サイレント・ランニングの紹介:1972年アメリカ映画。「2001年宇宙の旅」などの名作で特撮を担当したダグラス・トランブルが初監督を務めた異色のSF作品。脚本にのちのアカデミー賞監督マイケル・チミノが参加している。
監督:ダグラス・トランブル・出演:ブルース・ダーン(フリーマン・ローウェル)、クリフ・ポッツ(ジョン・キーナン)、ロン・リフキン(マーティ・バーカー)、ジェシー・ヴィント(アンディ・ウルフ)、ほか
映画「サイレント・ランニング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サイレント・ランニング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サイレント・ランニングの予告編 動画
映画「サイレント・ランニング」解説
この解説記事には映画「サイレント・ランニング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サイレント・ランニングのネタバレあらすじ:起
カタツムリやカエルなどが生息する林。そこにある池を泳ぐ男、ローウェル。やがて彼は部屋へ戻って収穫した食べ物を食べ始めます。しかし、そこは地球ではありません。宇宙貨物船に付属した温室ドームの中です。時は未来。地球では植物が全滅してしまい、土星軌道のその貨物船だけにその残りが棲息していました。ヴァリー・フォージというその貨物船には4人の乗組員がいましたが、3人は植物を維持するというその任務にウンザリ。植物学者であるローウェルだけが信仰のように自然を大切だと考え、他の3人と対立しています。ローウェルはもっぱらドームにこもって植物の世話をしたり、畑を耕してばかりいました。
サイレント・ランニングのネタバレあらすじ:承
やがて、地球から指令が来ます。ローウェルにとっては悲報でした。植物を保存するという計画を放棄し、ドームを核によって破壊。貨物船は本来の輸送業務に戻れというのです。やがて命令は実行に移され、6つあるドームのうち、4つは破壊されました。しかし植物への信仰に燃えたローウェルは一人きりの叛乱を起こし、まず爆破装置を置きに来た1人を殺害。続いて他の仲間を罠にかけ、宇宙空間へ放り出してしまいます。自分も怪我をしましたが、作業用ロボットによって手術を施します。また他のロボットを使って貨物船を操り、ドームをつけたまま宇宙への放浪の旅へ。
サイレント・ランニングのネタバレあらすじ:転
ロボットたちにポーカーを覚えさせたりして、ひとりきりで満足のゆく生活を送るローウェル。追手をかわすためにわざと土星の輪に突入しますが、3号機を失い、さらに2号機もボギーを乗り回している時にうっかり損傷。植物の世話もままならなくなります。
サイレント・ランニングの結末
やがて、ドーム内の植物が枯れ始めますが、ローウェルにも原因が分かりません。そしてバークシャーという別の貨物船も連絡を取ってきて、自分の犯罪が露見するのも時間の問題だと考えます。人工照明によって植物が再び育ち始めたことを知ると、ローウェルはロボットの1体とともに自爆の道を選びます。そして残り1つのドームはロボットの世話を受けながら、宇宙へと半永久的にさまよってゆきます。
以上、映画「サイレント・ランニング」のあらすじと結末でした。
まだ高校生の頃、何度か深夜に再放送があって、この映画の存在を知りました。
SF映画の技術的な部分ですごく評価が高い、ってのはもっと後になって知りました。
何度か見直しましたが、ドローンの健気さ、音楽のせつなさ、そして何よりシンプルだけど、人類にとって永遠のテーマである「自然との共生」について考えさせられました。