映画「トーナメント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トーナメントの紹介：2016年アメリカ映画。人気テレビドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』を手掛けるジュリアス・ラムジー監督の長編デビュー作となるシチュエーション・スリラーで、ホリブル国際映画祭の最優秀作品賞など数々の賞を受賞した作品です。大晦日の夜、ひき逃げで人を死なせてしまった若い夫婦が、隠蔽を図ろうとして命がけのデス・ゲームに巻き込まれていきます。
監督：ジュリアス・ラムジー 出演者：アレックス・エッソー（リンジー）、パーラ・ヘイニー=ジャーディン（ハンナ）、ディラン・マッキー（ジェフ）、ウォード・ホートン（スミス）、アンドリュー・ローゼンバーグ（ヴェローナ）ほか
この解説記事には映画「トーナメント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大晦日の夜。リンジー（アレックス・エッソー）は夫ジェフ（ディラン・マッキー）と共に、職場で開かれたパーティーに参加しました。失業中のジェフはキャリアウーマンのリンジーに負い目を感じており、パーティーでリンジーの同僚たちと接するのには乗り気ではありませんでしたが、それでも一応酒を飲んでリンジーと車で帰路につきました。しかし、途中でジェフの車は道路の真ん中に立っていた男を撥ねてしまい、取り乱した夫婦は男を病院に連れて行こうとしましたが男は絶命してしまいました。
このままだとジェフの飲酒運転が発覚しかねないことから、ジェフとリンジーは事故の隠蔽を図ろうと、男の死体をひとまず自宅まで運び入れて処分しようとしました。ジェフとリンジーは男の財布の中から、この自宅の住所が書かれたメモを発見しました。どうやら男はジェフらの自宅へ向かっていたようなのですが、ジェフとリンジーには思い当たる節はありませんでした。
ジェフとリンジーの自宅に居候中の、リンジーの妹ハンナ（パーラ・ヘイニー=ジャーディン）が自宅に戻ると、ガレージには死んだと思われた男が息を吹き返していました。驚いたハンナは持っていた拳銃で男にとどめを刺し、男の一件は警察には届けずに、ジェフとリンジー、ハンナの3人だけの秘密にすることにしました。
ハンナは男が持っていたメモに心当たりがありました。かつてハンナは資産家の男と交際していましたが、恋人は詐欺グループとつるんで犯罪に手を染めており、足を洗おうとして詐欺グループに殺害されていたのです。取り乱したハンナは部屋にあった恋人のバッグを持って逃げ出し、その中から謎の引き換え番号が書かれた1枚のチケットを見つけていたのです。
ハンナはジェフと共にチケットに書かれている住所に向かう中、自宅で留守番をしていたリンジーの前にスミスと名乗る刑事（ウォード・ホートン）が現れました。
スミスはリンジーに襲いかかり、「昨夜、殺した男はどこだ！」と問い詰めてきました。リンジーはスミスによって椅子に縛り付けられて拷問を受けましたが、隙を見て抜け出し、逆にスミスを殴って縛り付けました。
一方、ハンナとジェフはチケットに書かれていた住所の謎めいた屋敷に辿り着き、チケットと引き換えに5万ドルを手に入れていました。喜びながら自宅に戻ったジェフとハンナは、リンジーから事情を聞き、スミスに凄惨な拷問を加えました。耐え兼ねたスミスは自身が資産家であること、そしてハンナが持っているバッグを取り戻しにきたことを白状しましたが、ハンナはいつの間にか姿を消していました。
ジェフとリンジーはスミスを始末して、ガレージに保管したままの男の死体と一緒に捨てようと計画しましたが、引き出しに入れていたはずの拳銃は5万ドルと共にいずこへと消えていました。
ハンナは密かにスミスを助け出していました。スミスはかつてハンナと交際しており、ハンナの恋人を殺したものスミスだったのです。そしてジェフが車で撥ねた男の正体は、スミスがハンナを口封じに差し向けた殺し屋だったのです。スミスはハンナの首を絞めて殺害、部屋を抜け出しました。
その頃、ジェフとリンジーは口論となっていました。リンジーはジェフが大金のためにハンナを殺そうとしていると疑っていたのです。そこへスミスが現れてジェフを殺害、リンジーに暴行を加えました。リンジーがやっとの思いでガレージをこじ開けると、外に待ち構えていた警察によって、スミスは射殺されました。
警察署から帰宅したリンジーは、チケットに書かれていた住所をもとに一人で屋敷訪れ、ハンナが受け取るはずだった大金を受け取り、一人ほくそ笑んでいました。
以上、映画「トーナメント」のあらすじと結末でした。
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