Dr.ギグルスの紹介:1993年アメリカ映画。自分のことを医者だと信じる男が精神病院から脱走し、町の住人を襲い始めるホラー作品。30年以上精神病院に入院していたエヴァンは、自分を父と同じ医師だと信じ込んでいた。父は母の心臓病を治すため患者7人から心臓を抉り出して殺害し、住人達によって撲殺されていた。エヴァンは病院を脱走して町に舞い戻り、父の無念を晴らすため、そして父が成し得なかった心臓移植を成功させるため住人達に襲いかかる。
監督:マニー・コト 出演:ラリー・ドレイク(エヴァン・レンデル)、ホリー・マリー・コムズ(ジェニファー・キャンベル)、クリフ・デ・ヤング(トム・キャンベル)、リチャード・ブラッドフォード(ハンク・マグルーダ)、ミシェル・ジョンソン(タマラ)ほか
映画「Dr.ギグルス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Dr.ギグルス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Dr.ギグルスの予告編 動画
映画「Dr.ギグルス」解説
この解説記事には映画「Dr.ギグルス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Dr.ギグルスのネタバレあらすじ:狂気の脱走者
舞台は1992年のアメリカ。30年以上もの間精神病院に入院していた男が、看守らを殺害して脱走しました。男の名前はエヴァン・レンデル。高い知能指数を持ちながら、自分のことを医師だと信じ込んでいる狂人です。
エヴァンは生まれ故郷ムーアハイに舞い戻り、廃墟となった自宅で薬品や医療器具をかき集めました。身支度を整えすっかり本物の医師のような格好になった彼は、「皆の病気を治してやる」とクスクス笑います。そして手始めに、肝試しにやって来た若者達と近隣に住む女性を惨たらしく殺害しました。
町を巡回中のハンク・マグルーダ巡査は、若き相棒リーツに35年前の惨劇について教えます。エヴァンの父レンデルは町医者で、妻子と共に穏やかに暮らしていました。しかし妻が心臓病で倒れたことをきっかけに正気を失い、患者7人から心臓を取り出して殺害。彼は妻を助けるため、心臓移植を行おうとしていたのです。
レンデル医師は犯行を知った町の住人達によって殴り殺され、妻もそのまま死亡しました。しかし幼い息子エヴァンだけは、どうやって逃げたものか姿が見えず、結局今も行方不明のままです。未だに屋敷に隠れ住んでいると専らの噂でした。
その息子こそが精神病院から脱走した狂人エヴァンなのですが、町の住人は誰も彼の帰還を知りません。その間にエヴァンは治療と称し、次々と住人達の命を奪っていきました。
Dr.ギグルスのネタバレあらすじ:心臓病の少女
高校に通うジェニファー・キャンベルは、夏休みが始まったというのに憂鬱な気持ちでいっぱいでした。彼女は心臓弁膜症を患っており、激しい運動や飲酒を制限されています。亡くなった母親も同じ病気だったことから、非常にナーバスになっていました。
その上父トムの再婚相手タマラとも上手くいっておらず、恋人のマックス・アンダーソンはセックスの誘いばかりかけてきます。ジェニファーは愚痴ばかりの自分に嫌気が差し、どんどん塞ぎ込んでいきました。
夜の遊園地で病気のことをマックスに告げると、彼は真剣に心配してくれます。それでも気分が晴れないジェニファーは、一旦帰宅して酒を呑み、再び遊園地に戻りました。ジェニファーの飲酒に気付いたトムはタマラを置いて家を飛び出します。寂しさと苛立ちに涙を流すタマラは、現れたエヴァンによって殺害されてしまいました。
家を物色したエヴァンは、心臓病を患うジェニファーの存在を知ります。「ママと同じだ」と呟くエヴァン。そして彼は、父が成し得なかった心臓移植をジェニファーに施すことを決めました。
Dr.ギグルスのネタバレあらすじ:35年前の惨劇
そうとは知らないジェニファーは、同じ学校の女子生徒コリーンとマックスの浮気現場を目撃してしまいます。ショックを受けた彼女はミラーハウスに逃げ込み、マックスとコリーンもそれに続きました。そこでエヴァンに襲われ、コリーンは惨殺されてしまいます。
ジェニファーは必死に逃げて外に飛び出し、巡回中のマグルーダ達に保護されました。ジェニファーとマックスの訴えを聞いたリーツは、35年前の事件についてマグルーダを詰問します。するとマグルーダは、ずっと黙っていた記憶を語り始めました。
35年前、署で1人遺体の番をしていたマグルーダは、母親の腹を破って出てきたエヴァンを目撃していたのです。レンデル医師が妻の腹の中に息子を隠し、縫い合わせて逃がそうとしていたのでした。あまりの出来事にマグルーダは気絶してしまい、目が覚めた時エヴァンは消えていたそうです。彼はこのことでずっと苦しんできました。
Dr.ギグルスのネタバレあらすじ:狂乱の手術室
マグルーダはジェニファーを保護した件でキャンベル家に向かい、潜んでいたエヴァンに殺害されてしまいます。リーツは独自に調べを進め、エヴァンの脱走を知りました。
一方、病院で検査を受けていたジェニファーは、現れたエヴァンによって気絶させられレンデル家に連れ去られてしまいます。目を覚ますと、手術台の上に拘束されていました。エヴァンは殺害した住人達から抉り取った心臓を彼女に移植するつもりです。
そこへリーツが飛び込んで来て、一旦はエヴァンを撃退しました。マックスもやって来て、3人は脱出を試みます。しかしジェニファー達を庇ったリーツが殺害されてしまいました。
ジェニファー達が必死の思いで脱出した直後、レンデル家はガス爆発を起こしエヴァンも巻き込まれて死亡します。
Dr.ギグルスの結末:最後の戦い
病院に運ばれたジェニファーは緊急手術を受けることになりました。ところが手術室に現れたのは、大火傷を負いながらも生きていたエヴァンです。
彼は何が何でもジェニファーを手術するつもりでした。逃げ惑うジェニファーは電気ショックなどを用いてエヴァンを追い詰め、ついに彼を絶命させます。
その後病室のベッドで目を覚ましたジェニファーは、怪我をしつつも無事だったマックスと微笑み合います。2人がキスを交わし、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「Dr.ギグルス」のあらすじと結末でした。
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