マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)の紹介:1997年アメリカ映画。死亡したはずの少年に付き纏われ、やがて恐ろしい真実に直面する女性を描いたホラー作品。十数年ぶりに故郷へ戻って来たクレアは、黄色のレインコートを来た少年マイロを度々目撃するようになる。しかしマイロは幼い頃クレアの友人を殺害し、自身も死亡したはずだった。怯えるクレアを嘲笑うかのように、マイロは次々に残虐な事件を起こしていく。
監督:パスカル・フランチョット 出演者:ジェニファー・ジョスティン(クレア)、ヴィンセント・スキャヴェリ(ジーダー博士)、リチャード・ポートナウ(パーカー刑事)、アントニオ・ファーガス(ケルソ)、ポーラ・ケイル(マリアン)ほか
映画「マイロ/呪われた人体実験」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マイロ/呪われた人体実験」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マイロ/呪われた人体実験」解説
この解説記事には映画「マイロ/呪われた人体実験」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)のネタバレあらすじ:幼い日の惨劇
舞台はアメリカのとある田舎町。仲良しの女子児童5人組が放課後の校庭で遊んでいました。彼女達の名前はクレア、ルース、マリアン、アビー、メイ。そこに現れたのは、マイロという名前の少し不気味な少年です。彼はいつも黄色のレインコートを着て、後輪にトランプのカードを挟んだ自転車に乗っていました。マイロはクレア達を連れ、父ジーダー博士が経営する産婦人科に向かいます。誰もいない病院で、「これが秘密さ」と胎児の標本を見せるマイロ。クレア達はこれを見せて貰う代わりに、マイロのお医者さんごっこに付き合う約束をしていました。まずはメイが患者役で手術室に入っていきます。待合室にいたクレアは、ひとつだけ空っぽの瓶を見つけ不思議に思いました。2人きりになったマイロはメイを手術台に寝かせ、ジーダー博士の真似をしてメスを取り上げます。そしてメイを惨殺し、異変に気付いたクレア達にもメスを振り下ろしました。
マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)のネタバレあらすじ:恐怖の始まり
惨劇の夜から16年。町を離れていたクレアは、教師になって帰って来ました。ルースから結婚式の招待状が届き、喜んで家を訪ねます。ところが出迎えたマリアンとアビーは鎮痛な面持ちで、ルースが昨夜事故死したと告げました。あまりのことに声も出ないクレア。久しぶりに再会したマリアンとアビーからルースの話を聞くと、彼女は小学校教諭だったそうです。ちょうど臨時教師をしていた高校を辞めたばかりだったクレアは、ルースの代わりとして母校でもある小学校に勤めることになりました。学校には顔なじみの清掃員ケルソがまだ勤めていて、思い出話に花を咲かせます。
マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)のネタバレあらすじ:忍び寄る恐怖
順調に始まったかに見えたクレアの新生活。ところが授業中、クレアは思わぬ人物を目撃しました。黄色のレインコートを着て、自転車に乗った少年が校庭からじっとクレアを見ていたのです。その姿は記憶にあるマイロそのものでした。更にクレアの幼い頃の写真がクラスで出回るようになり、裏には「マイロとクレア」と書かれてあります。クレアは急いでアビーの家を訪ね、マイロを見たと話しましたが信じて貰えません。何故ならマイロはメイの事件後、川で溺死していたのです。不安を拭えないクレアを励ますアビー。しかしクレアが帰った後、アビーはマイロに襲撃され、メスでメッタ刺しにされた上に拉致されてしまいました。事件を知ったクレアはマリアンを訪ね、ルースもアビーもマイロに襲われたに違いないと訴えます。しかしマリアンも信じてくれません。理解者を得られず、神経をすり減らすクレアもついにマイロに襲われます。廊下で「再会のキスも無しかい?」という声に振り向くとマイロがいたのです。必死に抵抗し教室内に逃げ込んだクレアはそのまま気絶してしまいました。
マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)のネタバレあらすじ:続く惨劇
学校まで迎えに来てくれたマリアンの反対も聞かず、クレアはジーダー博士の病院へ向いました。標本が消えていることに気付いたクレアは、博士が堕胎医だと勘づきます。現れた博士にマイロについて話しますが、相手にもされませんでした。その帰り道、クレア達の車の前に自転車に乗ったマイロが現れます。怒ったマリアンが外へ出て怒鳴ると、マイロは恐ろしい力で車を襲いガラスを粉々にしました。車内でうずくまっていたクレアが気付いた時には、マリアンは既にマイロによって連れ去られていました。警察に訴えても信じて貰えず、クレアは最後の頼みの綱として、ジーダー博士を放課後の教室に呼び出します。涙を浮かべて助けを求めるクレアに、博士も協力を約束しました。その瞬間、マイロが学校中を停電させます。彼を見つけたケルソが捕まえようとしますが、反撃され大怪我を負ってしまいました。駆けつけたクレアは博士の提案で、彼の病院にケルソを運び入れることにします。
マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)の結末:呪われた真実
博士とケルソが手術室に入っている間、戸棚を開けたクレアは昔見た空っぽの瓶を発見しました。そして恐ろしい真実に気付きます。そこにマイロが現れたため悲鳴を上げると、騒ぎを聞きつけた博士がマイロに注射を打って気絶させました。博士に向かい、マイロの正体は標本の1体だと言うクレア。博士は堕胎手術で取り上げた子に命を与え、自分の息子として育てていたのです。本性を表した博士から逃げるため、クレアは一旦屋根裏部屋に隠れました。ところが博士はマイロに殺害されてしまいます。屋根裏部屋から出たクレアもマイロに襲われ、薬物で意識を失いました。目覚めた時、クレアはウェディングドレスを着せられ、ベッドに拘束されていました。そこに現れたのは正装したマイロです。「オレたちの結婚式だ」と笑うマイロにクレアが暴れ出すと、ケルソが助けに来てくれました。ケルソはマイロと戦う中、何度もメスで刺されてしまいます。何とか拘束を解いたクレアが駆けつけると、ケルソはマイロを浴槽に沈めるかたちで絶命していました。泣きながら玄関へ向かったクレアは、ふと叫び声を聞き地下室に入ります。そこにはウェディングドレスを着せられたマリアンとアビーの遺体がありました。笑いながら登場したマイロを殴って逃げ出したクレアは、追って来る彼を尖った木で突き殺し、呪われた館から脱出します。それからしばらくして、小学校ではケルソの代わりに若い清掃員が雇われました。彼は「MILO WAS HERE」と書かれた落書きに気付いて消していきます。メスを振り上げるマイロの映像が過ぎり、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画マイロ/呪われた人体実験(ボディープレイ)のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する