グッバイ、リチャード!の紹介:2018年アメリカ映画。「余命180日」。大学教授リチャードに突然告げられたがん宣告。美しい妻と素直な娘、そして何不自由のない生活は一変、妻の不倫や娘のレズビアン宣言など大きく揺らいでいく。しかし死を前にしたリチャードは残りの人生を自分のために生きることを決意。授業中に酒やマリファナを楽しんだり、知り合ったばかりの女性とトイレで性行為をしたり。この自由な生き方はリチャードにこれまでにない喜びをもたらせ、彼の言動は次第に家族や生徒たちにも影響を与えていく。しかし、がんは少しずつリチャードに身体を蝕んでいき、徐々に終わりの日は近づいてくる…。シリアスになりがちな“人生の終わり”を新鋭ウェイン・ロバーツ監督がユーモラスに描く。
監督:ウェイン・ロバーツ 出演:ジョニー・デップ(リチャード)、ローズマリー・デウィッ(ヴェロニカ)、ダニー・ヒューストン(ピーター)、ゾーイ・ドゥイッチ(クレア)、ロン・リビングストン(ハリー)、オデッサ・ヤング(オリヴィア)ほか
映画「グッバイ、リチャード!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グッバイ、リチャード!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グッバイ、リチャード!の予告編 動画
映画「グッバイ、リチャード!」解説
この解説記事には映画「グッバイ、リチャード!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グッバイ、リチャード!のネタバレあらすじ:起
「余命180日です」大学教授リチャードは突然医師からがん宣告を受けました。薬を使えば1年は生きることができる可能性はあるとのこと。しかしリチャードはこれを拒否しました。
リチャードはショックな気持ちを抱えながら家に帰りました。美しい妻ヴェロニカと、素直なひとり娘クレアが待つ食卓につき、自分の病について家族に伝えようとしました。
しかし、クレアから「レズビアンなの」と衝撃の告白をされ、リチャードは話すタイミングを失ってしまいます。
同性愛を認められない妻ヴェロニカとクレアが口論になり、さらにはヴェロニカからも「不倫をしている」と告げられました。しかも不倫関係にあるのは、リチャードの上司ハリーとのこと。結局、リチャードからは何も伝えられず夕食を終えることとなりました。
グッバイ、リチャード!のネタバレあらすじ:承
翌日、自暴自棄のまま大学へと向かい生徒の前に立ちました。そして、「今すぐやる気のないやつは出てくれ。それだけでも成績は付けてやる」と、突拍子もないことを言い出しました。これによりほとんどの生徒は退出。さらには文学に興味のない者、スウェットを着用している者などを次々に教室から追い出しました。
失うものがなくなったリチャードは残った生徒たちを前にして、酒やマリファナをしながら授業を行い、生徒たちにもすすめるなど、ルールを無視した型破りな行動をとっていきます。
病気について、唯一打ち明けたのは親友で同僚でもあるピーターだけでした。しかしピーターの心配もよそに、リチャードはその後もバーの店員とトイレでセックスをしたり、オフィスで男子生徒と淫行をおこなったり、酒やマリファナにどっぷり浸かる自由気ままな生活を続けていました。
グッバイ、リチャード!のネタバレあらすじ:転
そして、ある日。リチャードはついにオフィスで倒れてしまいました。ついにリチャードの身体をむしばむガンが本気を出しはじめてきたのです。“終わりの日”は着実に近づいてきていたのでした。
リチャードは学長でヴェロニカの不倫相手でもあるハリーに研究休暇がほしいと願い出ます。最期はひとりで死ぬつもりだったのです。そんなリチャードの思いを知ってピーターも涙をうかべリチャードを抱きしめます。
その後、リチャードは生徒たちに語ります。「自分に忠実に生きろ。自分ではないものになって満足してはいけない」と。さらに続けます。「君たちにはチャンスがある。そのチャンスがきたら死ぬ気になってしがみついて絶対に逃すな」と。それはまるで生徒たちに贈る遺言かのような強い言葉でした。
グッバイ、リチャード!の結末
これを機にリチャードの生活は変化します。酒やマリファナを断ち、家族や友人にも優しく接するようになったのです。
その後、リチャードはヴェロニカと共にハリーが主催した教師のパーティに出席しました。皆が食事を楽しんでいる中、突然立ち上がったリチャードはスピーチを始めました。主催したハリーに嫌味を言い、親友ピーターにお礼を述べると、自身の余命が残りわずかなことや研究休暇のため今日でここを去ることを告げました。いきなりの告白でしたが、ヴェロニカはリチャードの意志を尊重し穏やかにこれを受け入れます。
自宅に戻ると、失恋したクレアが泣きながら戻ってきました。リチャードは彼女を抱きしめ、自分の病を告げると、必ずいい恋愛ができると励まし愛犬と家を出ました。
星空の綺麗な夜。リチャードは静かな夜道を走りながら、涙をこらえられず一旦車を停止させました。しかし覚悟を決めて発進させると、次第にその顔には笑みが浮かび大きな笑い声となり夜道を照らしていきました。
以上、映画「グッバイ、リチャード!」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する