ハドソン河のモスコーの紹介:1984年アメリカ映画。ポール・マザースキー監督が描くソ連からの亡命者の物語。秀作であるにもかかわらず、「ソ連での配給の場面がオイルショック時の日本を想起させる」という馬鹿げた理由で劇場公開はされず、ビデオスルーとなった。
監督:ポール・マザースキー 出演:ウラジミール・イワノフ(ロビン・ウィリアムズ)、ルシア(マリア・コンチータ・アロンゾ)ほか
映画「ハドソン河のモスコー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハドソン河のモスコー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ハドソン河のモスコー」解説
この解説記事には映画「ハドソン河のモスコー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハドソン河のモスコーのネタバレあらすじ:起
そこはニューヨーク。移民らしき外国人がバスに乗り込みましたが、行き先が違っているようです。座っていた男が彼に正しいバスを教えます。彼の名前はウラジミール・イワノフ。彼も数年前にソ連から亡命してきたのです。
ハドソン河のモスコーのネタバレあらすじ:承
イワノフはモスクワの国立サーカス団でサックスを吹いていました。モスクワではKGBなどが市民生活を監視していて、何かあると取り調べの憂き目に会います。靴を買うにも長い列に並ばなければならず、イワノフは内心でそんな生活に不満を持っていました。サーカスはニューヨークで公演を行うことになります。ピエロをやっているイワノフの友人はこれを好機に亡命するつもりでしたが、イワノフはそれを断念させようとしています。やがて、サーカスは予定通りニューヨークへ。公演の合間にブルーミングデールズに買い物に行ったイワノフは突如亡命を決意。監視のため常にそばについているKGBの隙をついて、警察とFBIに接触することに成功します。亡命すると言っていたピエロの友人の方が逆に帰国してしまいました。
ハドソン河のモスコーのネタバレあらすじ:転
弁護士の手を借りて、アメリカでの生活を始めるイワノフ。最初の仕事はマクドナルドの店員です。やがてリムジンの運転手に転職。ようやく自分でアパートの部屋を借りて住むことができます。生活に余裕が出てくると、もともとの仕事であるサックスで飯が食えるか、試してみたくなります。しかしさすがにその職はなかなか見つかりません。
ハドソン河のモスコーの結末
異性関係では、ブルーミングデールズで自分を匿ってくれた女性従業員と親しくなり、同棲を開始。しかし、結婚の申込みをすると断られ、別れる羽目に。また、ソ連に残してきた家族からの手紙で自分の祖父が他界した事を知り、さらに悲嘆に暮れます。やがて、別れた女性従業員が故郷から戻ってきて、彼とまた付き合うことに。祖父の件では亡命を悔やんでいたイワノフですが、やはり自分はこの国に来てよかったと思い返します。ようやくナイトクラブでサックスの仕事を見つけたイワノフは、すっかりニューヨーカーになっていました。
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