Shopgirl/恋の商品価値の紹介:2005年アメリカ映画。ベテラン喜劇俳優スティーヴ・マーティンの処女小説『ショップガール』を映画化。2人の男性の間で揺れ動く女性の恋心を描くロマンス・コメディ。高級デパートの店員ミラベルは、ロサンゼルスで恋人もなく1人孤独に暮らしていた。そんな彼女の前に、対照的な2人の男性が現れる。1人は貧乏だが誠実な青年ジェレミー。もう1人は裕福だが不誠実なレイ。ミラベルは刺激的なレイとの交際に踏み切るが、本気で愛してはくれない彼との関係に虚しさを覚えていく。
監督:アナンド・タッカー 出演者:スティーヴ・マーティン(レイ)、クレア・デインズ(ミラベル)、ジェイソン・シュワルツマン(ジェレミー)、ブリジット・ウィルソン=サンプラス(リサ)、サム・ボトムズ(ダン)ほか
映画「Shopgirl/恋の商品価値」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Shopgirl/恋の商品価値」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Shopgirl/恋の商品価値の予告編 動画
映画「Shopgirl/恋の商品価値」解説
この解説記事には映画「Shopgirl/恋の商品価値」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Shopgirl/恋の商品価値のネタバレあらすじ:起・対照的な2人の男性
舞台は現代アメリカ、ロサンゼルス。バーモント州の田舎から越して来たミラベルは、都会の大きさとちっぽけな自分に戸惑いを覚えていました。画家を志すものの学生ローンの返済に追われ、高級デパートの手袋売り場で働く毎日です。恋人もおらず、猫と一緒にアパートで寂しい暮らしをしていました。
そんなある夜、コインランドリーで1人の青年に声をかけられます。彼の名前はジェレミー。自称アーティストの彼はどこか野暮ったく、小銭もミラベルに借りるほど貧乏でしたが、純粋さを感じる青年でした。ミラベルは少々呆れながらも交際し、ロマンチックとは言いがたい性交渉もします。
そんな折、ミラベルの前に魅力的な男性が現れました。彼の名前はレイ。60歳近くの裕福な紳士で、デパートに手袋を買いに来たのです。少し見とれながら接客したミラベルが帰宅すると、ドアの前に彼から手袋のプレゼントが届けられていました。再びデパートに現れたレイから食事に誘われ、ミラベルは喜んでうなずきます。
その夜、ジェレミーから電話がかかって来ました。ツアーで2ヶ月街を離れるので、会いたいと言うのです。しかしミラベルはレイとの約束を優先し、彼の自宅へ向かいました。一人暮らしのレイの家はやはり豪華で、ミラベルは心を躍らせます。そのまま彼と一夜を共にしました。
Shopgirl/恋の商品価値のネタバレあらすじ:承・割り切った関係
翌朝、幸福な気持ちで目覚めたミラベル。しかしそんな彼女に、レイは思わぬことを言い出します。付き合いは続けたいけれど、自由なままでいたいというのです。結婚などは視野に入れない所謂「割り切った関係」を望むレイに、ミラベルは一応うなずきました。しかしミラベルは、いつかレイが本気で愛してくれるようになると信じ込んでいます。
2人の認識の違いは埋まらないまま、それでも交際は順調に続いていました。レイは色々な物をミラベルにプレゼントし、6週間後のニューヨーク出張に一緒に行かないかと誘います。ミラベルは有頂天で承諾しました。ところがそんなミラベルを異変が襲います。
彼女は抗うつ剤を服用していましたが、レイと付き合うようになって独断で薬を絶っていました。それが原因で精神のバランスを崩し、不安定になってしまったのです。それを知ったレイは優しく寄り添い、ニューヨーク行きのチケットを渡しました。
しかし自由な恋愛を好むレイは、ミラベル以外の女性と関係を持ってしまいます。それを聞かされたミラベルはあまりのショックに泣き出し、レイのもとを去りました。
Shopgirl/恋の商品価値のネタバレあらすじ:転・揺れ動く心
ミラベルは実家に帰り、レイは1人ニューヨークへ向かいます。しかし彼の心を占めるのはミラベルのことばかりでした。レイはミラベルに連絡を取り、謝罪した上でニューヨークに来て欲しいと頼みます。
ミラベルは迷いながらも誘いに乗り、レイと再会しました。まだわだかまりがあるミラベルの心を感じたレイは、彼女が苦労していた学生ローンを代わりに返済します。ミラベルは大喜びしてレイに感謝し、2人の関係は元に戻りました。
そんな中、明らかに高級な服を身に付けるようになったミラベルに注目する人物がいました。同じデパートで働く女性リサです。彼女はレイという男性がミラベルに服を贈ったと調べ上げ、自分が横取りしようと企てました。
Shopgirl/恋の商品価値の結末:再会と別れ
リサの悪巧みなど知らないミラベルは、レイと約束していた展覧会へ向かう途中、ジェレミーと再会しました。ツアーを経て戻って来た彼はスーツに身を包み、以前より随分立派になったように見えます。
一緒に展覧会へ向かう2人を見たリサは、ジェレミーをレイだと勘違い。ジェレミーがミラベルから離れた隙を狙って誘惑し、自宅に連れ帰って激しい夜を過ごしました。
リサは翌朝勘違いに気付きます。一方のミラベルはレイと甘い夜を過ごしましたが、彼が本気で自分を愛していないことを知ってしまいました。割り切った関係を続けたいレイと、どうしてもそれを受け入れられないミラベル。そしてミラベルは今度こそレイと別れる決意をし、彼の前から立ち去ったのでした。
1人の生活に戻ったミラベル。彼女はデパートを辞めて、画家としての夢を追いかけ始めました。その後成功を収めたジェレミーと交際をスタートさせます。彼女はジェレミーの優しさと誠実さに、心から満たされていきました。
その後ミラベルは個展を開くことになります。そこへレイが現れました。「愛してた」と言う彼に、ミラベルは微笑んでハグをします。その後ミラベルがジェレミーの胸に飛び込み、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「Shopgirl/恋の商品価値」のあらすじと結末でした。
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