犯罪王リコの紹介:1930年アメリカ映画。ギャング映画の古典の一つ。冷酷で上昇志向の強いギャングの成功と没落を演じたエドワード・G・ロビンソンはジェームズ・キャグニーやジョージ・ラフトと並ぶギャング映画のスターとなった。
監督:マーヴィン・ルロイ 出演者:エドワード・G・ロビンソン(シーザー・エンリコ・バンデロ)、ダグラス・フェアバンクス・ジュニア(ジョー・マッサラ)、グレンダ・ファレル(オルガ)、トーマス・ジャクソン(フラハティ)、ほか
映画「犯罪王リコ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「犯罪王リコ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「犯罪王リコ」解説
この解説記事には映画「犯罪王リコ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犯罪王リコのネタバレあらすじ:それぞれの夢
リコは、親友のジョー・マッサラとガソリンスタンドで強盗をはたらいた後で入ったダイナーの時計の時刻を店番が見ていないうちに遅らせてアリバイ作りをしてから新聞を読む。大物ギャングのダイヤモンド・ピート・モンタナの記事を読み、俺だってチャンスがあればもっと大物になってみせると言い、これを機に都会に行くことを誓う。ジョーも都会にあこがれる。だが彼はギャングをやめて、リコと知り合う前のダンスの仕事に戻ると言う。
犯罪王リコのネタバレあらすじ:リトル・シーザーの誕生
都会に来たリコはサム・ヴェトーリに自分を売り込み、部下にしてもらい、他の部下たちに紹介される。リコの「シーザー・エンリコ・バンデロ」という名を聞いてヴェトーリは「リトル・シーザーか」と言うのだった。ジョーも同じ街でダンサーとしてブロンズ・ピーコックというナイトクラブに雇われる。ダンスパートナーのオルガとの間には愛も芽生えていた。しかし、上着に忍ばせた拳銃から彼の過去をオルガに気づかれる。ジョーは一度ギャングになった者はその世界を逃れることができないと覚悟していた。ヴェトーリはライバルのアーニー・ローチのオフィスに、彼らのボスであるピート・モンタナに呼び出されて出かける。モンタナは「ビッグ・ボーイ」と呼ばれる彼のボスからの伝言を二人に伝える。ヴェトーリに同行したリコは新聞で読んだモンタナをじっと見る。モンタナやローチに危険な奴だという印象を与える。
犯罪王リコのネタバレあらすじ:ボスの交代
リコはアーニー・ローチの傘下にあるブロンズ・ピーコックを大みそかの晩に襲撃・強盗することを企てる。ヴェトーリ配下の者たちに合図を送る役をダンサーとして働くジョーに渋々引き受けさせる。年が変わる時刻に襲撃は成功したが、たまたま店を出るところだった警察組織の長であるマクルーアをリコは殺してしまう。しかし、これを契機に頭が切れ度胸のあるリコは組織全員の同意に基づいてヴェトーリからボスの地位を奪い、ヴェトーリが部下の立場に甘んじることになる。リコは、仕事に嫌気がさし神経質になり組織を裏切る恐れのあるトニーを殺害するが、彼のために盛大な葬儀を出した。ギャングとして成功の階段を上るリコにフラハティ刑事が目を光らせるようになる。
犯罪王リコのネタバレあらすじ:リトル・シーザーの栄光
リコを称える盛大な宴会が開かれる。15年間写真を撮らせたことのないピート・モンタナが目立ちすぎをたしなめたものの、「リトル・シーザー」の宴会の写真が新聞に載る。ジョーは宴会にも欠席し、リコと疎遠になっていたが、アーニーが目障りなリコを殺そうとやっきになっていることを小耳にはさんでしまい、リコの部下のオテロに連絡を取る。そのころリコは街中でマシンガンに狙われて軽傷を負う。リコは仕返しにアーニーのオフィスを襲い、アーニーに街から出るように言う。アーニーはデトロイトに逃げる。ついにリコはビッグ・ボーイの豪邸に招かれる。書斎で高価な品に囲まれたビッグ・ボーイはリコにピート・モンタナの縄張りと地位を引き継ぐように言う。リコは、ビッグ・ボーイの地位を奪うことを夢見るようになる。
犯罪王リコの結末:リトル・シーザーの最期
ブロンズ・ピーコックでのマクルーア殺害に関してフラハティ刑事がオルガに接近しているらしいという情報をリコは得る。リコはジョーを呼び出し、ダンサーのキャリアとオルガを捨てて自分の片腕になれと脅す。ジョーから話を聞いたオルガはフラハティに電話する。リコがマクルーアを殺害したことを警察に証言するより他に、ジョーがリコの魔の手を逃れる方法はなかった。二人の前にリコとオテロが現れるが、親友が自分でなくオルガを選んだことをリコは悲しむ。フラハティたちがやってきたので窓からリコとオテロは逃げる。数か月が過ぎる。リコの組織は壊滅していたが、リコ自身は木賃宿に身を隠していた。だが、新聞紙上のインタビューでフラハティが自分を侮辱しているのを知って腹を立てたリコは警察のフラハティに電話をかけ、それによってリコの隠れ場所がわかる。刑事たちに見つかったリコは拳銃で抵抗するが、フラハティのマシンガンによって撃たれる。オルガとジョーの公演を宣伝する巨大な広告の側でリコは絶命する。
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