さよならミス・ワイコフの紹介:1978年アメリカ映画。35歳で更年期の症状に襲われた女教師ワイコフが、自ら男を解放する過程で陥った苦悩ととその結末。政治的、性的、人種など様々な差別、偏見について考えさせられる作品。
出演:アン・ヘイウッド(イヴリン)、ロバート・ボーン(ニール)、ドナルド・プレザンス(シュタイナー)、アール・ホリマン(エド)、ジョン・ラファイエット(レイフ)、ほか
映画「さよならミス・ワイコフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さよならミス・ワイコフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
さよならミス・ワイコフの予告編 動画
映画「さよならミス・ワイコフ」解説
この解説記事には映画「さよならミス・ワイコフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さよならミス・ワイコフのネタバレあらすじ:起・体の変調
35歳の高校教師イブリン・ワイコフは美人だが男性経験がなく、趣味は映画鑑賞と同僚の女教師らとのささやかなパーティのみだった。
ある時からイブリンは気分がふさぎ、不眠が続くなど原因不明の不調に襲われるようになる。心配した同僚のべスに勧められてニール医師のもとを訪れたイブリンは、診察の結果、35歳という年齢にもかかわらず更年期障害と診断され、精神科医シュタイナーを紹介される。
さよならミス・ワイコフのネタバレあらすじ:承・異性への関心
シュタイナー医師とのカウンセリングで、イブリンは更年期の症状は男性経験の無さが原因とされ、男性との付き合いを勧められる。そんな折、シュナイター医師の診療所へ通うバスの運転手エドがイブリンに声をかけるようになり、2人は親しくなる。
何度目かの時、エドはイブリンに体の関係を求めるが、エドが妻子持ちであることから、彼に惹かれながらも求めには応じなかった。その迷いをシュナイター医師に告白すると、決断するのは自分だと言われたイブリンは、エドとの関係を進めようと決意して、次の診察日にバスへ乗り込むと、彼は妻子を残したまま他の女と去った後だった。
さよならミス・ワイコフのネタバレあらすじ:転・思わぬ体験
ある日の放課後、イブリンが教室で仕事をしていると、アルバイトで清掃をしている黒人の奨学生レイフが教室に入ってくる。彼はイブリンに性的な挑発をすると、突然のことにうろたえたイブリンは、慌てて教室を飛び出すが、何故か校長に報告はしなかった。翌日の放課後も、教室に残っていたイブリンのところに現れたレイフは、力づくでイブリンを犯す。その後もレイフはイブリンに屈辱的な求めを強要し、イブリンも、もはや拒まなくなっていった。
そんな関係が続いたある日、他の職員に2人の情事の現場を目撃され、学校関係者の知るところとなり、それまで仲の良かった同僚の女教師らも彼女から視線をそらす。気丈にふるまっていたイブリンだったが、教室のドアに「ワイコフ先生は黒人とヤっている」という貼紙にショックを受ける。
さよならミス・ワイコフの結末:自己の解放とその代償
校長はイブリンの教師としての優秀さを知りながらも、事の重大さに、今すぐに学校を去るように告げる。彼女のために、離れた土地で再び教師の職につけるよう推薦状を用意するが、「なぜあんなことを?」と言う彼の問いには答えず、イブリンは学校を去る。
その足でシュナイター医師のもとを訪れたイブリンは、不眠を訴えて睡眠剤を手に入れる。下宿へ戻った彼女は玄関前にもイタズラ書きがされているのを見て、近所の冷たい視線にさらされながらも必死に消す。そして部屋に入ると、中は大家によって片付けられて、荷物もまとめられていて、部屋を明け渡すようメモが残されていた。その仕打ちを見たイブリンは怒りに震え、手にしていた睡眠剤を部屋にぶちまける。
彼女は荷物を持ってタクシーを呼ぶ。入れ違いにやって来たべスからの「どうしてあんなことを?」という問いにも「後悔はしていない」と言い残し、イブリンは新しい場所へと旅立つのだった。
以上、映画「さよならミス・ワイコフ」のあらすじと結末でした。
この映画又見たいと思いました黒人生徒と先生僕はよかった