スクリーム・オブ・バンシー ~殺戮の妖精~の紹介:2011年アメリカ映画。封印されていた死の妖精「バンシー」の恐怖を描くアクション&ホラー。大学教授のモーラは、ある日差出人不明の荷物を受け取った。中には中世の物と思われる篭手と地図が入っている。地図をもとに隠し部屋を見つけたモーラと学生達は、そこで謎の箱を発見。篭手が鍵となっていた箱には切断された頭部が入っていた。モーラ達が驚いていると、頭部の口が開き耳をつんざく絶叫が響く。その絶叫を聞いた日から、モーラ達の前に恐ろしい化け物が現れるようになった。モーラ達が目覚めさせてしまったのは、アイルランド聖堂騎士団によって封印された殺戮の妖精「バンシー」だったのだ。
監督:スティーヴン・C・ミラー 出演:ローレン・ホリー(モーラ・ウェラン教授)、ランス・ヘンリクセン(ブロデリック・ダンカン)、トッド・ヘイバーコーン(オットー)、エリック・F・アダムズ(フレデリック・ページ)、マーセル・ベール(シェイラ・ウェラン)ほか
映画「スクリーム・オブ・バンシー 殺戮の妖精」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スクリーム・オブ・バンシー 殺戮の妖精」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スクリーム・オブ・バンシー ~殺戮の妖精~の予告編 動画
映画「スクリーム・オブ・バンシー 殺戮の妖精」解説
この解説記事には映画「スクリーム・オブ・バンシー 殺戮の妖精」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スクリームオブバンシー殺戮の妖精のネタバレあらすじ:恐怖の始まり
1188年のアイルランド、リムリック。聖堂騎士団が赤いローブを纏った人物を馬で追っています。騎士の1人が二又の槍をローブの人物に突き刺し、その首を箱の中に封じ込めました。
それから約800年後の現代。大学教授モーラ・ウェランは、遅くまで資料の記録、整理を行っていました。そんなある日、彼女のもとに差出人不明の荷物が届きます。箱には「ラバカレ」と書かれてあり、中には古びた篭手が入っていました。意匠からして、12世紀頃のアイルランドの物です。箱には「第3区画」と書かれた地下倉庫の地図も入っていて、意味不明な正方形が赤く記されていました。
地図をじっと見ていたモーラの娘シェイラは、正方形が隠し部屋を指しているのだと気付きます。地図に従って棚の奥の壁を押してみると、もろくなっていたのか簡単に崩れてしまいました。モーラの呆れたような声に腹を立てたシェイラは、倉庫を出て行ってしまいます。モーラが隠し部屋に入ってみると、中には「ダンカン」と書かれた木箱がひとつだけ置いてありました。モーラと学生のオットー、ジェニーは慎重に木箱の中を確認します。
すると今度は篭手と同じ紋様が入った箱が現れました。調べてみると、それはアイルランド聖騎士団の紋章です。箱は僅かに振動し、呼吸しているような音が聞こえました。篭手が箱の鍵になっていると気付いたモーラは、カメラで録画しながら開けてみることにします。3人が息を飲む中、箱から現れたのは切断された頭部でした。
その顔は醜い老婆のようで、大きな口と鋭い牙を持っています。すると突然頭部の口が開き、耳をつんざく絶叫を発しました。叫び終えた頭部は爆発して消えてしまいます。失神寸前のモーラ達の耳からは血が流れていました。
スクリームオブバンシー殺戮の妖精のネタバレあらすじ:化け物の幻覚
帰宅後、モーラは「ダンカン」について調べます。するとブロデリック・ダンカンという名の男性がアップしている動画がヒットしました。彼は陰鬱な様子で自らの哲学を語り、死の前兆が情け容赦なく訪れるだろうと話します。
その夜、モーラが不気味な気配を感じていると、目の前に恐ろしい化け物が現れました。その顔は箱に入っていた頭部そのものです。絶叫する化け物に二又の槍で貫かれたモーラでしたが、気付くと部屋の中で座り込んでいました。どうやら幻覚だったようですが、あまりの生々しさに震えます。
翌日、大学へ行くとオットーもジェニーも不気味な体験をしていていました。3人はダンカンについて調べるため、第3区画にある職員名簿を確認します。ダンカンは10年前まで、この大学で教鞭を執っていました。しかし異常な行動が続いたため退職させられており、現住所は不明です。
モーラは箱の謎を解くため、ダンカンの助手フレデリック・ページの家を訪ねることにしました。その直後、1人になったモーラは再び化け物に襲われます。逃げ惑う彼女は警備員ピートの遺体を発見しました。彼も昨夜化け物の絶叫を聞いており、殺害されていたのです。化け物の幻覚はオットー達と合流すると消え失せました。
スクリームオブバンシー殺戮の妖精のネタバレあらすじ:妖精「バンシー」
オットーとジェニーは大学に残り、ダンカンの動画を調べます。彼は「ビーン・シー」という単語を口にしました。ケルト語で「バンシー」のことです。バンシーはアイルランド民話に登場する、泣き叫んで死を予告する妖精です。バンシーの叫び声を聞くと、死を受け入れるまで取り付かれるということでした。
直後にオットーが化け物に襲われます。化け物は醜い顔で絶叫しながらオットーの首を絞めてきました。幻を振り切ったオットーは、化け物の正体はバンシーだと確信します。そしてバンシーの前で叫んでしまうと殺害されるのだと推測しました。
ページの部屋を訪ねたモーラは、古い写真や映像を見せて貰います。20年前、ダンカンとページはくさび形の洞穴で発掘調査を行いました。ひとつはラバカレという名の墓穴です。入植者が残した地図を頼りに地下穴へ潜った彼らは、武器庫の中であの箱を発見しました。以来ダンカンは箱に異様に執着するようになります。
危険を感じたページは、あの箱を大学地下に隠しました。
スクリームオブバンシー殺戮の妖精のネタバレあらすじ:広がる恐怖
モーラは録音したバンシーの絶叫をページに聞かせ、これまでの経緯を説明します。篭手を送ったのはダンカンだと断言したページでしたが、彼と関わると危険が及ぶとして居場所は教えてくれませんでした。
その頃、1人帰宅したジェニーの前にバンシーが現れます。必死で叫ぶまいとする彼女でしたが、絶叫するバンシーを前に叫んでしまい、命を奪われてしまいました。
更にモーラの研究室で、シェイラと彼女の恋人カーティスも絶叫を記録した動画を見てしまいます。愛娘の危機に焦るモーラ。すると、ページも協力すると現れます。絶叫を聞いたことで、彼の前にもバンシーが現れるようになったのでした。各々武器を持ち、モーラの運転でダンカンの家を目指します。
車でダンカンの家に向かう途中、一行は彼の動画を再生していました。ダンカンは、バンシーは迫害されたのだと語ります。バンシーは王族に謝罪を求め、叫びに屈服させようとしていたようです。すると、動画の声を聞いていたモーラは突如強い眠気に襲われました。
そのまま事故を起こしてしまい、カーティスが瀕死の重傷を負います。もはや助からないと悟った彼は、モーラの手を握り「シェイラを守って」と言い残しました。モーラ達が苦渋の決断で車を離れると、1人になったカーティスの前にバンシーが現れます。
スクリームオブバンシー殺戮の妖精の結末:封印
やっと到着したダンカンの家には、壊れたマネキンが無数に転がっていました。ダンカンは箱を奪おうとモーラ達を銃撃します。モーラは携帯電話を使い、ダンカンにもバンシーの絶叫を聞かせました。一時シェイラがダンカンに捕まってしまいますが、上手く逃げ出します。
モーラはダンカンに銃口を向け、バンシーの封印に必要なのは箱と二又の槍だと聞き出しました。槍はダンカンが所有していました。1人逃げ惑っていたシェイラは、潜り込んだ洞穴でバンシーに襲われます。
しかし彼女は強い意志で叫び声を上げませんでした。そこへモーラ達が駆けつけ、槍を使ってバンシーと対峙します。モーラとシェイラの連係プレーで、無事バンシーの頭部を箱に封じ込めました。
するとダンカンがその箱を抱え、親子を射殺しようと銃口を向けます。しかし弾は入っていませんでした。シェイラがダンカンに槍を投げつけ、一連の惨劇に幕を引きます。
その後、バンシーを封じた箱は再び木箱に入れられました。箱が大学倉庫の奥深くへ仕舞われ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「スクリーム・オブ・バンシー ~殺戮の妖精~」のあらすじと結末でした。
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