幸せになるためのイタリア語講座の紹介:2000年デンマーク映画。とある町のイタリア語講座に集まる男女。彼らは仕事や家族そして恋に悩みを抱いていた。そこへ新任の牧師がやって来て関係が変わり始める。
監督:ロネ・シェルフィグ 出演:アンダース・W・ベアテルセン(アンドレアス)、ピーター・ガンツェラー(ヨーゲン・モーテンセン)、ラース・コールンド(ハル・フィン)、アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン(カーレン)、アネッテ・ストゥーヴェルベック(オリンピア)、サラ・インドリオ・イェンセン(ジュリア)、ほか
映画「幸せになるためのイタリア語講座」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「幸せになるためのイタリア語講座」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「幸せになるためのイタリア語講座」解説
この解説記事には映画「幸せになるためのイタリア語講座」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
幸せになるためのイタリア語講座のネタバレあらすじ:町にやって来た新しい牧師
代理牧師としてやって来たアンドレアス牧師は牧師館が空くまでホテルに滞在することになった。そのホテルではレストランの支配人フィンをクビにしようとする上司に、クビにしたくない受付係で親友ヨーゲンが悩んでいた。ハル・フィンは元サッカー選手でレストランが窓辺バーだけだけだったころから働いていて、その仕事に好きも嫌いもなかった。アンドレアスは髪を切りにヨーゲンに勧められた美容院へ行く。美容師カーレンは病気の母を抱えていて、病院から抜け出し店に来る母に困っていた。パン屋で働くオリンピアは、老齢の父親から常に叱咤されていたが、夜のイタリア語講座に行きたいと父に言った。礼拝で前任の牧師に説教のダメ出しをされているアンドレアスに婦人会女性は、かつてアンドレアスの妻に刑務所で良くしてもらったと言って、イタリア語講座に彼を誘った。新しくオリンピアを迎えたイタリア語講座だったが、その夜に講師のマルチェッロは倒れてしまった。
幸せになるためのイタリア語講座のネタバレあらすじ:イタリア語講座存続の危機
マルチェッロがもう戻らないので少人数のなくなりそうだった。それを告げられてオリンピアが家に戻ると父親が居間の椅子で息を引き取っていた。フィンは再びカーレンの美容院を訪れたが病院からの電話で、髪を洗うだけで終わってしまった。彼女の母はモルヒネを増やしてくれ頼むが彼女はそれをしなかった。ヨーゲンが言えずにいたので、ホテルのオーナーからフィンはクビにされ、キッチンのジュリアもヨーゲンが来なくなると言って一緒に辞めて行った。ジュリアは秘かにヨーゲンに想いを寄せていた。そんなヨーゲンも人事異動で受付から、裏方の仕事への話がやってくる。オリンピアは母がイタリア人だからその言葉を習いたいのだとアンドレアスに打ち明け、アンドレアスは彼女に自分の妻が統合失調症で死んだことを彼女に話した。恋心を抱き始めたオリンピアの父親とマルチェッロの葬儀は同じ日にアンドレアスが執り行った。カーレンは嘆く母親のモルヒネの点滴を速めた、それが原因か、母親は亡くなり、三度目に店を訪れたフィンの腕の中で彼女は泣いた。フィンは新しいイタリア語講座の講師になった。
幸せになるためのイタリア語講座のネタバレあらすじ:オリンピアの母は
パン屋で働いているオリンピアのもとに母親の訃報が届く。まさか同じ町に住んでいるとは思っていなかった彼女が葬式に出ると、そこでカーレンに会い、母に二人の娘がいたことを知った。イタリアンレストランで働き始めたジュリアは、ヨーゲンが店に気づいてくれることを願い、聖母に祈っていた。カーレンの髪を切りに来たヨーゲンにジュリアがイタリアンレストランで働いていることを教え、オリンピアはカーレンを教室に誘った。そこで、再会したフィンとカーレンは恋に落ちた。ジュリアはカーレンの店でオリンピアを通訳に大人っぽい髪形にして欲しいと頼み、ヨーゲンは自分が女性の前では不能にになってしまう事をアンドレアスに相談した。クリスマスの日、アンドレアスが礼拝をおこなうと、町の皆に激励された。その夜、ヨーゲン、フィン、アンドレアスでジュリアの働く店で、イタリア人女性について茶化していると、それをオリンピアと食事に来ていたカーレンに聞かれてしまい、母親の悪口だとカーレンが怒り喧嘩になってしまう。その後、前任の牧師の家を訪ねたアンドレアスは信者を顧みないレッドマン牧師と口論になってしまった。
幸せになるためのイタリア語講座の結末:失敗ばかりの日々に
フィンは、カーレンの店を訪れるが、いくら乞うても彼女は許してくれなかった。オリンピアは陳列する前のパンのトレイとトレイをひっくり返してしまい、アンドレアスに自分は何のとりえもなくて何十回も職を変え、パン屋がやっと長続きしていると打ち明けた。そんな彼女が帰宅すると帰ると銀行からの手紙に、父親が大金を残していたことを知った。オリンピアはカーレンに、これでカーレンの店を買おうと言うが、父親の死すら知らなかった彼女は、イタリア旅行へ行こうと提案した。イタリア語講座はジュリアを迎え、最低人数に達した。そして、皆でベニスへ行くことになった。ベニスで、カーレンとフィンは寄りを戻し、ジュリアと二人きりに慣れたヨーゲンは、わからないだろうとデンマーク語で告白、プロポーズした。けれど、ジュリアは聞いて理解する事は出来ていて、考えるために教会に行くと言うも、すぐにプロポーズを受けた。そして、アンドレアスはオリンピアを教会のソプラノに誘った。
以上、映画「幸せになるためのイタリア語講座」のあらすじと結末でした。
幸せになるためのイタリア語講座のレビュー・考察:悩みだらけの人の救い
この作品の人物たちは、何かしら悩みや傷を持ちながら生きていて、それは国や文化が違っても悩み事は変わらないと言うのを実感する。それでも、とりえがないと落ち込むオリンピアをソプラノとして教会にへ呼んだアンドレアスは彼女にとってどれだけ救いだったろうか。彼らにイタリア語講座があったように、拠り所があると言う事のの大切さに気付かされる。
いろいろな悩みを抱えた人達が、イタリア語講座に通うことで、人生に一筋の光が差しこむという物語。ずっと同じ場所にとどまっていると、悩みは解決しませんが、何か新しいことを始めることで、または一歩を踏み出すことで、少しずつ変わっていくのだな・・・変化を恐れてはいけないなと、改めて感じさせてくれる映画でした。いくつになっても新しいことにはチャレンジしたいですね。