フェームの紹介:1980年アメリカ映画。ニューヨークの芸能学校で繰り広げられる学園青春映画です。それぞれの学生が夢を叶えるために様々な事を乗り越え、奮闘し、成長していく姿を描いた作品です。
監督 :アラン・パーカー 出演:アイリーン・キャラ(コーコ・ヘルナンデス)、リー・カレーリ(ブルーノ・マルテッリ)、ジーン・アンソニー・レイ(リロイ・ジョンソン)、モーリン・ティーフィ(ドリス・フィンセカー)、バリー・ミラー(ラウル・ガルシア、ラルフ・ガーシー)ほか
映画「フェーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フェーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フェーム」解説
この解説記事には映画「フェーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フェームのネタバレあらすじ:1
ニューヨークのとある芸能学校では沢山の生徒が入学試験を受けに来ていました。そして、その試験に合格した生徒たちが入学し、新たな学校生活が始まりました。リロイ・ジョンソンはダンスクラスでダンスが上手ですが、読み書きが苦手で先生と衝突してし まいます。ドリス・フィンセカーは演劇クラスですが、賑やかな学校の雰囲気に圧倒されてしまいます。そんな中、同じく少し内気で名女優の息子であるモンゴメリー・マクニールと友達になります。そして、日常の動作を観察し表現する事を指導されます。歌唱力抜群のコーコ・ヘルナンデスはシンセサイザー奏者のブルーノ・マルテッリをバンドに誘いますが、ブルーノは1人で曲を作りたいと断られてしまいます。
フェームのネタバレあらすじ:2
2学年にあがり、リロイは新入生のヒラリー・ヴァン・ドーレンに惹かれていきます。演劇クラスでは悲しいエピソードを話すという事があり、そこでモンゴメリーがゲイだという事が明かされます。そしてラルフ・ガーシーはモンゴメリーとドリスと仲良くなります。ブルーノの音楽を広めたい父親は、ある日車からブルーノが作った曲とコーコの歌声が流れ、学生達は踊り歌い狂い、道路を混乱させます。
3学年にあがり、リロイはヒラリーと恋仲になります。ラルフは5歳児の妹が男に乱暴されてしまい、酷くダメージを受けます。そんなラルフをドリスは慰め、のちに2人は恋仲になります。
フェームの結末
最終学年になり、リロイは単位が足りないと先生に頼みますが、その先生が落ち込んでいたのを慰めました。ヒラリーはバレエ団にスカウトされていた為、妊娠していた子供を中絶することに決めます。コーコは撮影する為にカメラテストに行くことになりますが、騙されて服を脱がされて屈辱を受けます。ラルフはナイトクラブの芸人として成功しますが、次第に最初の勢いがなくなりドリスに当たってしまいドリスは傷つき、ナイトクラブを飛び出してしまいます。そしてラルフとモンゴメリーが話をし、2人の絆は強くなりました。
卒業式では今まで学校で教わったパフォーマンスをそれぞれが披露し、また道に向かって歩んでいくのでした。
「フェーム」感想・レビュー
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この名匠アラン・パーカー監督の映画「フェーム」は、ニューヨークにある名門の芸能専門学校で学ぶ若者たちを描いた青春映画で、この学校の入学テストから卒業公演までの四年間を活写して、フェーム(名声)を求める若者たちの熱気がムンムンしている、その情熱が伝わってくる映画なんですね。
この映画は、まず入学試験の風景が楽しいんですね。
やたら上手なのから下手なのまで、人種もいろいろ、その雑多に混み合った特売場みたいな雰囲気の中で、テストが行なわれるんですね。歌を歌う者、寸劇をやる者、楽器を弾く者、ダンスを踊る者というように、画面いっぱいに展開していくのです。
そして、合格したショービジネス界の卵たちの生活ぶりが、描かれていきます。
補欠で入った内気な女の子。母が有名な俳優だという演劇志望の男の子。
女友達の試験についてきて、見事なディスコダンスで自分の方が合格してしまった黒人青年など——-。彼らの学校での勉強の日々を描きながら、悩み多き青春の息吹を画面いっぱいに表現していくんですね。
こうした才能が必要な世界に首を突っ込んだ大部分の人は、結局はプロになれずに終わります。
ましてや、名声を獲得するなんてことは、至難の業なんですね。
ほとんどが落ちこぼれで終わってしまうのです。そんな青春の一時期の”試行錯誤自体”に意味を見い出そうとしたのが、この映画なのだと思います。
最後の卒業公演のシーンで、この中の誰がフェームを得るのだろうと問うのは、ナンセンスです。
人生で最も大事なのは、何かを成し遂げようとする、その”過程”の中にこそあるのですから。
中学時代、当時の友人と映画館へ見に行きました。この映画きっかけでゴスペルが好きになり、30過ぎてからニューヨークで生ゴスペルを聴きに行き
ました。残念ながら、この映画の学校までは行きませんでしたが、卒業式に歌う「アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック」やランチタイムに歌う「ホット・ランチ・ジャム」など、ノリノリの歌が大好きで、レコードを買って家でしょっちゅう聴いてました。アラン・パーカーの映画も好きになって、「ザ・コミットメンツ」にも新入社員のころにハマってました。