キー・ラーゴの紹介:1948年アメリカ映画。「1000日のアン」や「悪い種子」などで知られるマクスウェル・アンダーソンの戯曲を映画化。ヒューストン監督自身が後に監督となるリチャード・ブルックスと共同で脚本を執筆。ヒューストンとコンビを組んでいたハンフリー・ボガートが主役を務めている。
監督:ジョン・ヒューストン 出演:ハンフリー・ボガート(フランク・マクラウド)、エドワード・G・ロビンソン(ジョニー・ロッコ)、ローレン・バコール(ノーラ・テンプル)、ライオネル・バリモア(ジェームズ・テンプル)、クレア・トレヴァー(ゲイ・ドーン)
映画「キー・ラーゴ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キー・ラーゴ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キー・ラーゴ」解説
この解説記事には映画「キー・ラーゴ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キー・ラーゴのネタバレあらすじ:起
アメリカの最南端にあたるフロリダキーズ。そこで最も大きな島であるキーラーゴに、1人の男がバスに揺られてやってきます。彼の名はフランク・マクラウド。ヨーロッパ戦線から復員してきたのです。彼の部下で友だちでもあったジョージ・テンプルがイタリアで戦死。その最期の様子を知らせるため、遺族が経営するホテル・ラーゴをはるばる訪ねてきたのでした。
キー・ラーゴのネタバレあらすじ:承
フランクはジョージの父親でホテルの経営者であるジェームズ、それにジョージの未亡人ノーラに会い、悔みを述べます。ジェームズは車椅子を使っていました。もう冬の休暇シーズンは終わり、ホテルは本来この時期は閉鎖されるのですが、金回りのいい6人連れの客がやってきて宿泊費をはずんだため、彼らのためだけに営業を続けているのです。彼らは釣りが目的だということで、チャーター船を用意していました。客のうち4人は男、1人は女、そしてもう1人は部屋に閉じこもって夜以外は外へ出てきません。
キー・ラーゴのネタバレあらすじ:転
やがて、大きなハリケーンが島に近づいてきます。激しくなった雨風にノーラがホテルのシャッターを閉めたりしているうちに電話が鳴ります。客の1人が勝手に出て、テンプル一家は留守だ、と告げるとそのまま受話器を戻します。ジェームズが驚いて抗議すると、客たちは一斉に銃を取り出し、銃口をジェームズやフランクに突きつけるのです。そして今まで部屋に閉じこもっていた男が階段を降りてきます。フランクはそれがキューバに国外退去処分になった有名なギャング・ジョニー・ロッコだと気づきます。彼は偽札の取引のためにこっそりとアメリカに帰国し、このキーラーゴに隠れていたのです。しかし取引はハリケーンのために遅れていて、いつになるか分かりません。
キー・ラーゴの結末
やがて、アメリカ先住民の脱獄犯を追ってソーヤー副保安官がホテルに来ますが、ギャングたちは彼を殺してしまいます。自分たちの船がハリケーンのせいで使えなくなったため、ロッコは船舶免許を持つフランクにホテルの船を操縦させ、キューバまで逃げようとします。戦争のため、暴力に対して無抵抗主義になっているフランクはそれに応じることに。しかし、ロッコの情婦であるゲイが彼にこっそり銃を渡したたため、フランクは反撃することを決意。船上で彼はギャングを1人ずつ倒してゆき、最後に命乞いするロッコも撃ち殺してしまいます。男らしさを取り戻したフランクはホテルへ進路を変え、無線でノーラに自分が無事だったことを伝えるのです。
この映画の感想を投稿する