マリグナント 狂暴な悪夢の紹介:2021年アメリカ映画。「ソウ」や「インシディアス」シリーズを手掛けたジェームズ・ワン監督が作り上げたホラー作品。凶暴かつ残忍な男と、その男が悪夢として常々マディソンの前に現れる。その関係性には、過去にあったある事件が絡んでいるのだった…。
監督:ジェームズ・ワン 出演:アナベル・ウォーリス(マディソン)、ジェイク・アベル(デレク)、ジョージ・ヤング(ケコア)、ジャクリーン・マッケンジー(フローレンス)、マディー・ハッソン(シドニー)、ミコレ・ブリアナ・ホワイト(レジーナ)、ジーン・ルイーザ・ケリー(セリーナ)、ほか
映画「マリグナント 狂暴な悪夢」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マリグナント 狂暴な悪夢」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マリグナント 狂暴な悪夢の予告編 動画
映画「マリグナント 狂暴な悪夢」解説
この解説記事には映画「マリグナント 狂暴な悪夢」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マリグナント 狂暴な悪夢のネタバレあらすじ:起
1993年、シアトルにあるシミオン研究所病院にて、医師であるフローレンスはガブリエルを探していました。凶暴で抑えの効かないガブリエルに、ついに電気ショックを与えてしまいますが、ガブリエルは逆に電気を取り込む事になり、電気を操る事が出来るようになってしまいました。
鎮静剤を打ちようやく静かになったガブリエルに、フローレンスは悪性腫瘍を排除すると告げると、手術にかかります。
話は現代に戻ります。妊婦のマディソンは夫のデレクから虐待を受けていました。これまでに2度流産を経験しているマディソンは、デレクへの不安から反抗します。それに怒ったデレクは、さらに暴力を振るいました。
その夜、一階で寝ていたデレクは何者かの気配を感じ、周辺を探索します。やがて、人影はデレクに近づいていき襲いかかりました。2階で目を覚ましたマディソンが一階に降りると、デレクが変わり果てた姿で発見されます。さらに、人影はマディソンにも襲いかかり、マディソンは気を失ってしまいました。
通報を受け、やってきたケコアとレジーナの刑事。外から何者かかが侵入した形跡がないことから、顔見知りの犯行だと判断します。
気を失っていたマディソンが目を覚ましたのは2日後でした。結局、襲われた衝撃で流産してしまい、マディソンはショックを受けてしまいます。ショックを受けたマディソンの代わりに、妹のシドニーがケコアの話を聞き、名刺を受け取りました。
マリグナント 狂暴な悪夢のネタバレあらすじ:承
地下ツアーで人気のガイドであるセリーナ、帰り支度をしていると不気味な物音を感じます。そこに気味の悪い容貌をしたガブリエルが現れました。ガブリエルに襲われたセリーナは気絶してしまいます。
目を覚ました彼女は貼り付けにされていました。ガブリエルはその横でフローレンスに連絡し「悪性腫瘍がどうなったか教えてやる」と話しました。
静かに静養していたマディソンでしたが、悪夢に襲われます。全く面識のないフローレンスが不気味な男に殺される、そんな夢でした。目を覚ますとさらに驚きのニュースがマディソンの目に入ってきました。夢で見たフローレンスが何者かに殺害されてしまったのです。
ケコア刑事はフローレンスの殺害現場にやってきます。そこでエミリー・メイという少女の写真を見つけたケコアは、彼女が成長したイメージのモンタージュを依頼しました。
その後もマディソンは悪夢に苦しみます。まるで見せつけるように殺害する様を見せられます。憔悴した姉を見てられないシドニーは、マディソンとともに警察に相談することにしました。
マディソンから話を聞いたケコアとレジーナは、彼女が夢で見たという場所に向かうと、彼女が言う通りの場所で男が殺されていたのです。その事実を知ったマディソンは、夢で見た不気味な男の話をしますが信じてもらえません。
気分が悪くなったマディソンがトイレに向かうと、どこかで聞き覚えのある声が聞こえてきます。「やめて!ガブリエル!」マディソンはそう叫びました。
マリグナント 狂暴な悪夢のネタバレあらすじ:転
警察を出たマディソンとシドニーは、二人の母親のもとへ向かいます。そこでマディソンの幼少時代のビデオを見ると、幼いマディソンは誰にも見えないガブリエルという存在と話をしているのです。
幼い頃、友達のいなかったマディソンが架空の存在であるガブリエルを作り出していたのでしょうか、それが何故今マディソンの夢に現れるのか全く分かりませんでした。
ケコアの元に依頼していたモンタージュ写真が届きます。エミリー・メイを大人にしたイメージの姿、それは現在のマディソンそっくりだったのです。その後の調べでマディソンが養女に出る前は、エミリー・メイという名前だったこと、彼女はシミオン研究所病院で何らかの治療を受けていたこと、シミオン研究所病院にいた医師がもうすでに2人ガブリエルらしき人物に殺されていることが分かりました。
ケコアは残された3人目の医師を追いますが、すでに殺されていたのです。そこで出会ったガブリエルを、ケコアは懸命に追いますが信じられない身体能力を持つガブリエルに逃げられてしまいます。
翌日、ケコアとレジーナは何らかのヒントを得ようとマディソン宅を訪れ、マディソンに催眠療法を施し記憶を呼び戻すことにしたのです。
幼き頃の記憶を呼び戻したマディソン。幼いマディソンはシドニーが生まれる事で自分の居場所がなくなると不安に思っていました。そこにガブリエルの声がして気がつくと、包丁を持って両親の前に立っていた、そんな事もありました。そんな自分にずっと苦しんでいたのです。
その頃、捕らわれていたセリーナはどうにか自力で脱出することができました。しかし、捕らわれていた天井裏の床が落ちてしまい、落下してしまいます。その落ちた先はなんとマディソン宅のリビングだったのです。
マリグナント 狂暴な悪夢の結末
衝撃的な出来事を目の当たりにしたケコアとレジーナは、マディソンをセリーナを誘拐した容疑者として逮捕します。取り調べを受けるマディソン、取り調べを受けてパニックになると、不思議な力で取り調べ室の蛍光灯を次々と壊してしまいます。結局マディソンは留置所に入れられることになり、たちの悪い囚人たちと対峙することになります。
シドニーはその頃、シミオン研究所病院に向かい、そこにあったマディソンに関するビデオを持ち帰ります。そのビデオから、マディソンがセリーナが15歳の時に産んだ子供という事が分かります。さらにガブリエルとマディソンが共に生まれた寄生性双生児だったこと、マディソンの背中に寄生するように頭と腕があるガブリエルの姿が確認できました。
凶暴な性格をしているガブリエルは、マディソンの脳を乗っ取って体を自分のものにしようとしていたのです。フローレンスたちはガブリエルを切り取ろうとしていましたが、完全に切り離すことが出来ず、少し残った状態でマディソンの脳に押し込んでいたのです。
何事もなく時は過ぎますが、マディソンが妊娠した事で養分を吸い取ることに成功し、成長していきました。それがデレクに暴力を受けた衝撃で目覚めたのです。それがマディソンが他の囚人たちに暴力を受けた事で、再び目覚める事になります。囚人も警官も皆殺しにし、ガブリエルは外へと逃げ出します。
シドニーは、ガブリエルが母親であるセリーナの元に向かうと思い先回りをしました。読み通りガブリエルはセリーナのいる病院にやってきます。過去を詫びるセリーナでしたが、ガブリエルは聞き入れようとしません。ケコアも駆けつけ対抗しますが、歯が立ちませんでした。
シドニーはガブリエルの意識の中で眠るマディソンに必死に呼びかけます。マディソンも意識の中のガブリエルに必死に抵抗し、ついにはガブリエルを意識の檻の中に閉じ込める事に成功します。
「血の繋がりはなくても、あなたは家族よ」ガブリエルを封じ込め意識を取り戻したマディソンは、シドニーを強く抱きしめました。
以上、映画「マリグナント 狂暴な悪夢」のあらすじと結末でした。
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