モリーの紹介:1998年アメリカ映画。施設の閉鎖により自閉症の妹を引き取ることになった兄。たったひとりの肉親である彼女を、とまどいながらも周囲の人々の助けを借りて理解し、心を通わせていく。
監督:ジョン・ダイガン 出演:エリザベス・シュー(モリー)、ルーシー・リュー(ブレンダ)、アーロン・エッカート(バック)、ロバート・ハーパー(シモンズ)、ジル・ヘネシー(スーザン)、トーマス・ジェーン(サム)、D・W・モフェット(マーク)、エリザベス・ミッチェル(ビバリー)、エレイン・ヘンドリックス(ジェニファー)、マイケル・ポール・チャン(ドミンゴ)、ほか
映画「モリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モリーの予告編 動画
映画「モリー」解説
この解説記事には映画「モリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モリーのネタバレあらすじ:兄と妹
早くに両親を亡くしたバックは、唯一の肉親である自閉症の妹モリーが入所している施設が閉鎖になることで、モリーを引き取ることになる。ずっと離れて暮らしていた妹とどう接したらいいか分からないまま、彼女の日課や注意事項を聞いただけで彼女を家に連れ帰る。
日中預けられる施設はなく、しかたなく会社に連れて行くと、奇抜な行動に出て目が離せない。そんな中でバックは顧客を他社に取られたことが原因で会社を解雇されてしまう。
モリーのネタバレあらすじ:新しい治療
しばらく自宅で趣味のヨット造りをしながら、モリーとの生活を続けていたある日、バックは、かつて施設でモリーと唯一心を通じ合わせていた学習障害をもつサムを連れてきて、モリーに会わせる。そこでサムは研究所への就職が決まり、そこでの新しい研究対象にモリーを推薦したことをバックに話す。
研究所の医師スーザンのもと、正常な自身の細胞を移植する脳外科手術を受けるが、移植した細胞がうまく適合せず、2度目の手術を進められるがバックは断る。
モリーのネタバレあらすじ:目覚しい進歩
モリーと過ごすうち、彼女が知識の吸収力が高いことに気づいたバックは、自立へ向けた10の目標リストを作成し、モリーにトライさせる。2つめの“靴ヒモを結ぶ”が出来ずに数日がたったある日、モリーは突然リストの残り9つをクリアする。診察により細胞が急激に活発になったことが認められ、再びモリーは研究所で暮らすことになる。
本を読み、言葉も覚え、日常生活に支障がないほどになったモリーにバックは喜び、スーザンに感謝し、2人の距離は縮まっていく。しかし成長過程で抜け落ちている感情面がついていかず、兄への好意を愛と勘違いしたり、性的な成長からサムにキスを迫り、戸惑ったサムは逃げ出してしまう。そのことをサムがスーザンに相談している様子を見たモリーは激しく嫉妬し、スーザンに対して怒りを爆発させる。
モリーのネタバレあらすじ:受け入れがたい現実
その後モリーとサムは元通りの仲良しになり、デートを楽しむようになるが、やがてモリーは徐々に術前の状態に退行を始める。その様子にバックは苛立ち、モリーは元に戻ることでサムを失ってしまうという不安に怯える。
そして乗れるようになった自転車に乗れなくなったモリーに焦ったバックは、無理やり乗せて転倒させてしまい、スーザンやサムに責められる。術前の状態を植物状態だと言うバックをサムは殴りつける。
モリーの結末:家族として
なす術もなく、バックは自宅でヨットの仕上げをしていると、スーザンが訪れ、モリーの入所先が決まったことを告げる。
そして入所の日、バックが現れ、送っていくと申し出るとサムが自分が送ると言うが、モリーは兄と行くと言う。バックはモリーを連れて自宅に寄り、モリーのために改装して造った部屋を見せ、一緒に暮らすことを提案する。
そして念願の自作のヨットによるレースにはクルーとしてモリー、サム、スーザンが乗っていた。
以上、映画「モリー」のあらすじと結末でした。
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