キャット・ピープル(別題:猫人間)の紹介:1942年アメリカ映画。キスをするだけで豹に変身し、男性を殺すキャット・ウーマンではないのかと、自分を疑う妻のイレーナ。夫オリヴァーの同僚で彼を愛するアリスの身に不穏な出来事が…。変身の瞬間はけっして視覚化されず、光と影が恐怖をかきたてる。この作品の成功を手始めにプロデューサーのヴァル・リュートンを中心とするチームはRKO映画で革新的な低予算ホラー映画を次々と製作して一時代を築いた。ハリウッドではあまり成功しなかったフランス人女優シモーヌ・シモンだがこの作品の子猫顔は忘れがたい。西部劇やフィルム・ノワールでも傑作を残した監督ジャック・ターナーの代表作の一つでもある。
監督:ジャック・ターナー 出演者:シモーヌ・シモン(イレーナ)、ケント・スミス(オリヴァー)、ジェーン・ランドルフ(アリス)、トム・コンウェイ(ジャッド)その他