ワイルド・ボーイの紹介:1989年アメリカ映画。両親を殺したギャングに育てられたソニーは、成長する中で舌を切られ言葉を失い、強盗殺人鬼になる為の教育を受けて成人します。やがてギャング達と強盗殺人する日を迎えますが、同時に人間としての心が芽生え始めました…という内容の怪作です。カルトムービーとして崇められているだけに、女装したオカマ、狼男のようなソニー、ソニーを愛する可愛いローズなど奇妙な人物ばかり登場します。
監督:ロバート・マーティン・キャロル 出演者:デヴィッド・キャラダイン(パール)、ポール・L・スミス(スルー)、マイケル・グリフィン(ソニー・ボーイ)、ブラッド・ドゥーリフ(ウィーゼル)ほか
映画「ワイルド・ボーイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワイルド・ボーイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワイルド・ボーイの予告編 動画
映画「ワイルド・ボーイ」解説
この解説記事には映画「ワイルド・ボーイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワイルドボーイのネタバレあらすじ:起
1970年、ニューメキシコシティの田舎町ハーモニーのモーテルに、若い夫婦がやって来ます。部屋を見ようと中に入った時、車を盗もうとした男がいてトラブルになりました。男は町を仕切るスルーの子分ウィーゼルで、夫婦を射殺し、車と持ち物を奪ってスルーの元へ帰ります。
スルーは「車しか売り物にならない」と怒っていましたが、オカマで妻のパールが、赤ちゃんを見つけて抱きかかえます。そして「自分の子供として育てる」と言い出します。スルーが「子供は売る」と言うと、パールは「売ったらここを出て行く」と言い、赤ちゃんを育てることになりました。
ハーモニーの町は、強盗のスルーにマディガン保安官と町長が付いて、町民たちを丸め込んでいました。何も知らない若い警官がスルーの家にやって来て「モーテルで夫婦が殺され、生後6か月の赤ちゃんがいなくなった」と言って、パールの抱く赤ちゃんについて事情を聴きに来ます。するとスルーは大砲で警官を粉々に吹き飛ばします。赤ちゃんはソニー・ボーイと名付けられ6歳の誕生日までは、パールによって育てられます。
ワイルドボーイのネタバレあらすじ:承
6歳の誕生日、スルーはソニーの舌を切り言葉を奪います。この日からスルーがソニーの教育を始めます。12歳になると肉体的に苛酷なまでにソニーを鍛えました。14歳の頃は、ソニーの周りを火で覆い、皮膚を鍛えます。17歳になった頃には、野獣のような男になり、倉庫に隔離していました。
そのころ、町長がマディガン保安官に「分け前をもっとよこせ」と言ってきました。マディガン保安官がスルーに相談すると「まかしておけ」と言います。スルーはソニーを町長の家に放します。ソニーは窓を割って家に押し入り、食料を食いつくした後、町長を殺します。この時ソニーは初めて鏡で自分の顔を見ました。
スルーはウィーゼルとチャーリーに、ソニーを使って高級住宅街で泥棒をする計画を話します。アイスクリームの移動販売車を使って、住宅街に乗り込みソニーを放して次々金品を奪いました。ソニーは初めて外に出て、いろいろな経験をしたことで、好奇心や感情が沸くようになります。
ワイルドボーイのネタバレあらすじ:転
スルーの居ないすきに、ウィーゼルとチャーリーがソニーを使って抜け駆けを始めます。ふざけてウォーゼルがソニーに「かかってこい」と言うと、ソニーはウィーゼルの指を噛み切ってしまいます。
帰ってきたスルーが指を見つけソニーに「外に勝手に出るな!」と叱りつけます。外の世界が気になるソニーは一人で倉庫を抜け出します。男女のSEXを覗き見し、逆にバイクで襲われパトカーに捕まりました。
署でソニーを見た医師のマックスが舌を切られているのを見て、ソニーが虐待を受けこんな人間になったのではないかと疑い始めます。そのころハーモニーの町民らが、暴れて町を荒らすソニーを捕まえようと武器を持って探し始めます。
ソニーは警察署を抜け出し民家に隠れますが、発砲されたり追いかけられたりして砂漠の岩場に逃げ込みます。ソニーはここでローズという女性に会いました。ローズはソニーに優しく、愛撫の仕方などを教えます。やがてソニーはローズに恋愛感情を持ち始めます。そして二人はキスをしました。
ワイルドボーイの結末
そこへスルーらがやって来て、ソニーは連れ戻されます。一方、町民はサンディがリーダーとなり武装集団と化し、指を噛み切られたウィーゼルも仲間になっていました。そしてスルーの家を襲います。
スルーも大砲で反撃しますが、人数が多くテントに追い込まれます。サンディは「テントに火をつけて焼き殺せ」と命じます。ローズが「やめて!」と叫びますが無駄でした。やがてテントに火が放たれ、銃撃戦の末、パールが殺されました。悲しむスルーでしたが、結局射殺され、ソニーは保護されました。
マックスがソニーの舌の再生手術を施します。包帯を取り、ソニーはマックスに必死でしゃべろうとします。何度も挑戦してやっと「ノー(出来ない)」と言いました。言葉を手に入れたソニーでしたが、逆に自分を責めるようになりました。
以上、映画「ワイルド・ボーイ」のあらすじと結末でした。
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