映画「シャーキーズ・マシーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シャーキーズ・マシーンの紹介：1982年アメリカ映画。さえない部署である風紀課に落とされたシャーキーがクセ者ぞろいの刑事たちを即席に自分のマシーン（機械）のごとくまとめ上げて売春組織とヤク中の殺し屋を捜査するポリス・アクション映画。でも、ヒッチコックその他のハリウッド古典映画のヒーローのようにシャーキーは捜査対象の女を愛するようになる。
監督：バート・レイノルズ 出演者：バート・レイノルズ（シャーキー）、ヴィットリオ・ガスマン（ヴィクター）、レイチェル・ウォード（ドミノ）、ブライアン・キース（パパ）、チャールズ・ダーニング（フリスコ）、バーニー・ケイシー（アーチィ）、ヘンリー・シルヴァ（カルロ）ほか
この解説記事には映画「シャーキーズ・マシーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アトランタ市警で派手な活躍をしてきた刑事シャーキーがおとり捜査で麻薬の売人と商談をしているところに同僚のスマイリー刑事が突然現れて声をかける。罠にはめられたと知って逃げ人質を取ってバスジャックを起こした売人をシャーキーは射殺したが、市民に負傷者が出た責任を取らされ、暗い階段を下りて地下にオフィス兼留置場がある風紀課に異動する。売春婦や変質者を取り締まる、市警では「はきだめ」とみなされている課である。風紀課での初仕事でシャーキーは州知事候補ドナルド・ホッチキンスの演説会の周りで客引きをしていた売春婦を逮捕する。その女の失言から、ちょうど風紀課にいたポン引きのパーシィが1晩1000ドルの高級娼婦を抱えていること、彼には大物の黒幕がいることがわかる。パーシィのアドレス帳には暗号で娼婦の電話番号が七つメモされていた。シャーキーたち風紀課はその電話番号について捜査を始める。
シャーキーは人事課にいる盗聴のベテラン、ノッシュをまきこむ。暗号の娼婦の一人、ドミノが州知事候補のホチキンスと関係していることがわかる。シャーキーはノッシュの他にベテラン刑事のパパ、日本食好きのアーチィの助けも得てドミノの部屋を盗聴すると共に向かいのビルから監視することになる。やがてシャーキーは美しいドミノに心ひかれていった。そして、ある夜ドミノを訪れたヴィクターという男が彼女を支配していることがわかる。ヴィクターは少女のドミノを見出し、最高の娼婦にしこんだのだった。
ところが、ダンサー志望でヴィクターの支配を離れたがっているドミノにヴィクターは殺し屋を差し向ける。翌日、シャーキーの監視中に彼女のアパートで殺人事件は起きる。規則通りこの事件を殺人課に回すと言う課長のフリスコを説き伏せて風紀課の刑事たちはノッシュや鑑識課の刑事と共に自分たちでこの事件を解決しようとする。やがて実行犯が麻薬中毒者でビリー・スコア等と名乗る男と分かる。彼はヴィクターの実弟カルロである。市の裏社会を支配するヴィクターは知事に当選しようとしているホッチキンスもドミノのことでゆすって支配しようとしていた。
シャーキーがドミノのアパートにいると、ドミノが自分の部屋で起こった惨事を知らずに帰ってくる。殺されたのは、ドミノの友人ティファニーだったのだ。シャーキーは週末を過ごす家にドミノをかくまう。ドミノを盗撮した写真を壁に貼っていたせいでシャーキーは嫌われてしまうが、やがて二人は愛し合うようになる。シャーキーはヴィクターの前に姿を現し、ドミノが生きていることを告げて驚かせる。しかし、ノッシュに会いに行ったシャーキーをヴィクターの部下の中国人が捕まえる。彼はスマイリーの前に連れて行かれる。彼が警察内の内通者だった。彼の手引きでノッシュや、シャーキーの昔の相棒も殺されていた。指を2本切り落とされてもシャーキーはドミノの居所を吐かず、隙をついてスマイリーや中国人を殺して逃げる。
知事に当選したホッチキンスの前にドミノとシャーキーが現れ、ホッチキンスは警察に連行される。旗色の悪くなったヴィクターとカルロは言い争いになり、警察がヴィクターの豪華な部屋に踏み込んだ時、カルロは既に兄を射殺して逃げていた。シャーキーらは同じ建物の非常階段にいたカルロを追う。パパが撃ち殺され続いてアーチィも深手を負うが、シャーキーはカルロを追いつめる。追いつめられたカルロが自殺する前にとどめの一発を撃ちこむ。シャーキーが週末を過ごす家の外ではドミノと遊ぶシャーキーの姿があった。
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