ジェラティノスの紹介:2001年アメリカ映画。神出鬼没の化物の恐怖を描くSFホラー。人類が火星に移住するための計画「ミノタウロス計画」の一環として、酸化鉄と二酸化炭素から酸素を生み出す人工生物「ジェラティノス」が宇宙に送り込まれた。しかしジェラティノスを載せたスペースシャトルオリンパス号は謎の事故で通信が途絶えてしまう。更に保管されていた2体目のジェラティノスが何者かに盗み出されてしまった。行方不明となったジェラティノスはその間に恐るべき進化を遂げ、あらゆるものを酸化させる凶悪な怪物となる。国防省と製作チームは何とかジェラティノスの弱点を見つけ出そうとするが、次々と犠牲者が生まれてしまうのだった。
監督:ジェイ・アンドリュース 出演者:パトリック・マルドゥーン(マイク・コナーズ)、テレサ・ラッセル(ナンシー・バーンハム博士)、ビリー・キーン(スティーヴ・エルキンス)、カーティス・アームストロング(キーチ)、タマラ・デイヴィス(シド・ブリーム)ほか
映画「ジェラティノス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジェラティノス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジェラティノス」解説
この解説記事には映画「ジェラティノス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジェラティノスのネタバレあらすじ:人工生物を巡って
舞台は現代アメリカ。人類が火星に移住するための計画「ミノタウロス計画」の一環として、人工生物「ジェラティノス」が宇宙に送り込まれました。ジェラティノスは酸化鉄と二酸化炭素から酸素を生み出すことが出来るので、その能力によって火星を地球と同じ環境に変化させようと考えたのです。
ジェラティノスを載せ火星へ向かうスペースシャトルオリンパス号は、順調に航行を続けていました。しかし突然の電圧低下の後交信が途絶えてしまいます。シャトル内を録画した映像を調べたところ、ジェラティノスに何らかの異変が起こり、クルーは全員死亡したようでした。
その夜、地上で保管されていたもうひとつのジェラティノスの試作品が何者かによって盗み出されます。国防省は大尉のマイク・コナーズを使い、ジェラティノスの製作責任者であるナンシー・バーンハム博士を呼び出しました。
犯行グループがジェラティノスの保管体制を熟知していたこと、その内の1人が製作チームの1人に変装していたことなどから、国防省は製作チームによる犯行ではないかと睨んでいたのです。ナンシーは激怒し、自分達は無関係だと主張。そこに、不審な動きを見せる軍用機の情報が入って来ました。犯行グループが乗っているものと思われ、コナーズとナンシーが現地へ向かうよう命令されます。
ジェラティノスのネタバレあらすじ:行方不明のジェラティノス
ジェラティノスを奪った犯行グループは、軍用機で国外逃亡を企てていました。しかし謎の現象で機体が故障し、山の中に急遽着陸。その後保管容器から逃げ出したジェラティノスによって惨殺されます。コナーズとナンシーは事故の知らせを受け、現場であるメキシコ国境付近の小さな町ラゴノガレスに向かいました。
ジェラティノス製作グループのスティーヴ・エルキンス、シド・ブリーム、アラン・スタンプの3人は、全員ポリグラフをパスしたことで国防省から一旦釈放されます。彼らもジェラティノス回収のためラゴノガレスへ向かいました。
一足先に到着したコナーズ達が機体を調査してみると、ジェラティノスが這ったと思われる痕跡を見つけます。追っていくと、ジェラティノスは水中に逃げたようでした。ジェラティノスがラゴノガレスの住人を次々襲ったため、事情を知らない保安官モーガンは頭を悩ませます。
コナーズは軍用機の事故を調査しに来た運輸安全委員会の者だと嘘を吐き、町の一軒家を借りてジェラティノスの捜索を始めました。
ジェラティノスのネタバレあらすじ:続く犠牲者
ジェラティノスが人間を襲うようになった原因を探るナンシー達。しかしその努力も虚しく、町の住人が次々と犠牲になっていきます。シドが遺体に残されたジェラティノスのサンプルを解析した結果、思いがけないことが判明しました。
ジェラティノスは成長を続け、巨大化しているようなのです。そして今やあらゆる有機体を破壊出来る超酸化体になっていました。スティーヴは、ジェラティノスの電気回路を破壊すれば止めることが可能ではないかと考えます。そのために、電磁パルス爆弾を使用することを提案しました。
コナーズは国防省に連絡を入れ、すぐに爆弾の手配を依頼します。そしてモーガン保安官らに真実を話し、住人を避難させるよう頼むことにしました。しかし一足先にコナーズの嘘を暴いていたモーガン保安官は、彼とナンシーを危険人物として留置場に拘束してしまいます。
ジェラティノスのネタバレあらすじ:裏切り
ジェラティノスの脅威は調査を続けるアラン達にも迫っていました。アランは地下室に現れたジェラティノスに殺害され、その無残な遺体をスティーヴが発見します。スティーヴは慌てて国防省の高官に連絡を取り、早く金を寄越せと要求しました。
ジェラティノスに関わる情報を渡した裏切り者は、スティーヴだったのです。その電話を聞いてしまったシドは、口封じのためにスティーヴに殺害されました。スティーヴは届いた電磁パルス爆弾を手に、保安官事務所へ向かいます。そして留置場に囚われたコナーズとナンシーを前に、自分の犯行を自供しました。
彼はジェラティノスを殺人兵器として売り出すため、情報を流すだけではなく、人を襲うようプログラムしたのです。鍵をこじ開けたコナーズがスティーヴに飛びかかり、殴り合いが始まりました。
そこにジェラティノスが現れます。スティーヴが無残に殺害され、コナーズ達もピンチに陥りますが、モーガン保安官らの発砲を受けジェラティノスは一旦姿を消しました。
ジェラティノスの結末:最終決戦
コナーズとナンシーは、何故ジェラティノスがこの小さな町に留まっているのか、その理由を考えます。モーガン保安官から現在は封鎖されているウランの鉱山があると聞き、ナンシーはそれが原因だと断定しました。ジェラティノスは放射能が大好物なのです。そこで鉱山に繋がる水道管のバルブを開け、ジェラティノスを誘き出すことにしました。
コナーズとナンシー、モーガン保安官がジープで鉱山に入ります。そして3人の前に巨大化したジェラティノスが現れました。モーガン保安官が犠牲となり、コナーズとナンシーは急いで出口に向かいます。コナーズはスティーヴから奪取した電磁パルス爆弾をジェラティノスに放り投げ、爆発させることに成功しました。
ジェラティノスは消滅し、コナーズ達も間一髪鉱山から脱出します。その後、スティーヴとの通話を証拠に国防省の高官を告発したコナーズとナンシー。ようやくジェラティノスの恐怖から解放されたと思った矢先、心配な知らせが飛び込んで来ました。
オリンパス号が何者かの操縦によって、地球に帰還しようとしているのだそうです。オリンパス号にいる生命体は、宇宙に飛び立った方のジェラティノス以外有り得ません。恐怖の再来を予感させながら、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ジェラティノス」のあらすじと結末でした。
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