ハンティング・ナンバー1の紹介:2017年アメリカ映画。数々のファンタスティック映画祭で賞をゲットし、大絶賛を浴びたというスリラーアクション。ドラッグとアルコール中毒で落ちぶれた生活を送っていた男。死んだ恋人が自分との間に子供を生んでいたと知り、その子供に会うためメキシコへと向かう。しかし、途中で立ち寄った小さな町で「人間狩り」に遭遇してしまう。よくある“田舎ホラー”の枠にとどまらず、気の利いた音楽の使い方など、初期のタランティーノを彷彿させる個性光る作品。原題は「ハッピー・ハンティング」。
監督:ジョー・ディーチ 出演者:マーティン・ディングル・ウォール(ウォーレン)、ケン・ラリー(スティーヴ)、シェリー・リー(シェリル)、ゲーリー・スターム(バーンサイド保安官)、ケニー・ウォーマルド(ジュニア)、コナー・ウィリアムズ(ロビー)、フレデリック・ローレンス(カル)、C・J・ベイカー(ドン)ほか
映画「ハンティング・ナンバー1」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハンティング・ナンバー1」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハンティング・ナンバー1の予告編 動画
映画「ハンティング・ナンバー1」解説
この解説記事には映画「ハンティング・ナンバー1」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハンティング・ナンバー1のネタバレあらすじ:起
荒れた独り暮らしの部屋で目覚めたウォーレンが、鳴り響く携帯を手に取ります。アルコール中毒のウォーレン。酒を口にしている時以外は、意識がはっきりしません。電話の相手は、ウォーレンのかつての恋人が亡くなったことを知らせます。恋人は、小さな娘を残して逝きました。そしてその娘こそウォーレンの子供だと言うのです。まさか自分に娘がいたなんてとウォーレンは驚きます。電話の相手は、ウォーレンに娘を迎えに来てほしいと頼みます。娘が住んでいるのはメキシコ。ウォーレンは荷物をまとめ、混乱した様子で車に乗り込みます。道中、ウォーレンはドラッグディーラーのもとに立ち寄ります。しかし持参したドラッグが純正ではないと見抜かれ、ウォーレンはディーラー達を射殺します。あるだけの金を盗んでその場を逃げ出しますが、ディーラー仲間のカルとその息子ロビーが復讐心に燃えて見ていました。
ハンティング・ナンバー1のネタバレあらすじ:承
車はラスベガスを越えてひたすら走り、ベッドフォード・フラッツという小さな町に入ります。娘に電話をかけますが応答はありません。国境近くにいると伝言を残し、ウォーレンはモーテルに泊まります。町には人が少なく、「明日は狩猟祭り」と書かれたビラが目に入ります。レストランが閉まっていたため、ウォーレンは食べ物目当てで「断酒の会」に参加します。スティーヴという愛想の良い男が、何かあったら電話をくれと名刺を手渡します。夜道を行くと、一体のマネキンが置かれています。なぜかウォーレンとそっくりのシャツとジャケットを身に着けていて、ウォーレンは顔をしかめます。モーテルに戻ると、カルとロビーがウォーレンを待ち伏せしていました。ウォーレンはスティーヴに電話し、家に泊めてもらうことにします。スティーヴと妻のシェリルはウォーレンを歓迎し、食事をふるまいます。アル中の禁断症状が出たウォーレンは、トイレにあった薬を飲んで意識を失います。目覚めると、後ろ手に縛られて車の中にいます。車内にはカルとロビー、さらに2人の男が拘束されていました。5人を囲んで集まったのは、この町の人々でした。保安官のバーンサイドが言います。「狩猟祭りへようこそ」。ここでは年に1度、町の厄介者となった人間を砂漠に放ち、狩りの標的にするという慣習がありました。今年のハンターは、雑貨店の主人のドン、チャーリー、ミッキー、ジェシーという残虐なワコウスキー兄妹、そしてスティーヴとシェリル夫婦です。保安官は、ウォーレン、カル、ロビー、そして町の住民で酒飲みの若者とホームレスの男に砂漠を走るよう命じました。住民達は大喜びで囃し立て、5人の男達は慌てて駆け出します。
ハンティング・ナンバー1のネタバレあらすじ:転
ハンター達は、若者とホームレス、そしてカルをやすやすと殺害。残った2人の後を追います。ウォーレンはスティーヴとシェリルの車に追われますが、ウォーレンの機転で車は岩に衝突。シェリルは死亡。気絶しているスティーヴのもとから地図と銃を奪ったウォーレンが逃走します。保安官は、無線で町の住民にシェリルの死を伝えます。ウォーレンは砂漠でロビーと合流し、小屋を見つけて隠れます。禁断症状に苦しむウォーレンは、小屋にあったエタノールを飲んで落ち着きを取り戻します。保安官に助け出されて町に戻ったスティーヴは、妻の復讐を果たすため再び車で砂漠へと向かいます。小屋に置かれていた無線から男の声がしました。ホッとしたウォーレンが助けを求めますが、それはワコウスキー兄妹の罠でした。彼らはロビーを射殺し、小屋に押し入ります。ウォーレンは殺虫剤をまいて兄弟を惑わせ、全員の息の根を止めました。ウォーレンが砂漠を進んで行くと、メキシコからの密入国者集団に出会います。ウォーレンの忠告も聞かず、彼らは町の方向へ行ってしまいます。
ハンティング・ナンバー1の結末
とぼとぼと歩いていたウォーレンは、地面に仕掛けられたワナに足を挟まれ倒れます。痛みに苦しむウォーレンの前に、銃を持ったドンが現れます。ドンが銃を発砲したと同時に、手に隠し持った銃弾をナイフで突いたウォーレン。ドンは跳ね返った弾で死亡します。ワナに足を挟まれたまま、苦しむウォーレンは幻覚を見ます。夜が明け、ようやくワナをはずしたウォーレンが、血まみれの姿でよろよろと歩いて行きます。一方、車で走っていた保安官と孫のジュニアは、目の前を行くスティーヴを発見します。半ば気がふれていたスティーヴはジュニアを射殺。さらにバットで保安官をメッタ打ちにします。ようやく国境にたどりついたウォーレンは、立ちふさがる国境フェンスを見て途方にくれます。しかし、密入国者が残した目印のリボンを見つけ、その下にある地下道を歩きます。地下道にはスティーヴがいました。ウォーレンは逃げ出しますが、スティーヴにナイフで刺されます。スティーヴはウォーレンに向かって拳銃の引き金を引きますが弾切れ。そのまま笑って座り込み、ウォーレンにテキーラをすすめます。煙草を吸おうと火をつけたスティーヴの顔面に、ウォーレンが口に含んでいたテキーラを吹きかけます。炎が上がり、頭部が燃えたスティーヴは悲鳴を上げて死亡します。地上に上がり、とうとうメキシコに足を踏み入れたウォーレン。しかし背後から撃たれて倒れます。撃ったのはメキシコ人の男達でした。アメリカ人が侵入してきたと苛立ちを見せますが、ウォーレンがテキーラの臭いをさせていることに気づいて呆れ返ります。血まみれのウォーレンは倒れたまま笑い出し、不気味がるメキシコ人はさらに弾を浴びせます。それでもウォーレンは大声で笑い続けます。
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