汚れなき瞳の中に の紹介:1988年アメリカ映画。苦しむ少女の霊を救おうと奔走する少年の姿を描いたファンタジー&ホラー。ハロウィンの夜、フランキーはクラスメイトの悪戯で学校のロッカールームに閉じ込められてしまう。するとフランキーの前に少女メリッサの霊が現れ、母親を探して欲しいと言い出した。メリッサが町で起きている連続殺人事件の被害者だと知ったフランキーは、彼女と彼女の母親の魂を救うため恐怖に立ち向かっていく。
監督:フランク・ラロギア 出演者:ルーカス・ハース(フランク・スカーラッティ)、レン・キャリオー(フィル・テラガロッサ)、アレックス・ロッコ(アンジェロ・スカーラッティ)、キャサリン・ヘルモンド(アマンダ)、ジェイソン・プレソン(ジーノ・スカーラッティ)ほか
映画「汚れなき瞳の中に」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「汚れなき瞳の中に」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
汚れなき瞳の中に の予告編 動画
映画「汚れなき瞳の中に」解説
この解説記事には映画「汚れなき瞳の中に」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
汚れなき瞳の中に のネタバレあらすじ:幼い日の冒険
舞台は1980年代のアメリカ。ロサンゼルスで暮らしている人気小説家フランク・スカーラッティは、久しぶりに故郷ウィローポイントに足を運びました。墓地に立ち寄った彼は、まだ「フランキー」と呼ばれていた幼い頃の不思議な体験を思い出します。それは1962年、フランキーが9歳の年のハロウィン。当時のフランキーは母親と死別していたものの、父アンジェロと兄ジーノ、そして祖父母に囲まれ健やかに成長していました。お化けのお面を持って登校したフランキーは、クラスのパーティーで自作の物語を披露します。彼の物語はいつも教師やクラスメイトから絶賛されていました。それを面白く思わないクラスメイトのドナルドとルイは、ロッカールームにフランキーの帽子を隠してしまいます。そして放課後、上手くフランキーをロッカールームに誘導して鍵をかけ閉じ込めてしまいました。蹲ったフランキーはそのまま眠ってしまいます。
汚れなき瞳の中に のネタバレあらすじ:少女の幽霊
夜10時、フランキーは冷たい風を感じて目を覚まします。そこには少女の霊が立っていました。彼女は姿の見えない「誰か」と遊んでいるらしく、その「誰か」がよく歌っているという歌を口ずさんでいます。しかし次第に不穏な空気になり、少女は「誰か」に絞殺されてしまいました。ショックを受けるフランキーは、暖炉の通風口に何かが落ちる音を耳にします。ぐったりした少女の霊が犯人に連れ去られた後、ロッカールームに男が侵入しました。男は通風口の蓋を開けようとしてフランキーを発見。咄嗟にお面で顔を隠したフランキーでしたが、男に首を絞められ意識が遠のきます。気付くとフランキーはウィローポイント墓地に降り立ち、先ほどの少女と再会しました。彼女の名前はメリッサ・モンゴメリー。殺害されて以降ずっと会えないでいる母親を探しているそうです。母親探しを手伝って欲しいと頼まれたフランキーは、アンジェロの人工呼吸を受け意識を取り戻しました。
汚れなき瞳の中に のネタバレあらすじ:連続殺人事件
翌日の新聞でフランキーの事件は大きく取り上げられました。記事によると、この町では10年の間に子どもが11人も殺害される事件が起きているそうです。メリッサは連続殺人事件の最初の被害者でした。その遺体は崖から海へ投げ捨てられており、それ以降崖には白い服を着た女の霊が現れると噂になっています。フランキーは家族やアンジェロの親友フィル・テラガロッサらの見舞いを受け、順調に回復。その後気になっていたロッカールームの通風口を調べてみると、中から髪飾りや指輪が出て来ました。数週間後、クリスマスの準備に追われるフランキーの前にメリッサが現れます。彼女の事件を調べ始めたフランキーは、通風口に落ちていた指輪は犯人の物だと推理しました。近々学校にはヒーターの工事が入る予定なので、犯人は証拠品となる指輪を回収しようとしてフランキーに見つかったのです。後日、フランキーは崖近くの廃屋で不自然に整えられた部屋を見つけました。通風口で拾った髪飾りと同じ物を見つけたフランキーは、ここがメリッサの部屋だと確信。そこに町中から狂人と噂されている女性アマンダが現れ、フランキーは大慌てで逃げ出しました。探しに来ていたジーノに出くわしたフランキーは、「白い服の女はメリッサのママなんだ」と訴え、事件について説明しました。
汚れなき瞳の中に のネタバレあらすじ:事件の記憶
夜、ジーノは地下室へ行きアンジェロの古いトランクを開けて指輪を取り出します。フランキーが拾った指輪と並べてみると、内側に刻まれたイニシャル以外は全く同じです。指輪は高校の卒業記念のもの。つまり犯人は、アンジェロの高校時代の同級生なのです。その後部屋に戻ったジーノは、フランキーと共にメリッサの霊を目撃。どうやらメリッサは、殺害時刻の鐘が鳴り響く度に事件当日の出来事を再現しているようです。フランキーがメリッサを追いかけると、ぐったりした彼女は崖まで運ばれていきました。投げ捨てられる寸前に意識を取り戻したメリッサは必死に抵抗しますが、犯人は無慈悲にも彼女を崖下に落として殺害します。廃屋から白い服を着たメリッサの母親が現れ、娘の遺体を見つけた彼女は絶望のあまり投身自殺してしまいました。翌日、ジーノはアンジェロの卒業アルバムを取り出し、指輪のイニシャルの該当者を探します。犯人の顔写真を見たジーノは、「フィルだ」と呟きました。
汚れなき瞳の中に の結末:救済と罰
その頃フランキーはフィルと弓の練習に出かけていました。彼の鼻歌とメリッサの歌が同じ曲だと気付いたフランキー。するとフィルは突然凶暴になり、フランキーを捕まえようと追いかけて来ました。廃屋でフィルに捕まったフランキーはアマンダに助けられます。彼女はメリッサの母の姉で、事件のせいで心を病んでいました。しかし今度はアマンダがフィルに襲われ、その拍子に火のついたロウソクが倒れて家は一気に炎に包まれます。アマンダを殺害したフィルはフランキーを抱え上げ、崖から投げ落とそうとしました。そこに突然雷鳴が轟き、メリッサの母の霊が現れます。驚いたフィルは足を滑らせ、フランキーは何とか崖の淵にしがみつきました。メリッサと母親の霊はようやく再会を果たし、ひとつの光となって空へ飛び上がっていきます。しぶとく生き残っていたフィルがフランキーを襲いますが、そこにジーノから話を聞いたアンジェロが駆けつけました。フランキーを救出したアンジェロは、崖にしがみつくフィルを見下ろし「つかまれ!」と手を差し出します。1度はその手を掴んだフィルでしたが、結局自ら手を離し海へ落ちていきました。フランキーが家族と抱き合いながら燃える家を見つめ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「汚れなき瞳の中に」のあらすじと結末でした。
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