恋に落ちる確率の紹介:2003年デンマーク映画。恋に落ちた日から世界はガラリと変わってしまう?不思議な世界に迷い込んだアレックスの恋は果たして成就するのか。
監督:クリストファー・ボー 出演:ニコライ・リー・コス(アレックス・デイヴィッド)、マリア・ボネヴィー(アイメ・ホルム/シモーネ)、クリスター・ヘンリクソン(アウグスト・ホルム)、ニコラス・ブロ(レオ・サンド)、ピーター・スティーン(メル・デヴィッド)、イーダ・ドゥインガー(モニカ)、ほか
映画「恋に落ちる確率」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋に落ちる確率」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「恋に落ちる確率」解説
この解説記事には映画「恋に落ちる確率」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恋に落ちる確率のネタバレあらすじ:起・語られ始めた物語
登場人物は四人。語り部で小説家のアウグスト、その妻アイメ、恋人同士のアレックスとシモーネ。四人それぞれが愛を求めていた。 滞在先のホテルでアウグストはモニカに呼ばれホテルの別階のバー、そしてその夜は仕事に専念すると言う。部屋で絵を描くと言ったアイメは、しかし夜になると一人地下鉄の駅へ向かった。恋人のシモーネ以外の女性を夢の中で傷つけたアレックスは、父親とシモーネと三人の外食から早く抜け出したいとシモーネに言い訳を頼み、先に地下鉄の駅へ向かった。そのホームで行われている大道芸を見ているアイメにみとれ、アレックスは彼女をカメラに収めた。入って来た地下鉄にアイメが乗り、追いかけてきたシモーネと一緒にアレックスもそれに乗った。そして、アイメが降りた駅で、シモーネを置き去りにしてアレックスは彼女を追うように降り、同じバーへ入った。
恋に落ちる確率のネタバレあらすじ:承・恋に落ちた世界
君は誰?と聞くアレックスに、忘れたの?遅刻よ。11時に約束していたとアイメは答えた。そしてアイメの部屋で一晩を共に過ごしたアレックスは、翌朝アイメの寝顔を撮った。これきりなのか、この後はどうなのか尋ねるアレックスに、考えてト言い置いて、アイメはシャワーを浴びに行き、アレックスはシャワールームにメッセージを置き、部屋を後にした。ロビーでアレックスとすれ違ったアウグストはベッドの様子とシャワールームの置いてあった13時に会おうと言うメッセージに、浮気に気づいたものの、何事もなかったように出迎えるアイメは昨晩何をしていたのか聞くと、絵を描いて早く寝た答えた。アウグストは一緒にいたいことを理由に公演を中止して家に帰ろうと提案するも、モニカから呼び出しの電話がかかって来た。 アレックスが家に帰ろうとすると、家のドアが小さくなっていた。下の階の住人は上の階はロフトでいつ貸し出されたのかと不思議がり、友人の家へタクシー代を借りに行けば知らない人扱いを受け、シモーネも父親の記憶からもアレックスは消えていた。
恋に落ちる確率のネタバレあらすじ:転・出会いを繰り返す
アイメに残したメッセージで13時の約束にアレックスが予約を入れた店ではちゃんと予約は取れていて、アイメもやって来た。しかしテーブルに着く前に化粧室へ行ってしまうと、まったくの他人としてアイメは相席を頼む形で席につき、自己紹介をした。そんな二人をアウグストは外から見ていた。テレビのインタビューでアウグストは、女にとって愛は不可欠で愛を意識的に選び取る選択の対象。男にとって偶発的なもの計画性を求めない。ゆえに混乱や不安を生み障害にもなると語った。無銭飲食でレストランから走り出した二人は、公園で再開の約束にアイメから指輪を渡された。再会の場所は最初に会った時アレックスが行こうと言ったローマ。アウグストにアイメが話そうとすると、見せたいものがあると言って、彼女への献辞の書かれた本を渡し、一緒に出発しようと抱きしめた。しかしアイメはアウグストの元を離れ本を破り捨てた。アレックスはホテルの彼女の部屋へ、予約を取ったと伝言を頼んだ。そして、待ち合わせへ行く途中、アレックスは辻でアイメとシモーネの二人に再び出会った。
恋に落ちる確率の結末:愛の試練
荷造りをしていると、アウグストが食事に来ないとモニカがやってきて、彼はあなたなしじゃ生きていけない口添えをしたが、アイメはもう手遅れとアウグストへ置手紙をした。そして彼女がバーでアレックスを待っている頃、彼は別のバーで、シモーネに引き留められていた。アイメと約束したバーへの電話も通じず、別れのキスをして公衆電話からかけても忙しと取り合ってもらえず、そうこうするうちにアイメは勘定をしてバーを出てしまい、アレックスが着いた頃にはもういなかった。アレックスは岐路に立ってアイメを見つけた。そして背中を向け駅へ歩き出した。その後ろをついて来ていたはずのアイメは、駅で振り返るといなくなっていた。 別のホテルで見つけたアイメはアウグストとの夫婦関係をどうするか決断していなかった。翌朝、眠るアイメに指輪を返し、アレックスは彼女に別れを告げた。
以上、映画 恋に落ちる確率のあらすじと結末でした。
恋に落ちる確率のレビュー・考察:これは作り話
この作品の語り部は当事者のアレックスでもアイメでもなく、アイメの夫で小説家のアウグスト。作中所々で、小説の朗読のような語りが入り、まるで自分の書く小説を通してアレックスを知っているようなふりが見受けられる。またアウグストが修正を加えると、アレックスもまたその通りに行動する。まるでまだ書きかけで推敲を加えている小説を、映画という形にしているようで、幾重にも重なった物語の折り目が見えてくるようで面白い。
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