エマ、愛の罠の紹介:2019年チリ映画。若く美しいダンサーのエマ。ある出来事をきっかけに養子として迎えたポロを失い、振付師の夫ガストンとの結婚は破綻してしまった。後悔と悲しみの日々を送る中、ある思惑を秘め女性弁護士ラケルと友情を越えた親密な関係を築く。さらにラケルの夫で消防士のアニバルを誘惑したうえに、エマへの未練を引きずるガストンまでも挑発する。3人の男女をことごとく自分の思い通りにし虜にしていく。その思惑の裏に驚くべき計画があった。エマをはじめとするダンサーたちのエモーショナルなレゲトンダンスもみどころのひとつ。
監督:パブロ・ラライン 出演:マリアーナ・ディ・ジローラモ(エマ)、ガエル・ガルシア・ベルナル(ガストン)、パオラ・ジャンニーニ(ラケル)、サンティアゴ・カブレラ(アニバル)、クリスティアン・スアレス(ポロ)ほか
映画「エマ、愛の罠」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エマ、愛の罠」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エマ、愛の罠の予告編 動画
映画「エマ、愛の罠」解説
この解説記事には映画「エマ、愛の罠」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エマ、愛の罠のネタバレあらすじ:起
若く美しいダンサーのエマ(マリアーナ・ディ・ジローラモ)は、後悔の日々を送っていました。
かつて養子として迎えたコロンビア移民の7歳の少年ポロ(クリスティアン・スアレス)が、放火事件を引き起こし、児童施設に送り返すこととなったのです。
周りからは子供を捨てた母親として見られていたエマ。当時は未熟な母親ではありましたが、今はポロのことを心から愛し再び親子としてやり直したいと思っていました。
しかし、ソーシャルワーカーからは辛辣な言葉を投げつけられ、エマの願いは叶いません。
自分が所属するダンス・カンパニーの振付師であり夫のガストン(ガエル・ガルシア・ベルナル)ともポロをめぐって口論が次第に増えていき、険悪な関係になっていました。
エマ、愛の罠のネタバレあらすじ:承
ポロとの一件は、エマが講師としてダンスを教えている小学校でも職員会議の議題になり、厳しい追及ののち、退職にまで追い込まれてしまいました。
本来は理解者であるはずの夫ガストンからは「すべての元凶は君だ」と突き放され、エマは家を出ました。
息子を失ったうえに住むところもなくなったエマはダンサー仲間の家に身を寄せます。
唯一の心のよりどころとなるのはダンスのみ。レゲトンのリズムに身体を委ねている瞬間はあらゆる苦しみから解放されるのでした。
そんなある日、エマは女性弁護士ラケル(パオラ・ジャンニーニ)を訪ねます。ガストンとの離婚調停の相談に乗ってもらうはずの訪問でしたが、身銭はほとんどなく、ラケルは真意を探っていました。
さらに、エマはダンサー仲間の協力により火炎放射器を入手。真夜中の市街地で車を炎上させました。現場に駆け付けた消防士アニバル(サンティアゴ・カブレラ)はラケルの夫でもありました。
エマ、愛の罠のネタバレあらすじ:転
その後、エマは次第にラケルと親密になっていき、友情の一線を越えごく自然に身体を交える関係になりました。しかし一方で、ラケルの夫アニバルをも誘惑し男女の仲になるよう仕向けていきます。
二人の心の隙間に巧みに分け入り、愛と欲望におとしいれていくエマ。
それは別居中のガストンに対しても向けられました。
男と寝ているとほのめかし嫉妬心を煽りながらエマへの未練を弄んでいたのでした。
ラケル、アニバル、ガストンの3人と次々と寝ていき、自由に浮遊する悪女のようなエマ。しかし、実は綿密に練り上げられた計画があったのでした。
エマ、愛の罠の結末
ついにエマは計画を実行に移すときがやってきました。
エマはとある小学校に新しくダンス講師として働くことになりました。その小学校とは、失ったわが子ポロが通う学校だったのです。
授業初日。
教室に入ってきたエマの姿を見て唖然としているポロの手を引き、エマは教室を後にしました。タクシーに乗り込むとエマは「許してね」とポロに伝え、肩を抱きました。
ガストンと合流し、向かったのは現在ポロを育てている親元です。
家から心配そうに出てきたのは、なんとラケルとアニバルだったのです。
エマは最初から、ポロが新たに養子として預けられているのを知ってラケルとアニバルに近づいていたのでした。
さらには、アニバルの子供を妊娠しているエマ。全てを明かし、エマはほしいものを全て手に入れました。
後日、みんなが集まっています。
ラケルとアニバル、そしてガストンが、エマの腕の中にいるアニバルとの子を見つめているのでした。
以上、映画「エマ、愛の罠」のあらすじと結末でした。
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