静寂の森の凍えた姉妹の紹介:2016年アイスランド映画。アイスランド・レイキャビクを舞台に、静寂の森で発見された幼い姉妹の殺害死体を巡り、次々と浮上してきた殺害容疑者の男たちが内に秘めた誰にも言えない裏の顔が暴かれていく様を描いたミステリー・サスペンスです。
監督:アントン・シグルズソン 出演者:マルグレット・ヴィルヒャムスドッティル(エッダ・ダーヴィスドッティル)、ソルステイン・グンナルソン(スタトヴィルストリ)、スヴェイン・オーラフル・グンナルソン(ヨイ・スクラム)、ピエトゥル・オスカル・シーグルドソン(アンドリ・ダーヴィスドッティル)、アトゥリ・ラフン・シーグルスソン(ブリンニャル)、ハンネス・オーリ・アウグストソン(マグニ・フリズベルソン)ほか
映画「静寂の森の凍えた姉妹」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「静寂の森の凍えた姉妹」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
静寂の森の凍えた姉妹の予告編 動画
映画「静寂の森の凍えた姉妹」解説
この解説記事には映画「静寂の森の凍えた姉妹」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
静寂の森の凍えた姉妹のネタバレあらすじ:起
北欧アイスランド、レイキャビク郊外にある静寂なヘイズモルク森林公園で、惨殺された幼い姉妹の遺体が発見されました。姉妹の母ファンネイ(サロメ・R・ガナーズドッター)は悲しみのあまり自殺を図り、その心情を察したエッダ刑事(マルグレット・ヴィルヒャムスドッティル)と同僚のヨイ刑事(スヴェイン・オーラフル・グンナルソン)が捜査にあたることになりました。エッダらは性犯罪の可能性も視野に入れ、この地域で性犯罪を起こした者の中から数人をリストアップしていきましたが、いずれも当日にアリバイがある者ばかりで、決め手となる証拠も見つからないことから捜査は難航していきました。
静寂の森の凍えた姉妹のネタバレあらすじ:承
一方、娘たちの遺品を整理していたファンネィは、娘たちがつけていた日記の中から「新しい友だちができた。彼は面白くて大きい。“ライオン”って呼んでいる。昨日はドライブに連れて行ってくれた」という記述を発見しました。その頃、エッダ刑事は、任意同行した容疑者の中からマグニ(ハンネス・オーリ・アウグストソン)という知的障害の男が気になっていました。その後も有力な手掛かりが見つからず、捜査はいよいよ手詰まりになっていきました。ある日、悪夢にうなされたエッダは、気遣ってくれた夫に対して、自身の幼少期に父親から虐待を受けていたことを打ち明けました。エッダにはアンドリ(ピエトゥル・オスカル・シーグルドソン)という弟がいるのですが、アンドリは過去に犯罪歴があり、姉とは距離を置いていました。
静寂の森の凍えた姉妹のネタバレあらすじ:転
そんな時、事件当日に怪しげな白い車を目撃したという情報が寄せられてきました。目撃者の夫婦はそれぞれの主張が食い違っていましたが(夫は黒髪の大柄な男、妻は金髪の痩せた男だと主張)、男はグレーと紺色のツートンカラーのスタジャンを着ていたというのです。一方で、エッダは“ライオン”というキーワードから、しし座生まれの過去の犯罪者を改めてリストアップした結果、金髪・やせ型のアンドリが該当することから警察は事情聴取を始めました。それまでは職場の印刷工場に自らの前科を内緒にしていたアンドリでしたが、事情聴取によりアンドリの前科が職場内に広く知れ渡ると、アンドリはそれまで好意的に接してくれた同僚たちから手のひらを返されたように激しいいじめを受けるようになっていきました。
静寂の森の凍えた姉妹の結末
ショックから酒浸りになったアンドリを彼の家に送り届けたエッダは、部屋の写真立ての中の写真に、アンドリやマグニ、そして被害者姉妹の母ファンネィが写っているのを発見しました。マグニは当初はファンネィのことを知らないと証言していましたが、改めて事情聴取してみると、マグニのアリバイを主張していた彼の母が嘘をついていたことを認めたことから、警察上層部は「マグニが自白した」として、姉妹殺人事件の容疑者として逮捕する方針を固めました。エッダは知的障害者が自白などできないし車の運転もできないと擁護しましたが聞き入れられず、マグニはそのまま逮捕されました。そしてある日、アンドリは夜道で何者かに襲われて激しい暴行を受け、病院に搬送されるも意識不明の重体となりました。弟がいじめを受けていたことを知らなかったエッダは深く後悔しましたが、アンドリの部屋のクローゼットを開けたエッダは、その中にグレーと紺色のツートンのスタジャンを発見しました…。
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