エール!の紹介:2014年アメリカ映画。耳の聞こえない両親、弟を持つポーラは、酪農農家で唯一耳が聞こえる娘として、家族を助けながら学校生活を送っていた。そのポーラが歌と出会い、自らの人生と向き合っていく物語。
監督:エリック・ラルティゴ 出演者:ルアンヌ・エメラ(ポーラ・ベリエ)、カリン・ヴィアール(ジジ・ベリエ)、フランソワ・ダミアン(ロドルフ・ベリエ)、エリック・エリモスニーノ(トマソン)ほか
映画「エール!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エール!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エール!」解説
この解説記事には映画「エール!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エール!のネタバレあらすじ:ポーラの日常
ポーラは牛のお産を手伝っていました。家族は耳が聞こえず、ポーラだけが聞こえます。学校へ行くと電話がかかってきて、牛の飼育代の交渉もします。学校が終わると、両親が車でポーラを迎えにきました。彼らは耳が聞こえないので、にぎやかに音を出します。陽気な家族なのです。
向かった先は両親が通院する病院で、通訳をするのでした。マーケットでは、家で作ったチーズなどを売りますが、お客さんとの接客はポーラの係です。
ある日学校で、コーラスクラスの入部試験がありました。先生のトマソンは、かつてその世界で有名だった人らしく、学校でコーラスを教えることに不満を感じていました。トマソン先生が生徒を名指しして歌わせ、「合格・不合格」とする中、指名されたポーラは「くだらない」と言います。すると、トマソン先生は「合格」と答えたのでした。
エール!のネタバレあらすじ:村長へ立候補
ポーラの住む村の村長選が近づいていました。現在の村長は、当選したら工業地帯にすると宣言します。それを見た父は、自分も立候補すると言い出します。耳が聞こえないのも個性と言うのです。
学校ではポーラがガブリエルを目で追っていました。彼が気になっていますが、彼は他の女の子とキスしているのを目撃してしまいます。
エール!のネタバレあらすじ:才能の開花
コーラスの授業が始まりました。発声のレッスン中に、ポーラはトマソン先生の言うように声を出してみますが、すると今まで自分が出したことのないような高音に驚いて、部屋を飛び出してしまいます。そんなポーラに、トマソンせんせいはガブリエルとのデュオを提案します。曲は愛に溢れた曲でした。
そんな中、家族は村長選のための写真を撮ったりして、一歩踏み出します。マーケットに来て嫌味をいう村長に、ポーラはやり返してやるのでした。ガブリエルとのデュオ練習は進み、ポーラの家でも行うことになります。
家にガブリエルが来ると、母は喜ぶのでした。その練習中に、ポーラは初めての生理を迎えてしまいました。はしゃぐ家族のせいで、ガブリエルにも生理が来たことがばれてしまいます。
翌日学校へ行くと、ポーラの生理のことが学校中に知れ渡っていました。コーラスの授業前にガブリエルにビンタをしたポーラは、合唱中に吐き出すような大声で歌います。トマソン先生は、ポーラに、パリの学校の試験を受けなさい、と言います。ポーラはトマソン先生の自宅でもレッスンを受けることになりました。
そんな時、村長選のTV取材が急遽入り、通訳に欠かせないポーラは家族に引きとめられ、練習に遅刻してしまいます。ポーラは家族にレッスンのこを伝えていなかったので、家族はガブリエルとデートしているものだと思っていました。
エール!のネタバレあらすじ:家族へ告白
ポーラはパリに行きたい、試験を受けたいと家族に打ち明けました。母は「家族のことはどうするの」と咎めます。
そんな折、ガブリエルは歌をやめてしまいました。歌で忙しいポーラの代わりに、親友のマチルドが即席手話でマーケットを手伝いますが、失敗に終わり、家族はポーラに冷たく当たります。
村長選の集会が行われました。通訳はポーラではなく、父の知り合いです。その最中に、マチルドからポーラの弟が自宅で倒れたという電話を受け、ポーラと母は父親を置いて帰宅します。
弟はゴムアレルギーでした。母は酒を飲み、ポーラをなじります。ポーラはついにトマソン先生に歌をやめると言います。そんな時ガブリエルから、学校ではデュオをやろう、と誘われます。
エール!の結末:パリへ
学校での発表の日、ガブリエルとポーラは感動的な歌を歌いあげます。耳が聞こえない家族は当然何が起こっているのかわかりませんが、父は周りの観客が泣いているのを見ていました。
終演後、家族と一緒にいるポーラのもとに、トマソン先生がやってきて、「試験を受けろ」と言いますが、ポーラはあえて家族にそのことは通訳しませんでした。家に帰ってきて、一人になったポーラの下に、父がやってきます。ポーラの胸に手を置いた父は、歌うように頼みます。
翌朝5時、父はポーラを起こし、パリへ行こうと言います。車には家族が乗って待っていました。出番ぎりぎりにトマソン先生とガブリエルも到着します。最初は緊張してしまったポーラですが、トマソン先生の伴奏で、家族に訴えかけるような手話付きの歌を歌い、音が聞こえない両親も涙を流して感動し、大きな拍手をするのでした。
後日、荷物をまとめたポーラは、トマソン先生の車で家を出ます。しかし途中で車を降りて、玄関先で見送る家族の下へ駆け寄ります。「行ってこい」と背中を押されたポーラは、再びトマソン先生の車へ駆け出します。
以上、エール!のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する