ザ・リディーマーの紹介:2014年チリ, アメリカ映画。救世主と呼ばれた殺し屋のパルドは、稼業から引退し放浪の旅に出ます。途中、海沿いの町でリンチを受ける男を助けたことで、麻薬取引の抗争に巻き込まれてしまいます。その地にもう一人の伝説の殺し屋・サソリがパルドを追ってやって来ていました。チリ・アメリカ合作のバイオレンスアクション作品です。銃撃戦のほか、カンフー、柔術などを使う主役の格闘アクションが見ものです。
監督:エルネスト・ディアス=エスピノーサ 出演者:マルコ・サロール(パルド)、ノア・セガン(ブラドッグ)、ホセ・ルイス・モスカ(アラクラン/サソリ)、ロレト・アヴェナ(アントニア)、マウリシオ・ディオカレス(アグスティン)、スミルノウ・ボリス(ピエドラ)ほか
映画「ザ・リディーマー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・リディーマー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・リディーマー」解説
この解説記事には映画「ザ・リディーマー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・リディーマーのネタバレあらすじ:起
救世主(リディーマー)レデンドルと呼ばれた殺し屋パルドは、ライバルで伝説のアラクラン・通称サソリに1発の弾の入った拳銃を渡され置き去りにされます。どうにか生き延びたパルドは車で旅に出ます。途中、若い女をレイプする男たちを叩きのめし、海沿いの町に着きます。
信仰深いパルドが教会に行くと、一人の男が何かを隠そうとしています。気になったパルドが男を追うと、港で複数の男たちから「金の入ったバッグを何処へやった」とリンチを受けています。バルドは男を抱え家に連れて行きます。男はアグスティンで家には妹のアントニアと息子のトミーがいます。アントニアは「私が帰るまでに二人とも出て行って」と言いながらアグスティンの手当てをして仕事に出ます。
パルドは港へ行き、アグスティンをリンチした男たちを痛めつけます。仕事から帰ってきたアントニアが「私が帰るまでにいなくなってと言ったでしょう」と怒りだします。するとアグスティンは「網にかかったバッグの中に金が詰まっていた。そこでオレは金を教会に隠していたんだ」と話しました。
ザ・リディーマーのネタバレあらすじ:承
この地で麻薬を扱うアメリカ人ボスのブラドッグの家に、ピエドラがやってきます。「金が無くなった」と言うピエドラに、ブラドッグは「見つけ出せ、さもないと頭を潰す」と脅します。アグスティンが見つけた金は、ブラドッグの金だったのです。
「金を返そう」とパルドが言い、ピエドラのアジトに向います。丸腰のパルドはピエドラに捕まります。「金は教会にある」と教えると、ピエドラが「もしなかったらこいつを殺せ」と言って子分たちを連れて出て行きます。
しかしすでに金はなくなっていて、ピエドラが「殺せ」と電話で命令します。パルドは隙をついて見張りの男たちを皆殺しにします。アジトの惨状を見たピエドラは、ブラドッグに「救世主レデンドルがやってきた」と話します。
アメリカ人のブラドッグは「いいから殺せ」と言いますが、側近たちは「ヤバイ、レデンドルが来たらアラクランも来るぞ」と言って恐れます。身の危険を感じたアントニアはトミーを知り合いに預け、パルドとアグスティンを崖の下の洞窟に隠し、自分もそこにいることにしました。
ザ・リディーマーのネタバレあらすじ:転
パルドは自分の存在をブラドッグに知らせます。ブラドッグは、一番腕利きのイカロに「殺せ」と命じ、子分を集めます。一方アグスティンはパルドに「金を返しても殺されるから全員殺そう」と相談します。パルドは麻薬小屋に乗りこみ子分たちを殺していくと、イカロと一騎打ちになり、素手で格闘し、そして殺します。
洞窟で毎日神に祈り、ロシアンルーレットのごとく引き金を引くパルドを見ているアグスティンは、アントニアに「あいつはおかしい」と話します。パルドには妻がいて妊娠していました。しかし妻もパルドもサソリに捕まり、サソリに銃を突き付けられたパルドは妻を射殺していたのでした。
サソリが町にやって来ます。ピエドラの子分が殺され、横にはサソリの薬きょうが落ちています。薬きょうを持ってブラドッグに見せると、側近が「サソリがきた。大変だ逃げよう」と言いながら怖がりはじめます。慌てふためく側近をブラドッグが殺すと、すべてをピエドラに任せます。
パルドはブラドッグの家に乗りこみ、取り巻き滝を次々殺していきます。アグスティンは海に潜りボートで子分たちをおびき出します。陸に上がったアグスティンを待っていたのはサソリでした。
ザ・リディーマーの結末
パルドはブラドッグの部屋にたどり着きます。しかしブラドッグはすでにサソリに殺されていました。サソリに捕まったパルドが連れていかれると、アントニアとアグスティンも捕まっています。あの日、サソリを狙うパルドは間違ってサソリの息子を射殺してしまいます。これに怒ったサソリが、パルドの妻を拉致し殺させたのでした。
サソリはアグスティンに銃を渡し「自殺しろ、さもなければアントニアを殺す」と命じます。しかしアグスティンが自殺できないと見ると、頭を撃ち抜いて殺します。そして拳銃をアントニアに渡します。「自殺しろ」とアントニアに迫ると、アントニアは銃口をサソリに向けます。サソリがアントニオの足を撃ち抜きます。その隙を見てパルドがサソリの銃を蹴りあげます。
パルドはサソリに素手で向かいます。激しい戦いの末、パルドはサソリをKOします。するとアントニアが落ちている拳銃を拾いパルドに渡します。パルドはサソリを撃たず、銃を目の前に落とすと「あんたが天国に行って息子に会えることを祈っている」と言い、アントニアを連れて立ち去ります。一人になったサソリはその拳銃を拾い自殺したのでした。
以上、映画「ザ・リディーマー」のあらすじと結末でした。
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