ネイルズ 悪霊病棟の紹介:2017年アイルランド映画。車に轢き逃げされた女性が病院に運ばれた。人口呼吸器のため話すことができず、半身麻痺のため動けない彼女の前に、背の高い謎の男が現れる。その存在を周囲に訴えるが誰も信じてくれない。女性はたった一人で男に立ち向かおうとするが…。ファンタスティック・フィルムフェスティバルで最優秀作品賞に輝いたホラー映画「ディセント」(2005)の主演女優、ショーナ・マクドナルドが強い母親像を見せてくれる。
監督:デニス・バルトーク 出演者:ショーナ・マクドナルド(デイナ)、スティーヴ・ウォール(スティーヴ)、リア・マクナマラ(ジェマ)、ロス・ノーブル(トレバー)、リチャード・フォスター=キング(エリック)、シャーロット・ブラッドリー(リーミング院長)ほか
映画「ネイルズ 悪霊病棟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ネイルズ 悪霊病棟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ネイルズ 悪霊病棟の予告編 動画
映画「ネイルズ 悪霊病棟」解説
この解説記事には映画「ネイルズ 悪霊病棟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネイルズ 悪霊病棟のネタバレあらすじ:起
ある病院。看護師の男が、ベッドに横たわる少女の爪を切っています。男は切った爪を封筒に入れ、そこに少女の名前「ケイトリン」と書き込みました…。そして現在。陸上コーチをしているデイナという女性が、早朝ジョギング中に轢き逃げされる事件が起こります。2週間後、昏睡状態にあったデイナは、ポープウェル・リハビリ病院の病室で目覚めました。顔に傷を負い、喉の人工呼吸器で声が出ず、さらに半身麻痺で動けません。18日後、話すことができないデイナは、音声キーボードを打つことで自分の意思を伝えていました。夫のスティーヴと娘のジェマが面会に訪れ、デイナは不安な気持ちを打ち明けます。真夜中、誰かが自分を見ているような気がするのです。病院は老朽化が激しく、娘のジェマから見ても確かに不気味です。そんなデイナの不安をよそにスティーヴは、デイナがコーチするはずだった新人選手アシュレイのことを嬉しそうに話します。アシュレイは若い女性です。デイナは昔、若さを武器に既婚者だったスティーヴを妻から奪いました。ジェマはその時の子供です。自分の過去を思い返し、デイナはアシュレイに激しい嫉妬と怒りを抱きます。
ネイルズ 悪霊病棟のネタバレあらすじ:承
デイナは毎晩、病室のクロゼットから不気味な気配を感じ取ります。精神科医に相談してもらちがあかず、ついにある晩、恐ろしい男の幽霊を見て気を失います。病院はデイナの部屋に監視カメラをつけ、デイナを案じるスティーヴは、何か起これば病院を訴えると院長のリーミングにすごみます。夜、眠れないデイナは隣部屋の女性患者エリーが壁を叩く音に気づきます。デイナが音声キーボードで話しかけると、まるで返事をするように音が返ってきました。翌日、デイナはパソコンで病院の過去を調べます。古い職員写真の中に、デイナが見たあの恐ろしい男が映っています。男は看護師でエリックといい、病院で起きた子供達の死亡事件の犯人とされ、30年前に自殺していました。デイナに問われた精神科医は、エリックの話を始めます。エリックは元患者から看護師になった男で、子供の爪を切るのが好きだったことからネイルズと呼ばれていた。5人の少女患者が死んだ時、ネイルズはクロゼットの中で首つり自殺をした。そのクロゼットこそ、デイナの病室のものでした。
ネイルズ 悪霊病棟のネタバレあらすじ:転
夜。ジェマとスカイプで会話したデイナは、アシュレイが自宅に来ていると知って嫉妬に心乱れます。真夜中、エリックがクロゼットから現れてデイナに近づきます。そこに看護師のトレバーが入って来るとエリックは消えました。翌日、デイナは監視カメラに映るエリックの映像をスティーヴに見せますが、スティーヴには何も見えません。デイナから言われてジェマが隣室を覗くと、エリーが発作を起こします。デイナはパソコンで霊について調べ、事故で死にかけた人間には霊が見えるという事実を知ります。デイナは人口呼吸器をリセットし、自分で呼吸できるように密かに訓練を始めます。しかしエリックの「お前はここで死ぬ」という声を聞き、腹部に浮き上がる「会いたかった」という傷文字を見て震えあがります。一方、最初はバカにしていたものの、デイナの言うことを信じ始めていた看護師のトレバーは、地下室で偶然エリックの資料を発見します。当時の入院患者の写真を見ると、そこには幼いデイナの姿。30年前、デイナは髄膜炎でこの病院に入院していました。しかし、デイナ自身はその事実をすっかり忘れているのです。デイナの写真を見つめるトレバーの前に、エリックが現れて襲いかかりました。
ネイルズ 悪霊病棟の結末
面会に来たスティーヴは、デイナがするエリックの話にうんざりし、ジェナを置いて病室を出て行きます。リーミング院長の部屋に現れたエリックは彼女を殺害し、駐車場に入ったスティーヴもまた、エリックが憑りついたアシュレイに殺されます。突然、院内全ての電気が消えます。デイナは人口呼吸器をはずし、ジェナの助けを借りて車椅子に座ります。ジェナが車椅子を押し、母娘は真っ暗な廊下を進んで行きます。暗闇から現れたエリックがどんどん近づいてきます。エリックは廊下にいた精神科医を殺害し、デイナ達に迫ってきます。デイナはジェナを扉の向こうに締め出し、自分は車椅子でエリックと向き合います。無言のエリックをじっと見上げるデイナ。エリックはデイナの首をつかんで持ち上げ、壁に叩きつけます。ジェナは悲鳴をあげますが、エリックはやめません。時間が経ち、警察と救急隊がやって来ます。手当を受けるジェナは無表情のまま、ネイルズが母を殺したとつぶやきます。病院の廊下で血まみれのデイナが息絶えています。しかし病室の監視カメラには、ベッドにいるデイナと彼女を見下ろすエリックが映っていました。
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