ビリー・ザ・キッド/21才の生涯の紹介:1973年アメリカ映画。アメリカの西部開拓時代、無法者としてその悪名を轟かせていたビリー・ザ・キッドと、彼の友人でありながらも保安官として対峙せねばならなかったパット・ギャレットの宿命の対決を描いた西部劇です。ボブ・ディランは音楽担当のみならずビリーに憧れる男として演技を披露しています。特別篇では劇場公開版でカットされた“パットの最期”が追加されています。
監督:サム・ペキンパー 出演者:ジェームズ・コバーン(パット・ギャレット)、クリス・クリストファーソン(ビリー・ザ・キッド)、ジェイソン・ロバーツ(ルー・ウォレス)、ジャック・イーラム(アラモサ・ビル)、スリム・ピケンズ(コリン・ベイカー)、ボブ・ディラン(エイリアス)ほか
映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯の予告編 動画
映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」解説
この解説記事には映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯のネタバレあらすじ:起
1908年、アメリカ・ニューメキシコ州。
保安官を引退して牧場を営んでいた、年老いたパット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)は土地売買のトラブルに巻き込まれ、馬車に乗ったところを背後から銃撃されました。虫の息のギャレットの脳裏に走馬灯のように浮かんだのは、ギャレットのかつての親友にして宿敵だった無法者、ビリー・ザ・キッド(クリス・クリストファーソン)のことでした…。
1881年、ニューメキシコ州フォートサムナーで保安官をしていたギャレットは町の有力者からビリーを追い出すよう迫られ、5日間の猶予を与えてビリーに町を出ていくよう警告しました。しかしビリーは警告を無視、ギャレットは部下を引き連れてビリーのアジトを襲撃、ビリーは銃撃戦の末に逮捕されました。しかし、ビリーは仲間から密かに銃を入手、保安官助手を射殺して留置場から脱走しました。
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯のネタバレあらすじ:承
ビリーの首には多額の賞金がかけられ、ルー・ウォレス知事(ジェーソン・ロバーツ)の命を受けたギャレットはビリーが遠くへ落ち延びてくれることを願いつつも彼の後を追うことになりました。一方、ビリーは自分に憧れているエイリアス(ボブ・ディラン)という男ら数人の仲間を得ましたが、エイリアス以外はいずれもビリーの首を狙う賞金稼ぎであり、ビリーとエイリアスの前にあえなく殺害されていきました。
ギャレットはビリー追跡の旅先で旧友の老保安官コリン・ベイカー(スリム・ピケンズ)とその妻カレン(ケティ・フラド)と再会、ベイカーに協力を求めました。ギャレットとベイカーはビリーの昔の仲間が潜伏している家に殴り込みましたがそこにはビリーの姿はなく、ベイカーは銃撃戦で致命傷を負ってしまい、近くの河原でカレンに看取られて息を引き取りました。
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯のネタバレあらすじ:転
単身ビリーを追うギャレットのもとに、ウォレスやニューメキシコの有力者から遣わされた保安官助手のジョン・ポー(ジョン・ベック)が送り込まれてきましたが、ギャレットは若いポーとはそりがありませんでした。
一方、ビリーはかつての仲間だったアラモサ・ビル(ジャック・イーラム)のもとを訪れましたが、ビルは既に悪事から足を洗っており、今ではギャレットに任命されて保安官になっていました。ビリーはやむなくビルとの決闘に臨み、ビルを騙し討ちにして立ち去りました。その後、ビリーは旧知の仲のメキシコ人パコ(エミリオ・フェルナンデス)がフォートサムナーの実力者ジョン・チザム(バリー・サリバン)の部下に襲われている場面に遭遇、部下らを倒しますがパコは命を落としてしまいます。ビリーはチザムへの復讐を誓ってフォートサムナーへと向かいました。
ビリー・ザ・キッド/21才の生涯の結末
ギャレットはビリーの馴染みの娼婦を脅して居場所を突き止め、ポーや旧友の保安官マッキニー(リチャード・ジャッケル)とともにフォートサムナーへ急ぎました。その頃、ビリーは愛人のマリア(リタ・クーリッジ)と過ごしており、ギャレットらはビリーの潜伏する隠れ家を取り囲みました。深夜になり、食べ物を取りに部屋から出てきたビリーはポーと遭遇、怖気づいたポーは銃を抜くことができませんでした。間もなくビリーはギャレットと対面、満面の笑みを浮かべながらギャレットに射殺されました。ギャレットは鏡に写る自分に向けて発砲、証拠としてビリーの指を切り取ろうとしたポーを殴りつけました。ビリーの亡骸の傍らで夜を明かしたギャレットは馬に乗り、少年に石を投げつけられながらその場を後にしました。その様子をエイリアスが見つめていました。
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