映画「バニッシャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バニッシャーの紹介：2016年アメリカ映画。失業率26％のアメリカで、前科もちのため職のないヴィクターが、ライアンに声をかけられて少額の銀行強盗をすることになります。8回連続成功し『バニッシャー』と呼ばれる彼らでしたが、ヴィクターが付き合う共産主義組織のエマが一緒にいるようになってから雲行きがおかしくなっていき…という内容の低予算クライムアクション映画です。
監督：トニー・オルモス 出演者：ブライアン・パトリック・バトラー（ライアン）、ジョージ・ジャック（ヴィクター）、ジェニファー・パレデス（エマ)、キャサリン・ショット（ロリー）ほか
この解説記事には映画「バニッシャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
失業率26％のアメリカ。職を探すため前科のあるヴィクターがレストランへ面接にきます。社長はヴィクターの前科を聞き「不採用」と言い放ちます。怒ったヴィクターが履歴書を奪い取って帰ろうとすると、レストランで働くライアンが「少し話がしたい、食べ物を持ってくるから待っていてくれ」と話しかけますが、無視してヴィクターは帰ります。
その後、街でヴィクターを見かけたライアンが「いい仕事がある」と話しかけ、レストランに誘います。ライアンは「仕事は銀行強盗だ」と言って、細かい説明を始めます。犯罪者になりたくないヴィクターは誘いを断り、友人に会って共産主義の組織の集会に出向きます。そこでエマという女性を紹介され、一目ぼれしたヴィクターは猛アタックをかけます。
その時、警察による手入れが入ります。かろうじて逃げ延びたヴィクターは、ライアンに仕事の事で電話をかけます。ライアンに呼ばれ、部屋に行くと仲間のロリーがいました。ロリーは、警察のドローンをシステムで妨害し、逃げるルートを指示する役割でした。老人に変装したライアンが少額の現金を奪い、ヴィクターの運転でロリーの指示を受けながら逃亡する計画でした。
早速銀行を襲うと、計画通り逃げ切ることが出来て、ヴィクターは分け前の6000ドルを手にします。
一回きりのつもりだったヴィクターは、ライアンと連絡を絶ち、エマを誘って家に呼んでいました。そこへライアンがやって来ます。「連絡取れないから家に来た。仕事だ」と言ってヴィクターを連れ出すと、打ち合わせをして銀行を襲います。2回目も逃走までは上手くいったものの、何者かの車に追われます。
自分たちの奪った金を横取りしようとする男たちと銃撃戦になり、二人は追って来た男たちを殺してしまいます。ロリーに「お前のミスでこうなった」と言うライアンでしたが、それ以上責めず、次の仕事にかかります。
やがて8件の銀行強盗に成功すると、彼らは『バニッシャー』と呼ばれ、ニュースで頻繁に取り上げられ始めます。そのころにはエマも一緒にいるようになり、3人の計画話を一緒に聞きはじめます。
テレビで彼らの手口を克明に説明するものまで現れます。「一旦やめよう」と言うヴィクターに、「やり方を変えればいい」と言うライアンでしたが、9回目は今まで通りの方法で銀行強盗に入ります。
老人に変装したライアンが客に見破られて揉みあいになり、一般客を殺してしまいます。即座に警備員がやって来て銃撃戦になり、ライアンが撃たれました。ヴィクターはライアンを車に乗せて逃亡します。仲良くしていた共産主義組織のリッチーの助けを借り、フロイドらのいるアジトのアパートで治療してもらい、かくまってもらいます。
この一件で、監視カメラで撮影された映像を元に、ライアンとヴィクターが手配されます。共産主義組織の内部でも、「かくまうのはやめろ」と言う声が聞こえてきました。そこへエマがやって来ます。エマがヴィクターと話している時、ライアンがアパートから出て行きます。ライアンが帰ってきた頃、アパートを出るエマを見かけますが、何かおかしい印象を持ちました。
少ししてライアンの予感が的中し、SWATが踏み込んできました。ライアンはヴィクターを助け出し逃亡しますが、共産主義組織のメンバーは多数射殺されました。ライアンはヴィクターに「カナダへ逃げよう」と相談します。そして「そのためには金が要る、最後に銀行強盗で金庫を襲う」と言います。ヴィクターはエマに「一緒にカナダへ行こう」と誘いますが、エマは断ります。
今までとは勝手の違うやり方の為、ライアンはその道のプロであるベンジとローラを雇います。「絶対殺すな」と言う約束で、銀行を襲います。ライアンたちは銀行に押し入り、支店長を連れて金庫を開けさせます。しかし現金は50000ドルしかなく、代わりにダイヤがあり、それを奪います。
この強盗はうまく成功し、金の為に次の銀行を狙います。しかしこの情報は筒抜けでした。警察は、銀行内ではなく、逃亡中を襲撃する手配をしていました。
次の銀行では、勇敢な警備員が銃撃してきたことで撃ちあいになり、警備員を射殺して逃亡します。追ってくる警察の車を振り払い、リッチーの手配した隠れ家に着きます。しかし、ドローンを妨害していたロリーの居場所がバレてしまい射殺されました。この情報を警察に売っていたのはエマでした。刑事と何か打ち合わせをしたエマは隠れ家に向います。
フロイドに偽造パスポートを作ってもらい全てが揃いました。ローラらに分け前を渡したライアンとヴィクターが車に乗ると、エマも行くと言います。途中まで密航を手助けしてくるメンバーとの待ち合わせ場所を決めたのはエマでした。ライアンは、待ち合わせ場所と違う場所に向かわせます。
ヴィクターが「何故違う場所なんだ？」と言うと、ライアンが「オレ達を助けてくれる奴らなんか来ないんだ」と言ってエマの顔を見ます。
バレたと思い、車から降りたエマをライアンが追いかけて、「SWATが襲ってくる前にお前を見た。お前が全て情報を流していたんだろう」と迫ります。
それを見たヴィクターはライアンが裏切ったと勘違いして、ライアンを射殺します。するとエマがヴィクターに銃を構えます。ヴィクターが振り向きざまエマを射殺しようとしますが、エマによって頭を撃ち抜かれました。
共産主義のテロ組織の情報を売っていたエマが、偶然知り合った強盗メンバーの情報も売ったのでした。
以上、映画「バニッシャー」のあらすじと結末でした。
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