オーケストラの少女の紹介:1937年アメリカ映画。失業楽師を父に持ち、歌の才能に恵まれた少女がオーケストラづくりに奮闘する物語。主演女優のディアナ・ダービンの名を世界的に有名にした本作は、アカデミー賞に5部門もノミネートされた。著名な指揮者であるレオポルド・ストコフスキーや、彼が当時実際に常任指揮者を務めていたフィラデルフィア管弦楽団が出演していることでも話題を呼んだ。
監督:ヘンリー・コスター 出演者:ディアナ・ダービン(パトリシア・カードウェル)、アドルフ・マンジュー(ジョン・カードウェル)、ユージン・パレット(ジョン・フロスト)、アリス・ブラディ(フロスト夫人)、レオポルド・ストコフスキー(本人) ほか
映画「オーケストラの少女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オーケストラの少女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「オーケストラの少女」解説
この解説記事には映画「オーケストラの少女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オーケストラの少女のネタバレあらすじ:起
レオポルド・ストコフスキーが指揮を振る演奏会場。本番終了後、彼の事務所にトロンボーンを持った一人の男が、楽団に入れてほしいと頼み込んできました。彼の名はジョン・カードウェル。彼は20通以上も手紙を送っており、ホールの管理者からも厄介者扱いをされていました。結局、彼は話を聞いてもらえず、追い払われてしまいます。道端に落ちていた財布を拾った彼は、持ち主を探すものの見つからず、仕方なく持ち帰ることに。帰宅した途端、大家から家賃を払うように迫られたジョンは、拾った財布から金を渡してしまいます。そして、娘のパトリシア・カードウェル(愛称:パッツィー)や大家にストコフスキーの楽団に入ったと嘘をついてしまいます。
オーケストラの少女のネタバレあらすじ:承
次の日、練習に行くと言って出かけた父の後を内緒でついていったパッツィーは、ストコフスキーと楽団が練習している会場に忍び込みますが、そこにはもちろん父の姿はなく、パッツィーは本当のことを知ってしまいます。帰宅した父から拾った財布のことを聞いたパッツィーは、財布の中身から持ち主の住所を特定し、返しに出かけます。その持ち主は富豪のジョン・フロストの夫人でした。パッツィーのことが気に入った夫人は、パッツィーの父や有能な楽士が数多く失業中だと聞き、オーケストラを立ち上げることを提案。出資を募るパッツィーに夫人は、楽団を集められたら出資をしても良いと告げます。パッツィーからそのことを聞いた父や仲間は初めこそは信じなかったものの、電話で夫人とパッツィーとのやり取りを聞き、実際にオーケストラを作ります。
オーケストラの少女のネタバレあらすじ:転
あくる日、楽団を直に見てもらおうとフロスト夫人の家を訪ねたパッツィーでしたが、夫人はヨーロッパに行ってしまい不在だと知り動揺します。ジョン・フロストのいる場所を教えてもらったパッツィーはタクシーでクラブへと向かい、フロストと対面しますが、その後練習場所の倉庫に行った彼は、有名でもないのに出資などできないと集まった楽団員たちに冷たく言い放ち、立ち去ってしまいます。この危機にパッツィーは、ストコフスキーに協力をしてもらおうと考え、またも彼が練習中のホールに忍び込みます。管理人から逃げ回るうちに事務所に入室したパッツィーは新聞記者からかかってきた電話に勝手に出て、ストコフスキーが失業楽団の指揮をすると嘘を言ってしまいます。騒動の末、ストコフスキーとの対面を果たしたパッツィーはオーケストラの指揮を振ってほしいと頼み込みますが、多忙を理由に断られてしまいました。
オーケストラの少女の結末
新聞の号外でストコフスキーが失業楽団の指揮をすることを知ったフロストはジョンに会いに行き、正式な後援者になると契約を持ち掛けます。パッツィーは仲間たちに自分が新聞記者に嘘をついたことを正直に話し、ストコフスキーをもう一度説得する羽目になってしまいます。大胆にも彼女は楽団員らと共にストコフスキーの自宅に忍び込み、ストコフスキーに自分たちの演奏を聴かせます。すると、その演奏に驚いた彼は合わせて指揮を振り始め、コンサートを行うことを承諾します。コンサート当日、ストコフスキーに呼ばれて聴衆の前に現れたパッツィーは自慢の歌を披露し、コンサートは大成功を収めるのでした。
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