ドールズの紹介:1986年アメリカ映画。殺人人形に襲われる恐怖を描いたファンタジーホラー。「ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年)」等で知られるスチュアート・ゴードン監督作品。7歳の少女ジュディは、両親と共に嵐を逃れ一軒の洋館にたどり着く。館に住むハートウィック夫妻は、ジュディ達と遅れてやって来た3人組を快く迎えた。しかしその館には恐るべき秘密があった。館は童心を忘れた人間に襲いかかる殺人人形の巣窟だったのだ。
監督:スチュアート・ゴードン 出演者:イアン・パトリック・ウィリアムズ(デイヴィッド・バウアー)、キャロリン・パーディ=ゴードン(ローズマリー)、キャリー・ロレイン(ジュディ)、ヒラリー・メイソン(ヒラリー)、スティーヴン・リー(ラルフ・モーリス)、ガイ・ロルフ(ガブリエル・ハートウィック)ほか
映画「ドールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドールズ」解説
この解説記事には映画「ドールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドールズのネタバレあらすじ:人形の館
空想癖のある7歳の少女ジュディは、父デイヴィッド・バウアー、後妻のローズマリーと一緒に自動車旅行の最中でした。ジュディは高慢な継母ローズマリーと仲が悪く、実父デイヴィッドからも「チビ」と呼ばれ邪険に扱われています。夜、森の中を進んでいた車はぬかるみに嵌って抜け出せなくなりました。折しも突然の嵐に見舞われた3人は、近くの洋館に助けを求めます。洋館にはガブリエルとヒラリーのハートウィック夫妻が住んでいて、3人を快く迎えてくれました。ガブリエルが作ったたくさんの人形を見て目を輝かせるジュディ。そんな彼女に、ガブリエルはピエロの人形パンチを貸してくれました。そこへ傍若無人なヒッチハイカーイザベルとイニッド、彼女達を乗せて来た親切な男性ラルフ・モーリスが現れます。ハートウィック夫妻の計らいで6人は一晩泊めて貰うことになりました。
ドールズのネタバレあらすじ:恐怖の幕開け
部屋に通されたイザベルは、金目の物を盗もうと企て真夜中に動き始めます。そんな彼女を、部屋に飾られた人形達が血走った目で笑いながら見ていました。動き出した人形達はイザベルを引き倒して壁に叩きつけ、血まみれの彼女を屋根裏へと引きずっていきます。偶然目撃したジュディは慌てて両親に報告しますが信じて貰えず、次にラルフの部屋を訪ねます。ジュディのスリッパに付着した血液を見たラルフは、協力してイザベルを捜すことにしました。ジュディはパンチを抱き、ラルフと一緒に血痕を辿って屋根裏へ上がります。暗闇の中に少しずつ人形に変わっていくイザベルの姿がありましたが、ジュディ達は気付きませんでした。2人は他の3人にもイザベルの件を知らせますが信じて貰えません。逆にラルフがイザベルに危害を加えたのだと疑われてしまいます。反発して走り去ったジュディを追いかけるデイヴィッド。ローズマリーとイニッドもそれぞれの部屋に戻ります。
ドールズのネタバレあらすじ:殺人人形の恐怖
恐怖は着々と彼らの元に迫っていました。ローズマリーは小さなナイフや斧を持った人形達に襲われ、追い詰められて窓を突き破り落下。イザベルを捜すイニッドは屋根裏で顔が人形になった彼女を発見します。人形に囲まれたイニッドはライターとベルトを使って彼らを撃退しますが、兵隊の人形に銃撃され絶命しました。ジュディを捕まえられずに戻って来たデイヴィッドは、ベッドで人形のように固まったローズマリーの遺体を発見。ラルフの仕業だと思い込み、「殺してやる!」と叫んで部屋を出て行きます。
ドールズのネタバレあらすじ:童心を持つ人間、持たない人間
合流したジュディとラルフは、人形の笑い声がする部屋に入りました。中には人形が所狭しと並んでいて、ジュディはもちろん、オモチャ好きのラルフも笑顔になります。気付くと2人はたくさんの動く人形に囲まれていました。危険を感じたラルフは強引に部屋を出ようとして人形を踏み潰してしまい、彼らの怒りを買ってしまいます。人形から攻撃されるラルフを必死に庇うジュディ。人形達は一旦ラルフから離れ、彼を見逃すかどうか協議し始めました。ラルフは童心を忘れていない人間だと判断され、ガブリエルの工房に続くドアが開きます。工房に入ると怒り狂ったデイヴィッドが現れました。殴られたラルフと、止めようとして突き飛ばされたジュディは気絶してしまいます。2人を助けるために動いたのはパンチでした。パンチがデイヴィッドの注意を引いている隙に、他の人形達がジュディとラルフを隣室に避難させます。しかし結局パンチはデイヴィッドに叩き壊されてしまいました。騒ぎを聞きつけてやって来たハートウィック夫妻は事態を理解し、パンチはデイヴィッドの協力があればすぐに直ると言い出します。そしてデイヴィッドに異変が起こります。体が縮み、顔が変形し、ついに彼はパンチ人形に変えられてしまいました。
ドールズの結末:脱出
翌朝、目を覚ましたジュディとラルフは、ハートウィック夫妻から他の4人は既に館を発ったと告げられます。ジュディを実母が暮らすボストンまで送り届けるよう頼まれたラルフですが、どうにも納得出来ません。しかしジュディに別れを告げられたパンチが「さよならチビ」と喋ったのを見て全てを察しました。ジュディはまた必ず遊びに来ると約束して、ラルフと一緒に館を後にします。館には人形にされたデイヴィッド、ローズマリー、イザベル、イニッドが取り残されました。そしてまた別の一家が洋館を訪れ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ドールズのあらすじと結末でした。
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