック・デイン(マーカス)、カム・ジガンデイ(ジャック)、ジュリアン・ハフ(ジョージア)、アラン・カミング(アレクシス)、ピーター・ギャラガー(ヴィンス)、クリステン・ベル(ニッキ)、スタンリー・トゥッチ(ショーン)、ほか
映画「バーレスク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バーレスク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バーレスクの予告編 動画
映画「バーレスク」解説
この解説記事には映画「バーレスク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バーレスクのネタバレあらすじ:舞台に上がるまで
アメリカ・アイオワ州のとあるバーで、給料の未払いに不平をこぼす美しい少女、アリ。
「私の人生はここにない」
アリはロサンゼルスまでの片道切符を手にして町を飛び出した。
ロサンゼルスには高層ビルが立ち並び、人々は足早に行き交う。夜、アリは道中で見掛けたとあるバーラウンジ「バーレスク」に吸い込まれるように入った。そこで目にしたショーの虜になったアリは、バーテンダーのジャックにたずねた。
「誰に媚びれば舞台に上がれるの?」。
バーレスクのオーナー、テスはアリを冷たくあしらったものの、アリがウェイトレスとして店で働くことを止めさせはしなかった。
ある日、バーレスクではダンサーのオーディションが行なわれていた。アリもテスに自身のダンスを披露する。彼女の踊る姿に何か光るものを見つけたのか、テスはついに舞台で踊ることを許した。
喜びを噛み締めるアリとその無邪気な笑顔を見守るジャック、そしてアイオワの田舎娘の登場に嫌悪感をむき出しにするダンサー、ニッキ。アリの夢は実現に向かってゆっくりと、確実に動き始めた。
バーレスクのネタバレあらすじ:不穏な予感
ニッキはバーレスクの一番人気のダンサーだが、遅刻魔で酒癖も悪く、厄介者扱いされていた。そんなニッキに苛立ちを覚えたテスはある日、ニッキのソロパートをアリに踊らせた。当然ニッキは怒り、舞台の音楽を切ってしまう。
すると突然、アリが歌い始めた。その声は力強く響き渡り、全ての視線がアリに注がれ、歌が終わると店内は拍手と歓声に包まれた。騒然とする店内の片隅に一人、アリを見つめる男がいる。彼の名前はマーカス、古くからの常連客であり、不動産王の富豪でもある。
マーカスはアリに近付いた。アリに欲しいものは何かと問う。「実力のある子の夢を叶えたいんだ」。2人の急接近にジャックは焦っていた。心までも美しいアリに魅かれていたのだ。
一方、バーレスクは大きな負債を抱えており、立ち退きを勧告されるまで追い詰められていた。店の買収を提案するマーカスだが、彼を毛嫌いし、店を愛するテスは頑なにその提案を断っていた。
ジャックは婚約者と口論の末、別れることとなり、アリへの想いの障壁が取り払われたジャックはアリに想いを告げ、2人は恋人同士となった。
憎々しげば表情を隠せないニッキをよそに、アリはその歌声で観客を魅了し、バーレスクは連日連夜満員となる。アリへの不満をテスにぶつけるも、アリの心の美しさを信じるテスは「苦労知らずにあんな歌は歌えない」と言い、ニッキを突き放した。
順風満帆に交際するジャックとアリだが、ジャックの元婚約者が2人の目の前に現れ、婚約解消はしていないと言う。ショックを受けたアリはマーカスの元へ行く。
一方、いよいよ店の立ち退きが差し迫り、テスは絶望の淵に追いやられていた。
バーレスクの結末:アリの選択
傷心のアリはマーカスの自宅でとある模型を目にする。それは、バーレスクの跡地に建つ高層ビルのものであった。アリは彼のバーレスク買収の目的を知った。さらにマーカスは「君ならもっと大きな舞台に立てる」と言った。アリはテスやジャック、ニッキが大切にするバーレスクを守るため、マーカスの元を去った。
以前、マーカスが自宅のベランダからの美しい景色を保つために、空中権を買って高い建物を建てることができないようにしている、と言った。アリは考え、バーレスクの隣の眺望を売りにするマンションの建築主に、店上空の空中権を売ることをテスに提案した。
思惑は当たり、空中権を売って手にしたお金で店が抱える借金を返済し、無事バーレスクは営業を続けることとなった。テスはアリへ心からの感謝を伝える。ニッキは反省して店に戻り、婚約を解消したジャックがアリの目の前に現れた。ニッキとの間には友情が、ジャックとの間には再び愛が戻ったのだった。
以上、映画「バーレスク」のあらすじと結末でした。
「バーレスク」感想・レビュー
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クリスティーナ・アギレラにも、こんなかわいい時代がありました… まあ、歌もダンスも超一流の女の子が、わりとサクサク成功への階段を上っていくサクセスストーリー。男がなんかニヤけてて優柔不断ぽいのが頂けないが、シェール様のオーラとショーの華やかさでそれも帳消し。あまり深く考えることなく、気楽に楽しめる作品だと思います。
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ストーリーはありきたりな感じだが、アギレラとシェールの圧倒的な歌唱力が見どころ。劇中に流れる歌はどれもかっこよく耳に残ります。また、女性の私でもセクシーな女性達に見入ってしまうほどです。ミュージカルが好きな方にはおすすめです。何回も見てしまうほど素敵な作品です。
クリスティーナアギレラが最高に可愛い。あとシェールの存在感がすごい。衣装もいちいち可愛くって、作中にかかる歌もどれもお気に入りになりました。スタンリートゥッチのゲイ役も良かった。オーナーを唯一理解していて支えているところはホントに胸キュンもの。クリスティーナアギレラの歌唱力は目を見張るものがある。流石、アメリカで歌姫やってるだけのことはある。