旅立ちの時の紹介:1988年アメリカ映画。夭折したリヴァー・フェニックスの演技面での代表作(アカデミー賞助演男優賞にノミネート)。身元を隠して生きざるを得ない家族の苦悩をヴィヴィッドに描き、シドニー・ルメット監督にとっても久々の秀作となった。
監督:シドニー・ルメット 出演:リヴァー・フェニックス(ダニー)、クリスティーン・ラーチ(アニー)、マーサ・プリンプトン(ローナ)、ジャド・ハーシュ(アーサー)、ジョナス・オブリー(ハリー)、ほか
映画「旅立ちの時」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「旅立ちの時」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
旅立ちの時の予告編 動画
映画「旅立ちの時」解説
この解説記事には映画「旅立ちの時」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
旅立ちの時のネタバレあらすじ:起
郊外の野球場で試合が行われています。バッターボックスに立っているのは、眼鏡をかけた繊細そうな少年・ダニー。彼が三振になり試合終了。すぐに選手たちは帰り始めます。ダニーも自転車でグラウンドを離れますが、自分を尾行している車に気が付きます。さり気なく立ち止まり、逆方法に走り出すダニー。空き地で自転車を捨て、弟を家から連れ出します。彼らは父母を待ち、彼らのバンの車中へ。そのまま一家は家を捨てて逃げ出します。
旅立ちの時のネタバレあらすじ:承
実はダニーの父母はお尋ね者。1970年代にナパーム弾製造に関わる施設を爆破し、警備員を障害者にさせたのです。以来彼らは支援者の地下組織に頼って逃亡生活を続けていました。その事件の時にダニーは2歳で、彼にとっては逃亡こそが生活そのものなのです。やがて、一家は組織のお陰で新しい身分証明書を得て、別の土地に落ち着きます。ダニーも転校生として新しい学校へ。そこにいた音楽教師が彼のピアニストとしての才能に注目。ぜひジュリアード・スクールを受験するようにダニーに勧めるのですが、父母がお尋ね者である彼にはそれは不可能でした。
旅立ちの時のネタバレあらすじ:転
一方、その教師の家に招かれた際、ダニーは教師の娘・ローナと知り合い、やがて恋愛関係に陥ります。彼女を自分の家のパーティに呼び、一緒にダンスをするダニー。ローナへの愛が深まるにつれ、自分の秘密を隠しているのが苦しくなり、ついに彼は家庭の事情を打ち明けてしまいます。そして教師の熱心さに心を動かされ、両親に黙ってジュリアードの試験を受けることに。ダニーの母親・アニーも教師から話を聞いて息子の才能を知り、夫・アーサーには言わずに裕福な自分の父親に接触。自分たちがいなくなった後のダニーの生活面でのサポートを頼むのです。
旅立ちの時の結末
逃亡生活は家族全員一緒であるべきだと考えていたアーサーの方も、自分たちの地下組織の仲間が殺されたことを知り、結局、ダニーの独立に同意します。車に乗り込んだ父と母、それに弟・ハリーは、自転車で追ってきたダニーに別れを告げます。涙を流しながら彼は家族を見送るのです。
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