邪悪は宿るの紹介:2021年アメリカ映画。ジェフは過去にホラーコミックのヒット作を出したものの、今は鳴かず飛ばずで低迷しています。そんなジェフを見限った妻マギーは離婚調停に持ち込み、一人娘のジェニーの親権をも取ろうとしています。ある日、マギーがひき逃げに遭い死んでしまいます。ジェニーと二人暮らしを始めたジェフでしたが、家に誰かの霊が現れはじめます。霊に苦しめられる内容のオカルトホラーですが、裏にひとひねりあるミステリー要素も入っています。
監督:ウィリアム・ブレント・ベル 出演:ルパート・フレンド(ジェフ)、ブライアン・コックス(ポール)、マデリーン・ブルーワー(サマンサ)、メイミー・ガマー(マギー)、ヴァイオレット・マックグロー(ジェニー)ほか
映画「邪悪は宿る」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「邪悪は宿る」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「邪悪は宿る」解説
この解説記事には映画「邪悪は宿る」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
邪悪は宿るのネタバレあらすじ:起
ジェフがベビーシッターのサマンサに自分の描いたホラーコミックを見せている頃、ジェフの一人娘ジェニーは屋根裏部屋にいて「あの人が来る」と独り言を言っています。妻のマギーが帰ってくると屋根裏の柱に登っていたジェニーが転落します。音を聞いたマギーが倒れたジェニーを抱えて降りてきます。「何してたの!ジェニーをほったらかしにして」とジェフとサマンサに怒ります。
マギーはかつて、ジェフのホラーコミックを一緒に手伝い『グリズリー・キン』というヒット作を生み出したものの、それ以降全く売れなくなり絵すらも描けなくなったジェフに「過去の栄光を捨てて仕事をしてよ」冷たく当たり、現在離婚調停中なのです。
調停には、弁護士であるマギーの父親のポールも同席し、収入のないジェフにはまったく不利で、「せめて親権だけは欲しい」言うものの、親権もマギーに渡ることにほぼ決まっている状況です。
マギーが実家で預かっているジェニーと会える日が来たジェフは、この日の予定を無視してレストランへ入ります。そこで、昔の友人コナーに会います。コナーはコミック会社を経営していて「うちで働かないか?」とジェフに言います。ジェフが「グリスリー・キンの続編を考えているんだ」と答えると、「古い作品はもういい、創作じゃないんだ、ペン描きだ」と言ったのです。
その時、マギーからジェフに電話が入り「待ち合わせ場所にいないじゃない?」と怒りだします。予定を変えたことに文句を言うマギーは、レストランに向かい電話しながら歩きます。「絶対親権は渡さない」と言う剣幕のマギーは、道路を横断中にひき逃げに遭い、死んでしまいます。
邪悪は宿るのネタバレあらすじ:承
ジェフはマギーの葬儀の後、自宅に集まった参列者に挨拶をします。ポールが「こんな日にあの絵はそぐわない」とジェフに言います。その絵は、ジェフが描いた親子3人の姿です。その時、絵の下のローソクが倒れて絵に火がつき、ジェフの顔が焼けてしまいます。
ジェフにマギーの保険金が下り、親権はジェフに戻ります。こうしてジェフと一人娘ジェニーの生活が始まりますが、ジェフは家にあるホラー人形が大きくなって動く夢を見ます。翌朝、ポールがやってきて「親権をこっちにもらう調停を申し込んだ」と言ってきます。
ジェフはコナーの会社へ行き「ペン描きをやらせてほしい」と言います。仕事が決まり、昼間は今まで通りサマンサがいます。その夜、マギーが「部屋に誰かいる」と呼びに来ます。ジェフが部屋を調べて安心させると、ペン描きをし始めます。途中でジェフは昨日の夢が頭に浮かび、ペンを走らせます。知らぬ間に数体の化け物のスケッチを描いていました。
コナーに仕上がった原稿を持っていくと、その中に化け物のスケッチが入っています。横にいた共同経営者のアランの目に留まり、「ホラーコミックを描いてくれ」と言われます。
その夜、ジェニーは部屋で化け物を見て叫び、ジェフはジェニーと一緒に寝るようになります。翌日、ジェニーの部屋に見守りカメラをセットします。その時、ジェニーのノートに自分が描いたものと同じ化け物の絵が描かれていることに気づきます。ポールがやってきて「マギーの死は事故じゃない。ブレーキ痕がないんだ、犯人を見つけてやる」と言います。
邪悪は宿るのネタバレあらすじ:転
昼間、ジェニーとサマンサを連れて公園に行ったジェフは、突然周りの景色が赤く染まり人々が睨みつけるような幻覚に見舞われます。家に帰ると、サマンサが「ジェニーをおじいちゃんに渡すのも一つの方法よ」と言って突然キスしてきます。予想外の出来事にジェフが驚くと「ごめんなさい」と言ってサマンサが帰っていきます。夜、ジェフがコミックを描いていると、見守りカメラには化け物と話すジェニーが映っています。慌てて部屋に行ったものの、ジェニーしかいませんでした。
翌日、仕事から帰ってくると、サマンサが「ジェニーが鍵をかけている屋根裏部屋にいた」と言います。ジェフが話を聞くと「新しい友達が入れてくれる」とジェニーが答えます。その夜、屋根裏部屋のドアが開いているのをサマンサが見つけて上を覗きます。そこにはジェニーのほかに化け物がいたのです。帰ってきたジェフにサマンサが報告し、ジェフはもう一つ鍵をつけます。
ジェフが部屋に入ると、自分の描いた絵がズダズタになっています。ジェニーを問い詰めると「私じゃない。でもパパは私を手放そうとしたでしょう」と言います。ジェフが「誰に聞いた?」と聞くと「ママ」だと答えます。ジェフは化け物はマギーの霊だと考えます。アランに会い、絵と霊の事を話すと「幻覚剤アヤクスカを使ってマギーの霊と話すんだ」と渡されます。
ジェフは家に帰りサマンサに「この家を出ようと思っている。そうなれば君の助けもいらなくなる」と言います。その時、食事をしていたジェニーが痙攣して倒れます。急いで注射をしたジェフは「食事アレルギーだ」と言います。
警察を呼び調べると、ジェニーの食事にアレルギー反応を起こすピーナツが入っていたことがわかります。そしてジェニーは婦警に「ママは殺された」と言ったのです。それを知ったジェフはポールに「ジェニーを預ける」と言って連れ帰ってもらいます。サマンサは「ここにいたら殺される」と言って帰ります。
邪悪は宿るの結末
一人になったジェフはアヤクスカを飲んでマギーを呼びます。マギーが現れ、事故の様子が見えます。翌朝、調停に行ったジェフはポールに「あの家を売って、お父さんの家に近くに引っ越すからジェニーを奪わないでほしい」と頼みます。ポールは納得し「ひき逃げ犯の車が見つかった。いずれ犯人もわかる」と教えます。
ポールがジェニーを連れて引っ越しの荷物を取りに来ます。ジェフに呼ばれたサマンサも家で待っています。ジェフは会社で調停が上手くいった事を報告しています。ポールのスマホに犯人の画像が送られます。それを見たポールはジェフのスマホに電話をして画像を送信しますが、ジェフはミーティングの途中で見れません。
話が終るとジェフがポールに電話し、「早く家から出るんだ」と言いますが、ポールは何者かに階段から突き落とされます。
マギーの霊に襲われたと思ったジェフが家に行くと、倒れたポールが犯人の画像を見せます。それはサマンサでした。「早くここから逃げよう」と言うサマンサにジェフが画像を見せます。サマンサは「ジェフがマギーから虐げられているのを見ていられなかった。だからあの女を殺したのよ」と言います。ジェフは「ピーナツを入れてジェニーも殺そうとしただろう」と問い詰めると「仕方がなかった」と言います。
そこへマギーの霊が現れ、サマンサを殺します。ジェニーは屋根裏部屋の窓際にいます。ジェフが上っていくとマギーがいます。「連れて行かないでくれ」と言うジェフに、マギーの霊が襲いかかります。ジェニーが「やめて!二人の喧嘩は見たくない」と言います。ジェフは隙を見て助けようとジェニーを抱きしめます。二人はそのまま庭へ落ちて行きます。ジェフの頭にはマギーとジェニーの思い出が走馬灯のようにめぐります。
意識が戻ったジェフの前にジェニーが立っています。「ママが助けてくれたのよ」とジェニーが言うと、ジェフは「終わったんだ」と安堵します。しかしマギーの霊は、それ以降もジェニーを見守っていました。
以上、映画「邪悪は宿る」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する