ラスト・シーン 私が殺されるの紹介:2018年アメリカ映画。「グレート・エスケイプ 大脱走1944」(2015)の監督エリック・コーリーによるクライム・サスペンス。ひょんなことから殺人事件を目撃してしまった女性、サマー。犯人に追われる途中で大事故に遭い、生死の境をさまようものの、目覚めるとなぜか予知能力が身についていた。ほとんど無名の役者達で描かれたB級テイスト作品でありながら、後半に予想を裏切る展開が用意されている。
監督:エリック・コーリー 出演者:ヘイリー・シェファード(サマー)、ウェス・ラムジー(フランコ)、ショーン・クリスチャン(ランス)、キャスパー・ヴァン・ディーン(ブロック)、アレクシス・モニー(トリーナ)エリック・コーリー(デックス)、リチャード・カルメン(クレイ市長)、テッド・ルーニー(マクリーニー刑事)ほか
映画「ラスト・シーン 私が殺される」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・シーン 私が殺される」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・シーン 私が殺される の予告編 動画
映画「ラスト・シーン 私が殺される」解説
この解説記事には映画「ラスト・シーン 私が殺される」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスト・シーン 私が殺される のネタバレあらすじ:起
1人の男が、薄暗い駐車場で誰かを待ち伏せしています。男は銃を取り出し、そこに現れた中年男性を撃ち殺します。さらに、その現場を目撃して逃げようとした女性にも銃を向けました…。場面は変わり、とある田舎町の自動車修理工場。そこで男勝りに働くサマーは、不幸な家庭環境に育ち、妹トリーナを養うため必死に働いてきたという女性。工場の社長デックスは、そんなサマーのことをいつも気遣っていました。ある晩、所用で工場に戻ったサマーは、大変な光景を目撃します。サマーの元恋人で、さまざまな犯罪に手を染めているランスが、手下をつれて来ていました。ランスはデックスに、2つの遺体を処理するよう命じています。それはランスのいとこのブロックが、駐車場で射殺した男女のものでした。驚いたことに男の遺体は、次期市長選に立候補していたパトリック・オコナーです。ランスは、たまたま駐車場に入って来たサマーの仕事仲間ウィリスまで射殺しました。物陰に隠れていたサマーは、携帯でその様子を撮影します。しかしランス達に気づかれ、大急ぎで車で逃走。ブロックの銃撃を受けて車は横転、大破します。数日後、目覚めたサマーは、大怪我を負って病院のベッドにいました。目にしたテレビニュースでは、オコナー市長候補が失踪中であること、さらにサマーがワシントンとアイダホの間の採石場で誘拐されたと報じています。病室に現れたマクリーニーという刑事が質問を浴びせますが、サマーには何1つ思い出せないのです。
ラスト・シーン 私が殺される のネタバレあらすじ:承
2カ月後、退院したサマーに、現市長で修理工場の顧客でもあるクレイが声を掛けます。事件のことを尋ねられますが、サマーは何も思い出せないと答えます。しかし、工場の外で銃の薬きょうを拾い、不信感を抱きます。その夜サマーは、トリーナの恋人グレイディが所有する豪邸のパーティに招かれます。招待客に紛れてサマーを見張っていたランスは、部下のフランコに言います。「サマーに近づき、本当に記憶が戻っていないか確かめろ」。もしも記憶が戻っていたら、ランスのボスであるデカストロがサマーを始末するのです。フランコはサマーに近づき、親しげに声を掛けます。しかしサマーは、以前どこかでフランコに会ったような気がしてなりません。どういうわけか、自分とフランコが並んで微笑む、写真の映像が頭に浮かんでいたのです。翌日、サマーはフランコに「私は未来が見えるのかもしれない」と言います。なぜなら、自分がアイダホで誘拐されたという尋ね人のチラシの幻影を見たからです。その日付は翌日のものでした。サマーはフランコに協力を頼み、2人は修理工場へ。そこに現れたデックスを見た途端、サマーの記憶が戻ります。フランコが去った後、デックスはサマーに真相を話します。オコナーを殺害したのはクレイの手下達であり、サマーの命も危ない。驚いたサマーは帰宅しますがランスの手下に追われ、なぜかフランコがサマーを逃がします。ところが今度はクレイに襲われ、必死で振り切り一軒のモーテルに身を隠すのでした。
ラスト・シーン 私が殺される のネタバレあらすじ:転
サマーはトリーナに助けを求めるため電話しますが、トリーナはサマーと口論したことで腹を立てていて電話に出ようとしません。するとフランコから会いたいと電話があり、サマーは戸惑いながらも待ち合わせ場所へ。まさかランスの手下だったなんてと、フランコを非難するサマー。しかしフランコは否定します。実はフランコは警官で、マクリーニー刑事の部下でした。姿を現さないデカストロを捕えるために、1年前からランスのもとで潜入捜査していたのです。しかしサマーとフランコの密会はランスにばれ、手下が追って来ました。サマーの予知能力でなんとか逃げ延び、フランコはサマーの力を確信します。互いに惹かれ合いキスを交わす2人。フランコは「アイダホには行くな」と言って去ります。しかし、サマーはまたもや未来の幻影を見てしまいます。それは、サマーとトリーナが殺害されたという新聞記事でした。すでにランスはトリーナを誘拐していました。ランスの電話を受けたサマーは、アイダホに来いと命じられます。一方、ブロックはフランコの正体を見破ります。フランコが警官だと聞いたランスは内心怒り狂い、デカストロに会わせてやろうとフランコに言います。
ラスト・シーン 私が殺される の結末
アイダホに入ったサマーは手下に捕まり、拉致されているトリーナと対面します。デカストロだと言って現れたのはクレイでした。クレイはサマーに、携帯で撮影した動画をよこせと言います。隙を見たフランコはクレイに銃を向けて人質にとります。ところがクレイは「おれはデカストロじゃない。デカストロはランスだ」と叫びます。ランスがボスだと言っていたデカストロとは、ランス自身だったのです。フランコはランスに銃を発砲しますが、銃の弾はランスによって抜かれていました。サマーはランスを止めようとしますが、突然ブロックがランスを横から射殺。さらにフランコの肩も撃ち抜きます。サマー、フランコ、トリーナが並んで縛られ、3人ともブロックに頭部を撃たれて即死します。と、そこでサマーの意識が戻ります。サマーとフランコとトリーナは縛られたままですが、3人が撃ち殺されるのはサマーが見た未来だったのです。サマーはとっさに隠していたナイフでフランコの脚を刺し、ブロックに跳びかかります。フランコも脚のナイフを抜いて手下達と取っ組み合いになり、ブロックに反撃されます。サマーは銃をとり、ブロックを射殺します。事件は解決し、パトカーがやって来ます。疲れ果てたトリーナとサマーは、現場に腰を下ろします。サマーに脚を刺されたフランコは大怪我を負っていますが、姉妹が無事でいる姿を見て微笑みます。トリーナは、サマーとフランコの写真を撮ります。写真にうつった2人の姿は、フランコに出会う前にサマーの脳裏をよぎったものと全く同じでした。
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