エマの秘密に恋したらの紹介:2019年アメリカ映画。『お買いもの中毒な私!』の原作者ソフィー・キンセラによるベストセラー小説を、『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』の製作陣が映画化したラブストーリーです。主人公の女性がひょんなことからある男に誰にも言えない自分の秘密をすべて打ち明けてしまい、その相手に恋をしてしまう過程を描きます。
監督:エリース・デュラン 出演者:アレクサンドラ・ダダリオ(エマ・コリガン)、タイラー・ホークリン(ジャック・ハーパー)、スニータ・マニ(リッシー)、ラバーン・コックス(シビル)、キミコ・グレン(ジェマ)、ボビー・ティスデール(ダグ)、ケイト・イーストン(アルテミス)、デヴィッド・イーバート(コナー・マーティン)、ロバート・キング(ケイシー)、サム・アスガリ(オマール)、ジュダ・フリードランダー(ミック)ほか
映画「エマの秘密に恋したら」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エマの秘密に恋したら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エマの秘密に恋したらの予告編 動画
映画「エマの秘密に恋したら」解説
この解説記事には映画「エマの秘密に恋したら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エマの秘密に恋したらのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ニューヨーク。有機飲料会社「パンダ社」のニューヨーク支社に勤めるエマ・コリガン(アレクサンドラ・ダダリオ)はマーケティング部門で働いていますが、同僚が出世していくことに焦りを感じ始めていました。そんなある日、エマは保護犬の譲渡会で1匹の小型犬を譲り受け、犬を抱きながら買い物をして歩き、その後、自宅アパートに戻っていきました。
ある日、エマは商談相手のダグ(ボビー・ティスデール)たちとの交渉のためシカゴに飛びました。エマはこれが出世のチャンスだと必死で熱弁を振るいますが、手にしたエナジー飲料の缶を開けたところ、中の飲料が勢いよく吹き出してしまい、ダグらに誤ってぶちまけてしまいました。結局、交渉が破談になってしまったエマは失意のままニューヨークに帰る飛行機に乗り込みました。
落ち込むエマを見かねたキャビンアテンダントが、たまたま空席があったファーストクラスの座席に案内してくれました。エマは喜んでその席に座りましたが、順調に飛んでいた飛行機は途中で乱気流に巻き込まれ、機体は大きく揺さぶられました。
パニックに陥ったエマは、自分はここで死んでしまうのではないかと思い込みました。エマはいつしか隣に座る客の男に、自分がこれまでしたかったことや、やり残したことを語りだしました。その勢いでエマはこれまで抱えてきた、誰にも言えない自分だけの秘密までさらけ出してしまいました。
「同僚のアルテミス(ケイト・イーストン)が先に出世したことがうらやましい」「ジャズ好きな恋人のコナー(デヴィッド・イーバート)に合わせて自分もジャズが好きだと振舞っているけど、本当は自分はジャズが好きではない」「一度も人を心から愛したことがない。めくるめくロマンスに身を投じてみたかった」……。
エマが語り続けている間に、飛行機はいつの間にかニューヨークに到着していました。恥ずかしくなったエマは男に挨拶ををすると、そそくさと飛行機を降りましたが、後になってどうせその場限りの人だから別に自分の秘密を明かしてもいいだろうと開き直りました。
空港でエマは恋人で同僚のコナーの出迎えを受けました。当然エマのしでかしたことなど知らないコナーは、エマに一緒に暮らそうと持ちかけました。未だに混乱から覚め切っていないエマは快く応じましたが、二人の様子をエマの隣に座っていたあの男が見ていました。
エマの秘密に恋したらのネタバレあらすじ:承
翌朝、エマはコナーのベッドで目を覚ましました。コナーはエマのためにコーヒーを淹れてくれましたが、コナーは家にいる時は下半身を露出する癖があり、エマはコーヒーよりもコナーの露出の方が気になってしまいました。
エマの勤めるオフィスに会社の共同創始者ジャック・ハーパー(タイラー・ホークリン)が赴任してくることになりました。ジャックの顔を見たエマは非常に驚きました。このジャックこそが、エマが飛行機内で自分の秘密をぶちまけてしまった隣の客の男その人だったのです。
気まずくなったエマは、ジャックに秘密の件を口外しないよう頼みました。ところが、ジャックもまたエマにどうか自分がシカゴからの飛行機に乗っていたことは黙っておいてほしいと頼んできました。エマとジャックは互いの秘密を決して打ち明けないことで同意しました。
この頃からジャックはエマに興味を持つようになりましたが、その時はエマはまだジャックの気持ちに気づいてはいませんでした。
エマはルームメイトの女性弁護士リッシー(スニータ・マニ)とジェマ(キミコ・グレン)に相談しようと思い立ちました。エマが帰宅すると、リッシーは弁護士仲間のオマール(サム・アスガリ)と愛し合っていたようでした。エマは飛行機の隣の男がジャックだったこと、コナーに同棲を求められているけど近頃関係にマンネリを感じていることなどを打ち明けました。リッシーは職場で誘ってみるよう助言しました。
オフィスでは、出世欲の強い同僚のアルテミスやミック(ジュダ・フリードランダー)が、ジャックに仕事ぶりの猛アピールをしていました。ミックやアルテミスは自分が今読んでいる本の話題を始め、エマもある本を読み終わったと見栄を張りましたが、実はエマはその本の読破を早々と諦めており、そのことをジャックに打ち明けていました。それを聞いたジャックは笑っていました。
そこに同僚のケイシー(ロバート・キング)が現れ、エマに「数字の確認をしよう」と声をかけてきました。これを聞いたエマは焦りました。実はケイシーのこの言葉は休憩の隠語であることもエマはジャックに暴露しており、ジャックは笑顔でエマに数字の確認をしてくるよう告げました。
コナーは自社商品のプレゼンテーションに臨みましたが、あまりの冗長な内容に同僚たちは退屈そうにしていました。エマとコナーは商品の購買層ターゲットを巡って意見が対立しました。その後、エマはコナーを倉庫に呼び出して誘いましたが、コナーはエマを受け入れませんでした。エマが不満を漏らすと、コナーは自分のことを、女が望む男だと強い自信を持っていました。結局互いの意見は最後まで合わず、エマはコナーと別れる決心をしました。
エマの秘密に恋したらのネタバレあらすじ:転
エマはミックに、ボウリング雑誌に自社のクーポン券を付けるよう提案しました。ニックは乗り気ではありませんでしたが、エマから半ば脅しをかけられて仕方なくクーポン券をつけることにしました。その後、ジャックに呼び出されたエマは自社のロゴマークの意見を聞かれ、そのついでにコナーと別れたことを認めました。
ジャックはエマをデートに誘い、エマは受け入れました。エマはリッシーから会員制クラブの鍵を借りてジャックを誘おうとしましたが、肝心の店の場所までは分かりませんでした。そこでジャックはファラフェル(中東風コロッケ)でも食べに行こうと提案し、二人はそこで楽しい時間を過ごしました。そして二人はキスを交わし、一夜を共にしました。
本格的にジャックと付き合い始めたエマは、もうこれ以上隠すものもないので、ありのままの自分をさらけ出すことにしました。しかし、ジャックの方はまだ何か隠していることがあるようで、エマに中々打ち明けようとしません。
しびれを切らしたエマがジャックに問いかけると、ジャックは自分が足の指が生まれつきくっついた状態である先天異常の合指症であることを打ち明けました。しかし、ジャックが明かしたのはこのことだけで、先日ジャックがエマとキスしようとした時に、誰かからジャックに電話がかかってきたり、なぜジャックはシカゴに行っていたことをひた隠しにするのかは謎のままでした。
幸せだけどもどこか不安なエマは、リッシーに胸中を打ち明けようとすると、リッシーは部屋でオマールの上に乗っかっていました。エマはてっきり二人が愛し合っているのかと勘違いしましたが、実はリッシーとオマールは一見裸に見えるベージュの服を来て、今度ダンスの発表会に弁護士仲間で出場するためのダンスの練習中だったのです。エマは踊るのを恥ずかしがっているリッシーを励ましました。
ある日、ジャックはテレビのインタビューを受けることになりました。エマら社員は女上司のシビル(ラバーン・コックス)に招集をかけられ、全員でインタビューを視聴することになりました。ジャックはインタビュー内で、女性向けサプリを展開する考えを明かしましたが、ターゲットについて聞かれると「普通の女性」と語り出し、次第に明らかに社員の誰もがエマだと分かるような話を語り出しました。
ジャックはこのインタビューは録画だと思っていたのですが、実は生放送であり、番組スタッフに編集で発言をカットするよう指示しましたが後の祭りでした。社員全員に自らの秘密をバラされてしまったエマは、深く傷ついてしまいました。
エマの秘密に恋したらの結末
エマが赤っ恥を掻いたことを知ったジェマは、仕返しとしてジャックの抱える秘密を暴露してやれと、けしかけました。しかし、エマはジャックの合指症については病気なのでバラすつもりはなく、自分が実はそんなにジャックのことを理解していなかったということに気付かされました。
しかし、エマはジャックがなぜかシカゴに行ったことをやたらと隠したがっていることを思い出し、ジェマは、マスコミ業界で働く知人を紹介するのでそこで暴露してやれと、そそのかしました。
エマがミックに発案して実現したボウリング雑誌のクーポン券は大好評を博していましたが、その手柄はミックに横取りされそうになりました。エマの物言いを聞き入れたシビルはエマの昇進を決定しましたが、アルテミスはエマがジャックと寝たから昇進できたのだろうと嫌味を言いました。
ジャックは何とかエマに謝罪しようと考えていましたが、エマはジャックを避け続けていました。意を決したジャックはリッシーのダンス発表会を見に来ていたエマに会いに行き、早く話しておくべきだったとして、今まで誰にも打ち明けたことのない秘密をエマだけに打ち明けました。
それは「パンダ社」の共同創業者の一人であり、今は故人となっているジャックの盟友ピートの幼い娘アリスのことでした。シカゴに住むアリスの存在を知っているのはジャックを含めごく数人であり、アリスのことがマスコミに露見して嗅ぎ回されないように、ジャックは細心の注意を払い続けてきたのです。
先日エマと飛行機で隣り合わせた時のジャックは、アリスに会いに行った帰りだったのです。ジャックはエマが秘密を洩らさなかったことに感謝、二人は和解して寄りを戻しました。
ところがその直後、運悪くジェマが連れてきた新聞記者が、エマからジャックの秘密を聞こうと押しかけてきました。エマは追い払おうとしますが、ジャックはエマがアリスのことをバラそうとしていたのかと勘違いして、その場を立ち去りました。
エマは誤解を解くべく、シカゴ行きの飛行機に乗り込んだジャックを追いかけ、自らも搭乗すると、アリスの件はバラしていないと説明しました。
続けてエマは、ジャックと会うまでは他人が自分をどう思うかで自分の価値を決めていたのが、ジャックと巡り会ったことで自分自身に自信が持てるようになったと打ち明けました。ジャックは他の乗客がいるなかで、エマにこれまで隠していた自分の秘密を次々と打ち明け始めました。
「自分は実は暗闇が苦手」「女の子の前でカッコつけて歯を失い、義歯を付けている」「初体験の相手はリサ・グリーンウッドで場所は納屋。記念にブラをもらった」などなど…。
周囲の乗客も笑うなか、ジャックは「つい最近飛行機で出会いがあり、人生が変わった。僕は間違いなくその女性を愛している」とエマに愛の告白をしました。ジャックはエマにキスをすると、耳元で暴露話の続きを語り出しました。
以上、映画「エマの秘密に恋したら」のあらすじと結末でした。
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