ある日どこかでの紹介:1980年アメリカ映画。時を超えて出会う男女の運命的な愛を描いたファンタジーロマンス。劇作家志望のリチャードは、見知らぬ老婦人から金時計を手渡され「戻ってきて」と告げられる。言葉の意味が分からないまま8年が経過し、リチャードは偶然入ったホテルの展示室で女優エリーズの写真に心を奪われた。そして謎の老婦人の正体がエリーズだったと知った時、彼は自分自身に強い催眠をかけ、約70年の時を遡りエリーズに会いに行くのだった。
監督:ジュノー・シュウォーク 出演者:クリストファー・リーヴ(リチャード・コリアー)、ジェーン・シーモア(エリーズ・マッケナ)、クリストファー・プラマー(ウィリアム・F・ロビンソン)、テレサ・ライト(ローラ・ロバーツ)、スーザン・フレンチ(晩年のエリーズ)ほか
映画「ある日どこかで」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ある日どこかで」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ある日どこかでの予告編 動画
映画「ある日どこかで」解説
この解説記事には映画「ある日どこかで」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ある日どこかでのネタバレあらすじ:謎の老婦人と写真の女優
時は1972年5月。ミルフィールド大学に通うリチャード・コリアー(クリストファー・リーヴ)は、手がけた戯曲が高い評価を得て友人達から祝福されていました。そんな彼に1人の老婦人(スーザン・フレンチ)が近付き、年代物の懐中時計を握らせ「戻ってきて」と訴えます。誰もその老婦人のことを知らず、リチャードも呆然と彼女を見送りました。
それから8年後のシカゴ。劇作家になったリチャードは仕事でもプライベートでも行き詰まり、ふと思い立って大学近くのグランドホテルに宿泊することにします。ホテル史の展示室に足を運んだリチャードは、美しい女性の写真を発見し心奪われます。彼女はエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)。有名な女優で、グランドホテルでも1912年に公演を行ったそうです。
図書館でエリーズに関する書物を片端から調べたリチャードは、晩年の彼女の写真を見て驚きます。8年前に現れた謎の老婦人の正体はエリーズだったのです。彼女はあの夜に亡くなっていました。
ある日どこかでのネタバレあらすじ:タイムトラベル
エリーズについて調べる内に、彼女の愛読書を知ったリチャード。著者は偶然にも大学時代に哲学を教わったフィニー先生でした。早速フィニーを訪ね、タイムトラベルについて質問します。
フィニーは周囲から現在の物を排除し、自分自身に強い催眠術をかけることで過去に行けると答えました。リチャードは、エリーズがホテルに滞在していた1912年にタイムトラベルするため、髪型や服装も当時の風俗に合わせて整えます。
ホテルのベッドに横になり、ここは1912年6月27日のグランドホテルだと催眠をかけるリチャード。なかなか上手くいきませんでしたが、リチャードの執念は凄まじく、ついに1912年のグランドホテルで目を覚まします。
ある日どこかでのネタバレあらすじ:リチャードの猛アピール
成功を喜んだリチャードは早速エリーズを探しに行きます。ようやく湖のほとりで彼女を見つけると、唐突に「あなたなの?」と聞かれました。そこにエリーズのマネージャーを務めるウィリアム・ロビンソン(クリストファー・プラマー)が現れ、彼女を半ば無理やりホテルに連れ戻してしまいます。
エリーズに夢中のリチャードは何とか彼女と話そうと熱心に機会をうかがいます。エリーズは困惑しつつも、次第にリチャードに惹かれていきました。エリーズの変化を警戒するロビンソン。「彼なの?」と問うエリーズに、「それは、君にしか分からない」と答えました。
翌日、粘りに粘ったリチャードはついにエリーズと散歩の約束を取り付けます。2人はロビンソンの監視から逃れ、穏やかに2人きりの時間を楽しみます。初めて会った時の言葉の意味を尋ねるリチャード。ロビンソンには先を読む才能があり、エリーズにとって「人生を変える人に出会う」と予言したことがあるそうです。
ホテルに戻り、キスを交わす2人。そこへロビンソンが現れました。ロビンソンの妨害に腹を立てたエリーズは、リチャードに「今夜の舞台を見に来て欲しい」と頼みます。
ある日どこかでのネタバレあらすじ:通じた想い
夜、劇団の舞台が始まりました。客席にリチャードを見つけたエリーズは、台本に無いセリフを喋り出します。「愛しているわ」と告白するエリーズ。何も知らない客席ではスタンディングオベーションが巻き起こりますが、ロビンソンは怒りに震えていました。
ロビンソンはリチャードを劇場裏の東屋に呼び出し、エリーズの栄光の邪魔をするなと要求します。そして雇った男達にリチャードを襲わせ、縛って馬小屋に放置しました。翌朝、目覚めたリチャードは縄を無理やり解いて慌ててホテルに戻ります。しかし劇団は既に出発した後でした。
うちひしがれるリチャードの前に、彼を信じて残ったエリーズが現れます。2人は抱き合って喜び、ついに結ばれるのでした。
ある日どこかでの結末:別離と再会
ホテルの部屋で食事を楽しみながら、未来について語り合うリチャードとエリーズ。幸福な時間でしたが、リチャードの背広から1979年と刻印されたコインが出てきてしまいます。それを見たリチャードの催眠が解け、エリーズの手に懐中時計を残したまま、彼の意識は1980年に戻ってしまいました。
リチャードは懸命に1912年に戻ろうとしましたが叶わず、絶望し急速に衰弱していきます。ホテルのスタッフに発見された時、彼の命はもう消えようとしていました。薄れゆく意識の中、リチャードはエリーズと再会します。2人が微笑み合って手を繋ぎ、この物語は終幕を迎えます。
以上、映画「ある日どこかで」のあらすじと結末でした。
「ある日どこかで」感想・レビュー
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私も男性ですが、ある日どこかでは最高の映画です。まずこれを超える映画はこの先も出てこないでしょう!
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私は、20代の頃に見て最後の場面で号泣したのを覚えています。これ程人を好きになれるのか…、と。あれから何度も見ていますが、ラブストーリーとしてはNo.1です。
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今から20年近くなりますネ~(^_^;)
この映画がとても印象的で、何回も、何回も観賞し感動し泣きました。
あらすじは覚えているもののタイトルが出て来なくて……
又、観たいなぁ~と思いながら、何年も、もやもやしていました。
今日、アンティークコインの話を耳にして、又も、この映画の事を思い出し、初めて検索キーワードを思い出すままに書き込み「いつかどこかで タイムスリップ アンティークコイン 懐中時計」など、
なんと、20年ぶりにこの映画のタイトルに出逢えました~(^-^)嬉しいです。
あっ!そうだった!「ある日どこかで」だった~(^-^)
又、観たい~
ビデオ屋さんに置いてあるかなぁ~?
楽しみです。気持ちスッキリしました。私もタイムスリップした気持ちで若返りました。
忘れられないNo1の映画です。 -
もう6〜8年前にTOHOシネマズの『フアンが選ぶ十時からの映画』にノミネートされていて上映期間は1週間。
驚き!と、スクリーンで観られるのはもはや最後と思い4回観に行きました。
初めてこの素晴らしい映画を観たのが、
15年前かな?
当時フジテレビで深夜にコアな映画作品を放送していまして、つい観ていたらドンドン作品に引き込まれてラスト近くなると号泣していました。
(長文失礼)ユーミンも明日海外出発で,
荷物を用意してトランクに入れている忙しい最中に、私と同じ深夜のフジテレビの放映を観て、ドンドン引き込まれていって、荷物の用意の手が止まり号泣したそうです。
私自身もスクリーンで観る事は最後と思い、
4回上映を観ましたが、最新(当時)の映画館で観るのは一生の思い出でした。
何度観ても泣けてしまい、ハンカチ2枚はあらかじめ用意をしていましたが、ラストシーンが近づいて来ると場内も皆客が涙で染まり、
ラストでは嗚咽を出しての涙が響き渡りました。
エンディングロール終わるまで誰1人立たなかったと言うより立てませんでした。
音楽も素晴らしい。
一生忘れられない思い出でした… -
昔見ました
今までクリストファーリーブはスーパーマンのイメージしか無かったのですが
この映画を見て彼へのイメージが良い意味でガラリと変わりました
ほんと素晴らしい作品 -
この映画は偶然WOWWOW?で観ました、すごく引き込まれタイトルも知らずエンド!、、、何かすごく美しいものを観てしまった、、、そして直ぐにdvdを探してさぁ再生、スーパーマンだった俳優さんに何と007に出ていたあのキレイな女優さんジェーンシーモアさんがヒロインで、、、
そしてストーリーに寄り添うような美しい映画音楽は何とあの007の映画音楽を多く手がけたジョーンバリー!!
制作費が当初から少なく低予算のこの映画に何とスーパースター並のあのジョーンバリーが関わったのは実は007に出演していた今回のヒロイン、ジェーンシーモアがジョーンバリーに直談判して決まったとか⁈
だからこそこの映画の美しさに更に華を添える魅力を付けたのだと思います、
ストーリーは皆さんが書いたとうり、しかし僕にはラスト!、、、最後に失意から立ち直れない彼はこの思い出のホテルの一室に篭り、一筋に!もう一度逢いたい抱きしめたいと願い食事も摂らず、ひとり孤独のまま命の灯火が消えて行くのでした、、、命が消えそうに、、、、、、目の前に光が、、、そう!、、、あの愛しい人が手を差し出してる、、、
見えるよ やっとまた逢えたね!、、、、、、このシーンはキツい、号泣してしまいました、僕の大切な人、、、先に逝った妻!なんと似ていることか、、、
僕が命を終う時、同じく妻も手を差し出し待っててくれるのか、、、
これほど人を愛する事にストレートに描いた映画は余り無かったよう思います、タイムスリップと言うあり得ないようなストーリーですが
僕にはあれから映画を観てから有り得て欲しいと願うばかりです、
だって妻がきっと迎えに来てくれるから、、、 -
60のおばあちゃんです。友達に宮田大のチェロのCDを借りたら、ラフマニノフのバガニーニが入っていて、あれどこかで聞いたなあと思っていたら、映画[ある日どこかで]でした。 たまたまつけたTVで見て号泣した映画でした。純粋に人を愛した思い出が蘇りました。
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荒唐無稽とも言えるタイムスリップの物語だが、不思議な魅力に引き込まれてしまう映画だった。バックに流れるラフマニノフの音楽が何ともロマンチックだ。
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この映画「ある日どこかで」は、初恋にも似た瑞々しい恋の予感をうまくとらえ、恋の高ぶりを知った時の、胸が切なさで締め付けられんばかりの思い出を、えも言われぬ訝しさを、そっと心の奥底にしまい、いつまでも大切にしておきたい—-と、ほろ苦くも切ない思いにさせてくれる、そんな素敵な映画なのです。
「カム・バック・トゥ・ミー」—-、クリストファー・リーヴが劇作家としてデビューしたパーティの日、彼の許に知らない老婦人が訪れ、そう囁くのです。
それから8年後、リーヴは滞在したホテルの資料室にある、絶世の美女のポートレートに魅かれ、彼女のことを調べるのです。
そして、この美女は、70年前の大女優で、あの謎の老婦人がその女性だったことを知ったリーヴは、その時代へのタイムトラベルを試みるのです—-。この女優の正体を探るミステリアスな前半から、過去へと旅をし、湖畔で初めて、「あなたなのね」と呟く彼女との出会いに始まるラブロマンス。
一歩間違えれば、実に陳腐な三流のメロドラマになったところを、限りなき美しさに彩られた上質の名作に仕上がったのは、”時の流れ”というものが、そこに横たわっているからだろう。このクリストファー・リーヴとジェーン・シーモアのロマンスは、時間という絶対に越えられないものによって阻まれてしまうのです。
その壁が越えられた時、この物語はノスタルジックな世界の中に”夢物語”として美化され、かつてのハリウッド黄金期の”甘美で華麗な世界”に足を踏み込んだような錯覚を覚えてしまうのだ。それほどまでに、想い出にも似た、過去の風景はひたすら美しく、ジョン・バリーの音楽もひたすら甘く効果的だ。
壁のシーモアが微笑むポートレートは、まさに彼女がリーヴに愛を告白した、人生で最高に幸せな瞬間のもの。写真に封じ込まれた、その至福の時は永遠に続く一方、リーヴと時の流れに引き裂かれた彼女は、その生涯を60年後に会える彼のためにホテルの一室に封じ込めるのです—-。
そして、待ちに待った再会の日、といってもリーヴは未だ彼女を知らない、切ない不幸な出会いの日、彼女は静かに息を引き取るのです。
とにかく、この映画で素晴らしいのは、ジェーン・シーモアの比べようもないほどの美しさ。
女優というものが、その生涯において、最も輝いていた時を、「ある日どこかで」の中で見せてくれています。彼女の美しさこそが、この映画を名作の域にまで高めたのだし、我々観る者をこの世界に魅了してやまないだろうと思うのです。
上質のメロドラマと、タイムトラベルというSF的要素を巧みに織りまぜて、”ノスタルジックな感性溢れるファンタジー”に仕上げた、まさに名作だと思います。
上司に勧められて観ました。彼の中ではナンバーワンシネマだとか。時を越えるラブストーリーということで、展開はロマンティック。最期、二人が一緒に亡くなって終わりと言うのは、当時20代だった私としては、ロマンティック過ぎるなぁ。やっぱり男性の方がロマンティック好みなのでと思った記憶があります。