映画「パンチドランク・ラブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パンチドランク・ラブの紹介：2002年アメリカ映画。口うるさい姉に囲まれて育ち、情緒不安定気味の独身男性バリー。彼にもようやく運命的な女性との出会いが訪れますが、ある一本の電話から詐欺に巻き込まれ、平穏な日常が脅かされていきます。ポール・トーマス・アンダーソン監督が描く新感覚のロマンティック・コメディです。
監督：ポール・トーマス・アンダーソン 出演者：アダム・サンドラー(バリー・イーガン)、エミリー・ワトソン(リナ・レナード)、フィリップ・シーモア・ホフマン(ディーン・トランベル)、ルイス・ガスマン(ランス)、メアリー・リン・ライスカブ(エリザベス)ほか
この解説記事には映画「パンチドランク・ラブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カリフォルニアで暮らすバリー・イーガンは、トイレの詰まりを直す吸盤棒を販売する会社の経営者です。几帳面かつ生真面目な性格のバリーには、七人もの姉がいます。やたらバリーの世話を焼きたがる姉達は、姉ロンダの誕生日パーティーに出席するようひっきりなしに電話をかけてきます。なんとか理由をつけて欠席したいバリーでしたが、姉達の圧力に屈し、嫌々パーティーに参加します。しかし女に縁のないバリーを姉達はゲイだとからかいます。逆上したバリーは窓ガラスを叩き割ってしまうのでした。自己嫌悪に陥ったバリーは、感情をコントロールできない自分の性格を治せないものかと義兄のウォルターに相談します。ウォルターは情緒不安定なバリーに戸惑いながらも、精神科医を紹介すると約束するのでした。
バリーはヘルシー・チョイス社の商品についてくるクーポンを集めることにはまっています。クーポンを集めて応募するだけで大量のマイレージを貰うことができるからです。そしてクーポン目当てに安価なプリンを大量に買い込みだします。ある夜バリーはセクシーな女性と会話が楽しめるテレフォンラブという怪しげな広告に惹かれ、詐欺だとは知らずに電話をかけてしまいます。請求に必要だと言われクレジットカード番号や個人情報まで教えてしまったバリーはジョージアと名乗る女から揺すられるようになります。一方姉のエリザベスからは会社の同僚のリナを紹介され、早速リナから食事に誘われます。リナはエリゼベスの家族の写真を見て、バリーに一目惚れしたことを告白し、バリーはすっかり舞い上がります。しかしエリザベスが小さい頃からキレやすく変わった弟だったとリナに吹聴していたことを知ったバリーは憤慨し、トイレで再び大暴れしてしまいます。その後店から追い出されてしまいますが、リナの部屋で二人はいいムードとなり、キスを交わします。しかしバリーはジョージアらの犯罪グループのターゲットにされようとしていました。リナの家を出たバリーは犯罪グループに襲われ、怯えながら500ドルを渡してしまいます。
追い詰められたバリーは、リナが出張でハワイを訪れていることを思い出し、ハワイへと高飛びすることを思いつきます。ヘルシー・チョイス社に今すぐマイレージが欲しいと電話しますが、実際に貰えるのは二か月後だと言われてしまいます。バリーは仕方なく自腹を切ってハワイへと飛び立ちます。リナは自分を追ってきてくれたバリーを歓迎し、二人はロマンティックな一夜を過ごします。バリーはリナと一緒にいると心穏やかでいられることを実感していて、リナもそんなバリーを心から愛おしく感じるようになります。一緒に帰国した二人でしたが、帰宅を待ち構えていた犯罪グループの車がバリーの車に突っ込んできて、助手席に座っていたリナが頭を負傷してしまいます。愛する女性を傷つけられ怒り狂うバリーは犯罪グループのメンバーを容赦なく殴り倒していきます。リナを病院に送り届けたバリーはジョージアに抗議の電話を掛けます。そして犯罪グループの居場所を突き止め、一人彼らの元に乗り込んでいくのでした。
犯罪グループの親玉ディーンと対峙したバリーは怯えることなく、脅しをやめるよう詰め寄ります。リナを守るためならば今のバリーには恐いものなど一つもありません。バリーの迫力に圧倒されたディーンはあっさりと引き下がるのでした。カリフォルニアへと帰ってきたバリーはリナの自宅へと向かいます。リナの家に着くと病院に置き去りにしたことを謝り、テレフォンセックスで恐喝された相手と戦ってきたことを素直に打ち明けます。そしてマイレージが手に入ったら一緒に世界中を旅行しようと不器用にも愛の告白をします。リナはバリーを優しく抱きしめるのでした。
この映画の感想を投稿する