再会の街での紹介:2007年アメリカ映画。9.11の飛行機事故で最愛の家族を失い、心を閉ざすようになった男。再会した同級生は彼を立ち直らせようとしますが、二人の行く手には様々な困難が待ち受けていました。ニューヨークを舞台に男達の絆と再生を描いた感動のヒューマンドラマです。
監督:マイク・バインダー 出演者:アダム・サンドラー(チャーリー・ファインマン)、 ドン・チードル(アラン・ジョンソン)、ジェイダ・ピンケット=スミス(ジャニーン・ジョンソン)、リヴ・タイラー(アンジェラ・オークハースト)・サフロン・バロウズ(ドナ・リマー)ほか
映画「再会の街で」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「再会の街で」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
再会の街での予告編 動画
映画「再会の街で」解説
この解説記事には映画「再会の街で」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
再会の街でのネタバレあらすじ:起
舞台はニューヨーク。歯科医を経営するアラン・ジョンソンは妻ジャニーンや可愛い娘達に囲まれ裕福な暮らしをしています。しかし仕事と家庭を往復するだけの生活を送るアランには本音を話せる友達もおらず、人知れず孤独を抱えていました。仕事の帰り道アランは大学時代の友人チャーリー・ファインマンの姿を見掛けます。必死に名を呼び掛けますが、チャーリーはまったく気づく素振りも見せません。アランは9.11の飛行機事故で家族を失ったチャーリーのことがずっと気にかかっていました。ある夜外出したアランは風変わりなスク―ターで街を駆け抜けるチャーリーと再会します。しかし彼はジョンソンのことをまったく覚えていません。大学時代の思い出を語りかけると、チャーリーは少しずつ心を開いていき、リフォーム中のアパートを見せてくれるのでした。アランはアパートの管理人からチャーリーが何度となくリフォームを繰り返していることを知らされるのでした。ある日アパートの玄関先でチャーリーとアランが話し込んでいると、老夫妻がチャーリーに話しかけてきます。二人はチャーリーの亡くなった妻の両親であるティンプルマン夫妻ですが、チャーリーは二人の顔を見るなり警戒した表情を見せます。夫妻から逃げるようにスクーターにまたがったチャーリーはアランを後ろに乗せて街の中へと飛び出していきます。
再会の街でのネタバレあらすじ:承
そして辿り着いたのはあるクラブ。そこでチャーリーは得意のドラムを演奏してみせます。しかしアランが家族の話題を出した途端にチャーリーの態度が豹変、自分には構うなと敵意をむき出しにするのでした。アランは職場ではしつこく付きまとわれていた女性患者ドナに逆恨みされ、セクハラで訴えられてしまいます。仕事の帰り道アランはティンプルマン夫人から話掛けられます。チャーリーは家族を失ってからというものの歯科医も辞め、次第に現実逃避するようになったと言います。ティンプルマン夫妻はチャーリーから会うことも拒絶され、彼への不信感を募らせているのでした。アランは一層チャーリーを気に掛けるようになり、チャーリーも彼を慕うようになっていました。二人はまるで青春時代を取り戻すかのように音楽のセッションをしたり、ゲームをしたりして友情を深めていきます。妻との生活に息苦しさを感じていたアランはチャーリーと一緒にいる時だけは窮屈な日常を忘れることができました。しかし二人でレイトショーを楽しんでいた間にアランの父が亡くなってしまいます。ジャニーンはチャーリーとの時間を優先する夫への不満を募らせ始め、夫婦間に溝ができてしまうのでした。
再会の街でのネタバレあらすじ:転
チャーリーはアランの職場にもふらっと現れるようになります。そして訴えを取り下げるためアランを訪ねて来たドナに一目惚れしてしまいます。ドナもまた長い間夫に不倫され精神のバランスを崩している女性でした。アランは現実と向き合おうとしないチャーリーを専門医に診せるため、精神科医のアンジェラの元を訪ねます。しかしセラピーでチャーリーは自分のことをうまく語ることができません。アンジェラから誰でもいいから話をすることが必要だと言われたチャーリーは、アランに妻や三人の娘達と過ごした日々を語り出し、かけがえのない家族を失った苦しみを吐露していきます。しかし亡き家族を思い出したことで再び感情がコントロールできなくなっていました。ある晩銃を所持したまま街に出たチャーリーは道に飛び出してタクシーの運転手と口論になってしまいます。そして騒ぎながら銃を振り回し始め、街は逃げ纏う人々で騒然とします。そばにいた警官によって取り押さえられたチャーリーは告訴は免れたものの、精神鑑定を受けることになります。アランはチャーリーを追い詰めてしまったことを深く反省します。ティンプルマン夫妻の強い希望もあり、チャーリーの精神病院への入院が検討されるようになります。アランはチャーリーになぜ部屋のリフォームにこだわるのか尋ねます。チャーリーは事故前に妻のドリーンが台所のリフォームを計画していたものの、忙しさから話をまともに聞かなかったことを悔やみ、今も自分を責め続けているのでした。
再会の街での結末
チャーリーの入院が必要性を問う審問会が開かれます。証人台に立った義父ティンプルマンは事故以後絶縁状態となり、家族を思い出そうともしないチャーリーの薄情さを責め立てます。そして義父から家族達との写真を見せられたチャーリーは混乱して大声をあげ始め、裁判は休廷となってしまうのでした。ティンプルマン夫妻は判事から亡くなったドリーンは夫を精神病院に入院させることなど望んでいないのではないかと問いかけられます。さらにチャーリーから写真など見なくても妻や娘達の顔を忘れた日などないと告げられた夫妻は、チャーリーが事故後誰よりも苦しみ続けてきたことを痛感するのでした。入院を回避したチャーリーは新居へと移ります。引っ越しのお祝いにドナやアンジェラもやってきて、チャーリーとドナは互いを意識し始めます。相変わらずゲームに明け暮れるチャーリーでしたが、少しずつ彼の世界は広がりはじめています。チャーリーの引っ越しの手伝いを終えたアランはジャニーンに電話し、家族と向き合うことを避けてきたことを詫び、愛の気持ちを伝えます。チャーリーにスクーターを返しそびれたアランは、一人スク―ターにまたがり、夜の街を駆け抜けていくのでした。
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