マディアおばさんのドタバタNY事件簿の紹介:2012年アメリカ映画。マデアおばさんシリーズの第7作目、あのマディアが今回も可愛く暴れます。金融マンとして成功を収めていたと思っていたジョージは、ある日いつものように出勤すると会社は殺伐とした状況にあり、上司のウォルターから会社が投資詐欺に関係していた事を聞かされます。ジョージは詐欺師を手引きした容疑で告発され、家族とともに証人としてFBIに保護されることになります。そしてアメリカ南部にあるブライアンの叔母マディアの自宅でのニードルマン一家(ジョージ、ケイト、シンディ、ハウイ、バーバラ)とマディア・シモンズ家の生活が始まります。
監督:タイラー・ペリー 出演:タイラー・ペリー (マディア, ジョー, ブライアン)、デニス・リチャーズ (ケイト・ニードルマン)、ユージン・レヴィ (ジョージ・ニードルマン)、ドリス・ロバーツ (バーバラ)
ロミオ・ミラー (ジェイク・ネルソン)、ダニエル・キャンベル (シンディ・ニードルマン)、ほか
映画「マディアおばさんのドタバタNY事件簿」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マディアおばさんのドタバタNY事件簿」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マディアおばさんのドタバタNY事件簿の予告編 動画
映画「マディアおばさんのドタバタNY事件簿」解説
この解説記事には映画「マディアおばさんのドタバタNY事件簿」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マディアおばさんのドタバタNY事件簿のネタバレあらすじ:起
ジョージは上司ウォルターに仕事の件で電話をかけ終わると、リビングから妻ケイトの呼ぶ声が。そこには母バーバラの姿があります。「このお嬢さん誰なの?」と聞く母バーバラ。ジョージは「僕の奥さんじゃないか母さん」と言います。ジョージは息子に野球の試合時間までには必ず戻ると約束をして出勤していきます。
出社すると会社は殺伐とした状態で、ジョージは目を疑いながらウォルターの部屋を訪ねます。今の状況を尋ねたジョージにウォルターは「ロックワイズ産業のチャリティ投資グループである支援機関に入ってきた金は全て大規模な出資金詐欺の一環だった」と言います。あっけにとられたジョージにウォルターは「悪いなホントにスマン。オレが帳簿係から外して財務責任者にしてやったんだ。失敗を予想しての高月給だったのさ。」
ロックワイズ産業の黒幕であるマローン一家から命を狙われるはめになったジョージは、FBIにより証人として保護されることになります。ロックワイズ産業を担当案件として扱う検察官ブライアンは上司から、証人のジョージ・ニードルマンとその家族をどこかにかくまうように言われます。ブライアンは父ジョーと叔母マディアの住む家にかくまうことになります。
ブライアンを始めジョーもマディアも黒人であるため、彼らは白人一家をかくまうことにためらいを見せます。朝になりますがケイト以外誰も起きてこないため、マディアは他の家族を起こしに行くことになります。ジョージを起こしに行くも「僕の人生は終わったんだ・・・」そう言うとベットにもぐりこむジョージに、マディアは「この家では誰も落ち込むことなんて禁止だよ」と言って、最後にいつも反抗的な態度をとるシンディを起こしに行きます。「あっちに行って」と枕を投げつけるシンディにマディアはバケツの水をかけ、「ここはあたしん家だ。ここにいる限りあたしの言うことに従うんだ。そんな態度百年早いよ、このチビ」と言います。あっけにとられるシンディでした。
リビングで新聞を見ていたジョーのそばに座るバーバラ。バーバラの事をずっと思い出せなかったジョーでしたが、記憶を辿るうち軍にいた時の小さな手漕ぎボートに軍の看護婦をしていたバーバラを乗せたことを思い出します。ジョーが「どうやってそんな事覚えていたんだね、56.7年も昔の事じゃろ」するとバーバラが「53年よだってジョージが52歳だもの」ジョーが不思議そうに「どういう関係があるんだね」と言うとバーバラは逃げるようにその場を去ります。
マディアおばさんのドタバタNY事件簿のネタバレあらすじ:承
ロックワイズ産業の投資詐欺に遭ってしまったブライアンの甥っ子ジェイクが、ブライアンを訪ねてきます。ジェイクは「父さんがあと3週間で教会のローン返済完了を発表するって言うんだ、どうしたらいいんだよ?」と言い、ジョージを見つけたジェイクは彼につかみかかろうとしますが、ブライアンが制止し「腹を据えるんだ。父さんに話せ」と言ってジェイクを帰らせます。
ジョーはジョージが自分の息子かもしれないと思い、自分の行動とジョージの行動が同じかどうかを確認するため、ジョージにいくつかの質問をします。ジョー「髪は多くて癖があるが、前からずっとそうなのかね?」、ジョージ「そうですね、子供のころはアフロヘアでしたよ」、ジョー「小さくてカワイイお尻が好きなのか、でっかい立派なオケツで握ったりひっぱたいたりできるヤツが好きなのか?」、ジョージ「ちょっと下側にお肉があるのがイイですね」。質問が終わるとジョーは「ワシがお前さんの父ちゃんだな」と言います。
ケイトやハウイに対しても反抗的で心を開けないシンディに悩むケイトを心配して、マディアが声を掛けます。ケイトは「シンディは私が原因で両親が離婚したと思ってるのよ。母親は本当にヒドイ人だから、私やジョージに対しての悪口であの娘の頭をいっぱいにしておいて、二年前にはウチの玄関先にあの娘を置き去りにしたまま音信不通になっているの」と言います。それを聞いたマディアは「あの娘がわかるような言葉でちゃんと話をしなきゃ。正直な気持ちを伝える練習を始めなきゃいけないよ」とアドバイスします。
ブライアンの取り調べを受けるジョージでしたが、意味不明な書類の山を見て落ち込むジョージにブライアンは「こんなことで負けちゃダメだ。戦うんだよジョージ」とジョージを励まします。それからジョージは少しずつ調査にも家族にも前向きになっていきます。
ある日、学校から帰ったシンディにマディアは「家族が全て亡くなった」と嘘をつきます。泣き出すシンディにマディアは「どうしてそんなに動揺してるの?」と聞くと、今までの暴言は皆本心じゃなかったと言うシンディ。そこに家族が帰ると家族全員に抱きつくのでした。マディアの荒療法でシンディは今までの暴言を謝ります。
マディアおばさんのドタバタNY事件簿のネタバレあらすじ:転
ジェイクの父親が神父を務める教会にやってきたバーバラとジョージと大勢の人たちの前で、神父は引退を発表します。そして「当教会は今まで通りこれからも続けていきます。というのもローン返済が完了したからです。返済が完了したのは息子の投資のおかげです。イエス様に感謝を。主の名前において皆プレシャスなのですから」と言います。
神父の言葉を聞いたジョージは「プレシャス、それだ!」と、気まずい思いで壇上に立ったジェイクの話を遮るようにジョージが叫びます。「プレシャス、プレシャスなんだ!」「分かったんだ」。それを聞いたジェイクがジョージに「分かったのか」「同じことについて言ってるのかな?」と言い、ジョージは「そうだよ!」と答えます。
ジョージはブライアンに説明します。「プレシャス・ジャクソンという名の女性がいたんだよ、ウォルターがいつも話していたんだ」。書類を指さして「これらのアカウントは皆アルファベット文字ではじまってるだろ。つなげるとプレシャス・ジャクソンになる」と言います。そして「金の足取りをつかむのには、ちょっとコツが要ったからね。スイスのアカウントに金が届くと足取りはなくなってしまうんだ。それぞれのアカウントは文字がついていた、入金時も出金時も。ただ毎月この日は資金がこのスイスの口座に入ると、アメリカでの口座に入金が記される。両方の収支を合わせてみたら正確に10%がアメリカの口座に毎月記帳されるんだよ。プレシャス・ジャクソンさんの口座にね。」と説明します。
ブライアンは「口座を押さえよう、一旦これさえ裁判所に持っていけば、すぐに執行猶予が付くと思うよ。」と言うと、ジョージが「だけどブライアン、金をもとの人たちに戻すことができるんだよ。この口座にずっと置きっぱなしなんだ」と言いますが、ブライアンは「それは聞いてないことにしよう。オレはただの法廷人だ」そう言うとブライアンは部屋を出ていきました。なんとかジェイクや詐欺にあった人たちにお金を返そうと思ったジョージはひらめきます。
マディアおばさんのドタバタNY事件簿の結末
マディアをプレシャス・ジャクソンに仕立てて、口座から振込をさせようと思ったのです。ジェイクと共にマディアを説得するジョージに、マディアが聞きます「私になんの得があるんだい?」。ジョージは「素晴らしい人間になった気がするよ」と答えると、マディアが「いつだって自分は素晴らしいと思ってるよ、なんたって188センチで107キロの立派な体にうまれてるしね。幼稚園ですでにこのサイズだったんだ。金を見せない限りは仕事はできないね」と言います。
綺麗に着替えたおしゃべりマディアを飛行機に乗せ、やっとの思いでジョージ達がニューヨークの銀行に連れていき、無事任務を成功させました。そしてジョージへの訴訟は取り下げられ、ニードルマン一家はジョーとマディアの家を出ていくことになります。
去っていくジョージを見ながら「わしの息子だ、わしの。」とジョーは言います。
♪イエス様が清めてくださった、ああ幸せな日、ああ幸せな日、教えてくださった見極めることを、戦い終わって毎日に感謝しよう、毎日♪
ニードルマン一家を見送ったマディアは大きな体を揺さぶりながら聖歌を歌い、笑顔で「やったよ、金を手に入れたんだ!金を手に入れたんだよ」そう言うと家に入っていきました。
以上、映画「マディアおばさんのドタバタNY事件簿」のあらすじと結末でした。
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